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山田リョウ「ラッキーカラーは黄色」 - kouの小説 - pixiv
山田リョウ「ラッキーカラーは黄色」 - kouの小説 - pixiv
4,741文字
山田リョウ「ラッキーカラーは黄色」
ギャグ物です
リョウが占いに興味を持った話です
虹リョウです。百合要素殆どないですけど

この小説書くために運気上げる方法色々調べたんですけど掃除掃除&掃除でした
みんなも運気を上げたかったら掃除しましょう
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2023年1月28日 16:18

「虹夏が隣に居たらラッキーカラー無双できるのでは」

「無双出来たら占いの意味無いでしょ。ほら、朝ごはん出来たよ。ふざけたこと言ってないで早く食べてよね」

「いただきます」


うん、今日も美味い。スタ練が長引いたのを理由にゴネて虹夏の家に泊まった甲斐があった
まあここ最近、ほぼ毎日泊まっているけど...1泊3食虹夏付き。居心地が良すぎるのが悪いと言い張ろう


「二人で宝くじ当てまくろうぜ」

「占い過信しすぎでしょ...というかそもそもラッキーカラーに自分の名前は関係ないから」

「なら今から虹色の服着てきて」

「ぼっちちゃんじゃあるまいしそんなの着ないよ」

「なら虹色のバックで良いから」

「どっちにしろダサいからやだ。そもそも持ってないよ」


無駄話をしながら朝食を食べ続ける
さっさと食べないと学校に遅刻するが、虹夏の反応が面白いからつい話してしまう
やっぱここだと虹夏と二人きりで話せるから楽で良いな...まあ店長も居るけど、朝弱くてまだ部屋で寝てるから実質居ないようなものだ


「あ、テレビつけて。朝占い始まる」

「別に良いけど...リョウって占い興味あったの?さっきからラッキーカラーとか言い出してたし」

「今日英語の小テスト返ってくるから運気上げとく」

「せめてテスト直前にするべきでしょ!いやそもそも勉強しててよ!」


別に補修があるわけでは無いが、あの教師は小言が多いから面倒くさい
全部選択問題だったし、頑張った感が出るぐらいの点数は取ってて欲しい。今の内に祈っておこう


『今日の1位は乙女座!何をするにしても絶好調です!』

「やったぜ」

「これで良い点取れるのなら誰も苦労しないけどね」

『ラッキーカラーは黄色!』

「虹夏、今日ずっと隣に居て」

「はいはい」

「照れてる?」

「うっさい」

『ラッキーアイテムは可愛らしい小物です!』

「虹夏、今日ずっと隣に居て」

「喧嘩売ってる!?」


やばい、言葉選びミスった


「いやリボンのことだから、虹夏が小物なんて誰も思うわけない」

「『曲作り参加してないのになんかリーダー面してる奴』とか思ってない?」

「思ってない」

「本当に?」

「本当だから」

『ごめなさい!今日の最下位は双子座です!友達から本心を言われて動揺してしまうかも知れません...」

「やっぱり小物だと思われてる!」

「一瞬で占いにのめり込んだ...」


想像以上に致命傷を与えてしまった
一度拗ねると長引くから大変なのに...
さっさと慰めないとお昼の弁当が消えてなくなる


「機嫌直してよ。どっちかというと小物は私の方だし」

「それ自分で言ってて悲しくないの?」

「一度認めると気が楽になる」

「認めずに心入れ替えてよ」

「まあ可愛らしいは虹夏の方が似合うけど」

「き、急にそんなこと言われても嬉しくないから!」

「チョロい」

「あ、デザートにプリンいる?」

「チョロ過ぎてビビる」


まさかこんなに簡単に機嫌を直せるとは...これが朝占い1位の力なのか?
今日は本当になんでも上手くいく日なのかもしれない


「今日は教師に小言言われずに済みそう」

「普段から勉強してたら運頼みなんてしなくても良いんだけどね」

「あの野郎の吠え面が目に浮かぶぜ...!」

「うわっ小物だ」




         *




「リョウ、点数はどうだった?」

「90点」

「えっ!?カンニング!?」

「初手で悪行と決めつけないで」

「じゃあ私に隠れて勉強していたの!?」

「するわけがない」

「しててよ!」

「それはそう」


テストが返ってきたが、解答欄が1個ズレてたお陰で想像以上の点数が取れた
小言どころかよく頑張ったと褒められたし...そのせいで吠え面見えなかった
朝占いでなんでも上手くいくとは言ってたが、上手く行きすぎだろ


「占い、か...」

「うわっ嫌な顔しないでよ」

「決めたよ虹夏、私は占いを極める」

「別に良いけど変な絵とか買わないでよね」

「今所持金ないから大丈夫」

「それはそれで不安!」


なぜ私は今まで気づかなかったのだろうか
この世の全ては運で解決できることに
...とはいえ、極めるにしても占いなんて何も知らない
占いに詳しそうな人...郁代か?バイト前に聞いてみるか


「私だけ億万長者になっても友情は変わらないから」

「例え本当に億万長者になってもすぐに破産しそうだけど」

「...何があっても友達で居よう」

「自覚あるなら浪費癖直してよ!」




         *




「郁代、一緒に占い極めよう」

「任せてください!」

「よくこんなのに二つ返事でOKしたね」

「いつもよりは女子高生らしい話が出来そうじゃないですか!」

「そうかなぁ?」


放課後、早速スターリーで郁代を捕獲した
陽キャは占いに詳しいと睨んだが当たってたようだ
バイトが始まる前に色々聞き出そう


「あっ役立たずの私は隅っこでダンボールの中に隠れてますね...」

「えーひとりちゃんも話に混ざりましょうよ!流石に占いにはトラウマ無いでしょ?」

「あっ中学で占い流行ってたときに机の上に雑誌置いてずっと話しかけられるの待ってたけどスルーされ続けてました...」

「またひとりちゃんの地雷踏んじゃったわ」

「ちなみに何の雑誌置いてたの?」

「月刊ムーです」

「グッバイぼっち」

「あっじゃあ遠慮なく隅っこに行ってきます...」


冗談抜きに役に立たなさそうなので、お望み通りバイトが始まるまでぼっちは居ないことにする
ぼっちに友達出来ないの、陰キャとか陽キャとか以前に女子の思考回路ではないのが原因だろ


「気を取り直して、占いを極めたいとのことですが...どういう事ですか?」

「OKする前に聞いててよ」

「色々な占いを試してみて、良いところだけ信じる」

「一周回って普通のこと言い出したなこいつ」


悪いことを信じても意味がない。今朝の虹夏を見て学んだことだ
良いことだけ見て生きていきたい。全世界が私を甘やかしてくれたらいいのに
...いや両親レベルにまでなると嫌だな。虹夏レベルで良い


「なら最初はタロット占いでもしてみますか!」

「タロットとかスターリーにないけど?」

「スマホのアプリでも出来ますよ。ほら、ここをタッチするだけで良いです」

「これで何が分かる?金運?」

「色々分かりますけど...なら『お金持ちになれますか』で見てみますか」

「楽して金稼げるタロット来い!」

「どのタロットでも無理だと思う」

「出ました!『悪魔』です!」

「もう終わったわ私」

「な、内容はまともかも知れないから!喜多ちゃん何て書いてるの?」

「えーと、『悪魔のカードを引いたあなた。大きなお金を手にする可能性も高いでしょう』」

「やったぜ」

「『ただし、欲望や執着で周りが見えなくなってしまうことをこのカードは示唆しています』」

「流れ変わったな」

「大正解じゃん。タロットって当たるんだね」

「身に覚えがないけど」

「よく言えたな所持金0円」

「『せっかく裕福になっても使い方を間違えると人生を破滅させる恐れもあるでしょう』...って書いてますね」

「よし、タロット占いは止めよう」

「喜多ちゃん、もう一度読んでくれる?」

「分かりました!」

「許して」


まさかタロット占いで説教されるとは思ってなかった
どうなっているんだ朝占い。何でも上手くいく筈だろ


「まあ大きなお金が手に入るってことだけ覚えて次に行こう」

「人生破滅確定したけど」

「次の占いでカバーする」

「占いを占いでカバーって何だよ」


次の占いで人生めちゃくちゃハッピーって出たらカバー成功
出なかったらまた次にいくとしよう


「と、とりあえず次行きますけど、手相占いでもしてみますか?」

「あのナンパ用の」

「偏見が酷い!」

「本当なら両手見たほうが良いんですけど、時間も無いので右手だけ見ますね」

「手によって占いの意味が違うんだっけ?」

「左手が先天的な運勢、右手が後天的な運勢って言われてますね」

「で、金運は?」

「リョウは金運以外興味ないの?」

「強いて言うなら生命線」

「人生破滅警戒してる!」

「あ!リョウ先輩、金運線長くて太いですよ!」

「どれ?」

「薬指の付け根から下に伸びてる線ですよ!」

「本当だ、リョウ金運良いじゃん!」

「それに覇王線もありますよ!億万長者の手相って言われてる線です!」

「手相占い最高かよ」


朝占いもタロット占いも要らなかったな
ナンパ用とか言ってすまん。最高の占いだった
一生手相占い信じよう


「ますかけ線もあります!天下取りの相って言われてる大きくお金が稼げる線です!」

「リョウ凄い!」

「照れる」

「財運線は1ミリもないですけどリョウ先輩凄い手相ですよ!」

「また流れ変わったな」

「薄々分かるけど、財運線って何?」

「貯金ができる手相ですね」

「よし、次に行こうか」

「リョウが貯金出来ないのって運命なの?」

「私が聞きたい」

「よく見たら金運線途中で途切れてました」

「使えない右手だ...」


ここまで来たら大金が手に入るって占いが怖くなってきた
頼む朝占い、もう一度信じるから全て上手く行くように運命を変えろ


「いやそもそも占い極めるのなら運気を上げるべきでは」

「占いから逃げた!」

「なら風水とか試してみてみます?」

「北枕とか玄関に何か置いたりするあれ?」

「それですね。まあ私もそんなに詳しくはないですけど...観葉植物とか置いたりしたら良いとか聞きますね」

「その辺の野草でも良い?」

「死んだ植物は負のオーラ招きますよ」

「ならあとで食うか」

「やめてよちゃんと晩ごはん作るから!」

「あとは空気を入れ替えたり、掃除したり、要らない物を捨てると開運するらしいですよ」

「虹夏、頼んだ」

「今回ぐらい自分でやってよ」

「仕方がないか...」

「逆に今まで虹夏先輩だけがしていたんですか...?」


なんだか仕事が増えただけな気がする...
それともこの際、真人間になれと占いが言ってるのだろうか。だとしたらやはり、占いなんて信用出来ないことになる
まともな奴は占いなんてしないだろ




        *




「駄目だ、風水面倒臭い」

「まあ色とか場所とかありますからね...」

「虹夏が7色に光ってくれたら良いのに」

「ゲーミングパソコンでも置いてろ」

「風水とか関係なく運気上げる方法無い?」

「うーん...金運上げるのなら黄色がいいとは聞きますけど」

「それなら簡単」

「なんでこっち見るの?」

「虹夏、ずっと隣に居て」

「結局それかよ!」

「占いなんかよりも虹夏を信じた方が幸せになれる」

「も、もう!そんなこと言われても墓は一緒にしないからね!」

「重い」

「せっかく色々と教えたのにノロケに使われただけじゃないですか...」

『あっやっぱり避難してて良かった...』



よくよく考えなくても、占いを毎日見るの面倒臭い
というか割と今幸せだし、やっぱり占いとか私には必要ないな
まあ、ラッキーカラーが黄色なのは信用するけど

山田リョウ「ラッキーカラーは黄色」
ギャグ物です
リョウが占いに興味を持った話です
虹リョウです。百合要素殆どないですけど

この小説書くために運気上げる方法色々調べたんですけど掃除掃除&掃除でした
みんなも運気を上げたかったら掃除しましょう
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2023年1月28日 16:18
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