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「え?どういうことですか?」
「いや、わたしもわかんない今広告に流れてきてる」
「ちょっと見せて」
「ぼ、ぼっちちゃんが普段は言わないようなセリフはいてる!」
「題名は『ぼっちと一緒』っていうみたいですね」
「なんか面白そうインストールしてみようよ」
「はい!賛成です」
「まぁちょうど暇だったしいいか」
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「チュートリアル終わった感じだとぼっちとの愛情度をあげていってその愛情度に応じた色々なぼっちを見れるって感じだね」
「よくある恋愛ゲームみたいな感じですね」
「なんかガチャもあるみたいだよ」
「レア度はR、SR、SSR、URの4つにわかれてるみたいですね」
「まだ引けないみたいだねとりあえずもう少し進めていこう!」
「うん、そうだね」
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「け、結構面白いね」
「そ、そうですね」
「う、うん」
「「「、、、」」」
(((み、みんな思ったよりぼっちちゃんが(ぼっち)(ひとりちゃん)がカッコ可愛くて照れてて気まずい)))
(だって、だって!ずるいじゃん『わ、私から離れないで下さいあなたのためだけにギター引きますから』とか『ど、どうしたんですか?甘えたい?えへへ、いいですよほら来てください』とか!おかしいじゃん!)
(ひとりちゃんいっつも喋る時は目も合わせてくれないのにすごく目を合わせてきて甘くてカッコイイセリフを吐くんだからもうこんなのズルすぎるわ!)
(ぼっちいつも奇行ばっかりでただただ面白いなーと思ってたけどこんな一面もあるなんてぼっちずるいずるいぞ。今度遊びにでも誘おう)
「あ、ガチャ引けるみたいですよ」
「ほんとだ」
「引いてみましょうよ!」
「そうだね。よし!無料でSR以上確定ガチャ引けるみたいだからこれ引いてみよう」
「何が出るかな♪何が出るかな♪」
『SR 夕日に靡く後藤ひとり
どうしたんですか?いやたまに夕日を背に風を浴びたい時ってありますよね。ほらあなたもどうですか。 』
ダラダラッ
「リョウ、喜多ちゃん鼻血出てるよ」
「伊地知先輩だって出てますよ」
「いやこんなのおかしいじゃん。おかしいよ」
「2人とも放心状態で喋ってるじゃん」
「リョウもぼーっとしてるよ」
「いやおかしいんだよ。ぼっち」
「うん。分かる」
「先輩達」
「どうしたの」
「SRでこれだったらURとかどうなっちゃうんでしょうね」
「「!!」」
ゴクッ
「それは、想像しただけでやばいね」
「リセマラするしかないよね。選択肢」
「「当たり前(です)」」
「よし、郁代、虹夏3人でインストールしてUR当たったら報告する。OK?」
「「了解(です)!」」
「よし私たちは結束バンド頑張るぞー!」
「おー!」
「おー」
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「、、、」
「、、、、」
「、、、、、」
「これ出ますか」
「まぁ確率0.004%だからね」
「それにしてもですよ!もうかれこれあれから1時間ぐらい経ってますよ!」
「郁代そのぐらいでへこたれてたらソシャゲは出来ないぞ」
「いや、だって、うぅ〜」
「ほら喜多ちゃん落ち着いて。まぁ流石にこんだけやって出ないのはねぇ〜。あと20分くらい引いて出なかったらまた明日やろ」
「そうだね」
「いやぁこんだけ引いてるのに今日出なくて明日でrってこれ!ゆ、ゆ、URですよ!UR!」
「え!ほんと!?見せて見せて!」
「私も」
『UR 夢見る未来に駆け出す後藤ひとり
私夢があるんですよ。分かりますか?、、、ふふっ。私の夢は結束バンドで成功して私みたいな人に勇気を与えて上げたいんです。そしてそういう人達が星と同じくらいの数のバンドが活動して欲しいんです。そんな届きそうでちょっと難しい夢、あなたはそんな夢を0から100まで見届ける権利があるんですよ。だから、ちゃんと見届けてくれますかね?』
「「「、、、、我が人生に一遍の悔いなし」」」
バタッ
ガチャ
「す、すみません。補習で遅れまし、、、たってどうしたんですか!」
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「う、う〜ん」
「あ、起きましたか喜多ちゃん」
「え?ひとりちゃん!?いつから来てたの?」
「み、皆さんが倒れた後に来ましたもう虹夏ちゃんとリョウさんは起きて服に着いた鼻血洗いに行きましたよ」
「そ、そうなのね。ちょっと私も行って来るね」
「あ、はい」
ガチャ
「あ、喜多ちゃん」
「郁代」
「おはようございます伊地知先輩、リョウ先輩」
「、、、」
「やばかったねUR」
「ほんとにやばかったその、もう、言葉にできないぐらい語彙力が無くなるぐらいやばかったね」
「はい、もうこのアカウント消しません」
「私も絶対当てるUR。別種類のURもあるみたいだし」
「私も絶対当ててやるんだから」
「ていうかさ」
「なんでぼっちこんなことしてこんなものができてるんだろ」
「あ、確かにぼっちちゃんがこんなセリフと演技できるはずがないもんね」
「ちょっと鼻血洗い落としたら聞いてみましょう」
「そうだね」
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「ただいま〜」
「あ、おかえりなさい」
「ぼっちちゃん一ついいかな?」
「ど、どうしたんですか?」
「これ何?」
スッ
「え?なんで虹夏ちゃんがこ、これのこと知ってるんですか?」
「私だけじゃないよ喜多ちゃんもリョウ知ってるよ」
「え?」
「YouTube見てたらさこのゲームの広告が流れて来たんだよね〜」
「も、もうやりました?」
「うん。やったよ。URも当たったし」
「え、え、あ、え」
「ぼっちちゃん壊れないで〜本題はこれからなんだから」
「あ、はい」
「ひとりちゃんなんでこんなゲームが出ててなんでこんな演技ができてるの?」
「え、えと、その、あ、え」
「落ち着いて、落ち着いてでいいからねぼっちちゃん」
「あ、はい、、、大丈夫です」
「じゃあ話してくれる?」
「え、えっとお父さんが窓際族でそれで暇だからってゲーム作ってたんですよ」
「お父さん暇過ぎない?」
「お父さんプログラミング強くてそれで恋愛ゲームを作ってたんですけどキャラを作ろうと思ったらしいんですけど思いつかなくてそれで、ゲームの売上の半分あげるからゲームのキャラになってくれってそれで演技をして言ってゲームが出来ました。はい」
「うん。ゲームが作られた経緯は分かったんだけどなんでぼっちちゃんあんな演技できたの?だってぼっちちゃんこんなの無理でしょ?」
「あの、人と話しててこんな演技はできないですけどカメラに向かって演技するくらいならできるんで、えへへ、全部のレア度のやつ20回くらい撮り直しましたけど」
「へ〜そうなんだ、、、あのさ、ぼっちちゃんあの私のスマホに向かって『虹夏ちゃん愛してますいついかなる時も私の隣に居てください』って言ってくれない?」
「え?な、なんでですか」
「い、いや〜いくら撮れてもこれからもやるんでしょ?アップデートとかでキャラが追加されていくと思うし。だからさ、れ、練習そう!練習!練習がてらにさ私のカメラに向かって言ってくれない?」
「虹夏それはおかしい、ぼっちだから私のカメラに向かって言って。あ、ちゃんと虹夏の所はリョウに直して言ってね」
「ん?」
「2人ともおかしいですよ!ひとりちゃんは私のカメラに向かって言うんですよ。ね、ひとりちゃん」
「え?」
「ちょっと2人ともそれはおかしくない?そもそもゲーム見つけたの私だよ?」
「それはたまたま虹夏がスマホ触ってただけだからでしょ。だから私にも権利はある」
「じゃあひとりちゃんこっち向いてね〜?」
「喜多ちゃん(郁代)?」
「じょ、冗談ですよ。ここはちゃんとジャンケンで決めましょ!ジャンケン」
「うん。確かにそうだね自分の運命は自分で掴み取る」
「望むところだよ!じゃあいくよ」
「「「ジャンケン!」」」
「あ、え、えっとわ、私帰りますね。て、店長さんによろしくです」
「「「ポン!」」」
「よし」
「うわぁーリョウに負けたー」
「なんで私はチョキを出したんだ」
「いぇーい。じゃあぼっちこっち向いて、、ねってぼっちがいない!」
「え!なんで!」
「あ、置き手紙ありますよ」
『私体調が悪いので帰ります。店長さんによろしくお願いします。』
「「「ぼ、ぼ、ぼ、ぼっちちゃん(ぼっち)(ひとりちゃん)裏切ったなー!!!」」」
「いや、妹ちゃん達が勝手に言ってただけでしょ。ねぇー先輩」
「私もカメラ構えてたのにぼっちちゃん帰っちゃった」
「え?」