競泳女子で東京五輪2冠の大橋悠依(27=イトマン東進)の目には、悔し涙がにじんでいた。

 日本選手権3日目(6日、東京アクアティクスセンター)の200メートル自由形予選は、2分2秒61の全体20位に終わった。今大会は3種目に出場。東京五輪で金メダルを獲得した200メートル個人メドレーは、2分11秒00の2位で代表権を獲得したものの、成田実生(16=金町SC)に敗れた。この日全レースを終えた大橋は「良かったのはIM(個人メドレー)の予選と決勝の100メートルまで。他は良いところがなかったかな」と唇をかんだ。

 1月の北島康介杯後には、幼少時代からあったかかとのしこりを除去する治療を敢行。思うように練習が積めない時期もあった。200メートル個人メドレー後には自身の結果が書かれた記事を読み「ちょっとへこむ。あまりよく寝られなかった」と吐露。ただ、一時は「最悪、代表落ちもやむを得ないと思っていた」というだけに、世界選手権切符を勝ち取ったことは大きな収穫とも言える。

 約3か月後の大一番に向けて「自分としてどれだけ大きな大会に出ていけるかはわからないが、楽しんでレースができるように、みっちりと準備をしていく必要がある。いろんな人の手を借りながらやっていきたい」と気を引き締めた大橋。まずは課題をひとつずつ潰していく。