渋谷・宮下公園の交差点から見える、“ON THE CORNER”の看板。数々のクリエイターたちの腹を満たしてきたあの店が、渋谷PARCOにやってきた。創作あーちすと・のんも「ON THE CORNER」に魅了されたひとり。移転前の思い出話から、コラボレーションイベント「NON THE CORNER」の思い出まで、オリジナルサンドイッチとシェイクを片手に語ってもらった。
- Photo
- Teruo Horikoshi（Tron）
- Hair＆Make
- Shie Kanno
- Text＆Edit
- RIDE MEDIA＆DESIGN inc.
多くのクリエイターが訪れ、閉店を嘆く声が多かった
渋谷の有名店「ON THE CORNER」。
2010年のオープンから9年、多くのファンに愛されてきたカフェ「ON THE CORNER」が、ビルの取り壊しに伴い、その歴史に一旦幕を閉じた。その名の通り、渋谷の三叉路の曲がり角に位置したカフェ。古びたビルをそのままいかした店内の雰囲気や、食べ応えのあるハンバーガーやサンドイッチを求め、ついつい入り浸ってしまう著名人も多かったという。閉店を惜しむファンの声に応え、新生渋谷PARCOにオープンした。なんと、場所は以前と同じ「曲がり角」（渋谷PARCO B１Fフロアの角）である。
アメリカン・ダイナーを彷彿とさせる、
おしゃれな店内インテリアも見どころ。
飲食店を中心に、ギャラリーからレコードショップまで。さまざまなジャンルのショップがひしめく、B1Fフロア“CHAOS KITCHEN”の喧騒とは対照に、ゆったりとした時間が流れるON THE CORNER shibuya。「今も昔もおしゃれでかっこいい。それでいて、ちゃんとくつろげてしまうところが好きなんです」と、のんさん。旧店舗へは、プライベートでもよく通っていたのだとか。
「カフェでは絵を描いたり。この広々としたボックス席、新しいお店でもあるんですね。またつい時間を忘れてくつろいじゃいそうです」と、リラックスモード。店内の中央には、ON THE CORNERのシンボルともいえる、大きな時計が。前の店舗に飾っていたものをそのまま持ってきたのだという。
お店の看板メニューは、オリジナルサンドイッチ＆シェイク。
「一緒にのってるフライドポテトが美味しいです」とパクリ。
「お店がおしゃれなだけでなく、フードがとっても美味しいところもお気に入り！」と語る、のんさん。大きなサンドイッチとポテトがワンプレートになったひと皿に目を輝かせた。カリカリのポテトを食べる手が止まらない。「このサンドのバンズはトマトが練り込まれていて、実はヘルシー。見た目もサーモンピンクでかわいいし、こういう細かいところに心惹かれます」と話してくれた。
バニラ、ストロベリー、バナナ、オレオ……etc.
看板メニューのシェイクと、のんさんの思い出話。
ON THE CORNERといえば、シェイクを思い出す人も多いはず。今年2月に行われたギャラリー「NON THE CORNER」では、のんさん考案のシェイクメニューが限定販売された。「“スパイシーNONチャイシェイク”というチャイ入りのシェイクで、本当に絶品でした！」。これはぜひ、渋谷PARCO店での復活を期待したいところ。「今日飲んだオレオシェイクなど、ON THE CORNERのシェイクの甘さはごくごく飲めるから好きです」と語ってくれた。
もしも「NON THE CORNER shibuya」やメニューを作るなら？
「ピリッとスパイシーなハンバーガーを作りたい！」
「ワンプレートメニューは、ひと皿でいろいろ食べられていいですね。もし、今度メニューを作らせてもらうことがあったら、ハンバーガープレートを作りたいです。ブラックペッパーをバンズに練りこんだ、ピリッとスパイシーなハンバーガーを作りたい！」と、楽しそうに語ってくれたのんさん。新生ON THE CORNERでは、もしかすると、ふらっと立ち寄りハンバーガーを頬張る彼女に会えるかもしれない。
