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波が寄せては返す。その都度聞こえる波の音が今の私にはとても心地よかった。こうしてここにやってくるまで、私は怖気づいてしまうんじゃないかと心配していた。しかしどうだろう、目の前に広がる海は今までに見た何よりも美しかった。気づけば私は海に向かって歩き出していた。今までの苦悩なんて全て忘れて夢中に歩いた。仕事、人間関係、怪我、それらの全てがどうでもよくなった。やがて波は私を受け入れ攫う。最初は呼吸が出来ないことに苦しんだが、それも次第に薄れていく。酸素が回らずものを考えることも厳しくなってきた頃、私は夢を見た。とても幸せな夢だ。
−あぁ、私は十分に頑張った。虹夏ちゃんは褒めてくれるだろう。喜多ちゃんはきっと静かに頷いてくれる。リョウさんは…うん。みんな優しかった…私が自分で離した幸せだ。みんなに会いた…ぃ…
私の意識はそこで途切れた。
タイトルに関してはエモエモにしたかっただけで特に深い意味はありません。すません。それとこの話は全て自分をもとに書いたのでぼっちちゃんの思想とは合わない点があると思います。