10setという仮想通貨が一部で沸いていますね。
3月に1テンセット約20円でICO販売され、3/31にユニスワップで取引が始まり、一時は450円くらいまで吹き上げたので、22倍くらいになりました。今日現在は、2ドルを割るくらいになっています。なので、それでも10倍です。
私はこのコインは詐欺だろうと思ったので、購入しませんでしたが、買って20倍くらいで売れば良かったと思っています。
このコインのコンセプトは、仮想通貨と証券界を結ぶコインということで、コインが動く度に2%の手数料の内、1%がバーンされ、1%は分配されるので、コインを持っているだけでコインが増えて、バーンされるから価値が上がる、だから、誰も売らないからどんどん価値が上がって行く、ということだそうです。
それって、新手のポンジスキームじゃないの?どんどん買う人が増えて、誰も売らなければ、そりゃ確かに価格は上昇するでしょうが、みんなが利益確定したら大暴落して終わりじゃないの?と思ったので、購入しませんでした。
このコインが人気を集めた理由に、世界長者番付でトップ100に入っている、ヨーロッパで最も早く長者になったロバート・グリンという人が信じているコインだから、ということがあったと思われます。誰もが、そんなに凄い人が勧めているなら間違いないと思ったのでしょう。
しかし、このロバート・グリン(Robert Gryn)を調べて見ると、どうやら、アフィリエイトの詐欺的収益ソフトで大儲けしたらしいのです。もちろん、詐欺師ではないでしょうが、アフィリエイトシステムを利用して、大儲けしたことは間違いないようです。しかし、そういうことは日本人は知らないし、なかなか調べても出てこないので、誰もが若くして大成功した起業家だと思っているようです。
そういう人を広告塔にして、テンセットはバカ売れしました。ホームページでは、5000ETHを完売ということなので、1EHT20万くらいだったから、10億円の資金を得たということになるようです。
私が思うに、おそらく、ファウンダーのジョナス・ミアラは、グリムにギャラとして1~2億円分のテンセットを支払っただろうと思います。また、資金提供者にも、数億のテンセットを支払ったことでしょう。グリンや資金提供は、それが10倍とか20倍になったら売るだけなので、その売りと、如何にだまして新規購入者を増やすか?ということの攻防で、空虚なコインをどこまで膨らませるか?ということになるでしょう。
このコインの不審な点はいくつもありますが、コイン自体に何の機能もなく、ただ爆上げだけを目的にしてるので、バブルになって崩壊するのがいつか?というだけのものだろうと思います。Githubで調べても、作ってから何の更新もないし、そもそも作ったのが販売の直前だし、完全な詐欺コインというイメージです。本社所在地を調べても、安いアパートっぽいところなのも怪しい。そもそも、本物のコインなら、グリンを広告塔にする必要はない。HPにロケットのイラストも超怪しい。
そんなわけで、運営側は、バカな日本人が騙されてクソほど儲けさせてもらって大爆笑中というイメージですが、果たしてどうなるのか?