今日は、基礎講座06「値幅観測論」をやっていきますね

「値幅観測論」と聞いてぱっと思いつく人はあのテクニカルの使い手かな?
そう、一目均衡表の三大理論の一つですね

一目均衡表の三大理論とは、「時間論」「波動論」「値幅観測論」です

「時間論」っていうのは、簡単に言うと、時間によって相場の転換点を予測するための考え方
一目均衡表のパラメーターの数字はこの時間論から来ています
また、別で「サイクル理論」ってのもあるよね
どちらにしても、時間、そうチャートの横軸で分析するのが「時間論」
ついつい縦軸(価格)だけに注目しがちになるんですが、横軸(時間)にも意識を向けて分析したり値動きを観察したりすると分析が深まります

「波動論」とは、波形のパターンによって相場を分析していこうという考え方
ダウ理論やエリオット波動に似てるんですが、一目均衡表の波動論は別で生まれたまったく別の考え方です
ただ、基本波形などは同じような波形になってるところが面白いんですけどねw
前回紹介した「エリオットの6波動」や「チャートパターン」に共通するところがあります
チャートの縦軸、そう価格に関する分析が「波動論」と次に紹介する「値幅観測論」の2つになります

では本題の「値幅観測論」です
波動論(波形)を使って、価格がどこまで伸びるのか?次の天底がどのあたりに来るのかを推測していく分析方法です
ただ、この分析方法も100%そうなるというものではなく、あくまで目安の一つです

具体的な計算方法は図の通りで、N値計算とかE値計算とか書いてますが、波形でN波形とかE波形とかとも呼んだりもします
よく使われるのが、N値計算とE値計算ですかね?
N値はフィボナッチエクスパンションを使えば簡単に計測できます(FE100%の位置)
E値はフィボナッチリトレースメントの逆あて(エクステンション)で計測できます(FR200%の位置)
視覚的にはトレンドラインをコピーして図る事もできますね

ざっくりいうと、相場の基本波形であるN波動で未来の到達点を予測していくって事ですかね
ポコニカルでよく使う、利確目標のFE127.2や161.8のように、この値幅観測を利確目標によく使いますので、知っておくとシナリオ作りにとても役立ちます。

ここから余談というか、私が以前に感銘を受けて学習した波動論にも少しだけ触れておきますね
有名な方なので知ってる人もいると思いますが、「チャネルの魔術師」と呼ばれている「波乗りあっき~」さんです

波動論と値幅観測論そしてある意味の時間論を駆使して相場を読み解いていっています。
「相場は一定の値幅と波動を形成しながら進んでいく」という考えを基に、その値幅をチャネルと使って分析して行きます
ポコさんが「相場は同じことを繰り返す」とよく言いますが、違う分析でも、本当に「相場はパズル」だって思うくらい同じような波形や値幅、そして波形完了するまでの時間まで同じことを繰り返して進んでいくんだって事がよくわかります

この値幅観測とチャネルを組み合わせて波形をより深く読み解いていくと、面白くて精度も高い分析が出来ます
値幅観測と同じようにN波動やE波動などと呼んでますが、波形にはそれぞれ特徴があり、波形が分かれば同時に値幅の計算方法も自動的わかります。

また、等倍の値幅が出るって考え方を基に、隙間がある時はその分が飛び出すとか、基本の考え方だけでなく応用も出来るようになります
実際にチャートを見てみると、驚くほどぴったり効いていたりするので面白いです

波形とチャネルの関係も深く検証してみると、ある条件でチャネルをブレイクするとそのチャネルの値幅分進むとか、上にブレイクしたが、等倍の値幅まで進まない時は反対側に等倍の値幅が出やすいとか、いろいろと法則性も見えてきたりします

さらに、「波乗りあっき~」さんの凄い所は、水平線をほぼ使わず、チャネルなどの斜め線だけで分析しているそうです
「あっき~」さん曰く、水平線は価格しか分からない、斜め線は価格と時間もわかる
そう、このチャネルと値幅観測を使って、値幅を達成するにはこのくらいの時間になるって予測もできるみたいです

などなど、ものすごいんですが、かなり奥が深くて一長一短ではマスターできませんw
尚、2枚目の資料は「波乗りあっき~」さんから学習したものを私がまとめているほんの一部の資料で、他にも沢山ありますが、また興味がある人は自分で調べて学習してみてくださいね

本当に知れば知るほど「相場はパズルだ!」って思いますよww

相変わらず余談のが長くなっちゃいましたが、今回はこの辺で
次回はいよいよ「エリオット波動」に触れていきますかね~
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