考察:当たり前だけど、二次元と三次元の好みって違うよね
「二次元と三次元は別物だ」という話は敢えてするまでもないですし、し始めると「この国の未来はうんぬんかんぬん」とキリがないので―――「二次元と三次元は別物だから面白いんだよね♪」という前提で今日は語ろうと思っています。
昔……もう3~4年前になりますか。
僕が自分のサイトを「貧乳好きな人にオススメのサイト!」と評していた頃に、とある人から「私は二次元では貧乳派ですが三次元では巨乳派です」というメールを頂いて驚いたことがありました。その人は女性だったんですが、まぁそれは置いといて……(笑)
「二次元と三次元の好みは違う」
今では当たり前のように受け入れられている事実も、当時の僕にとっては衝撃だったのですよ。そもそも三次元に興味がなかったから……というワケでもなくて。
僕の「貧乳好き」というルーツは三次元の水着グラビアを眺めていて「巨乳より貧乳の方がエロイよな」と思い始めたところにあり、そこから二次元の方に流れてきたからだと思われるので。当時の僕は三次元と二次元の好みは繋がっていると思っていたんですよ。
ただ、それから数年が経って。僕自身も漫画を描くようになって随分と考え方も変わりました。
以前「貧乳が萌えに変わる日」でも書きましたが……貧乳をエロく見せるにはカメラワークや服が限定されるため、二次元の中で表現するのはなかなか難しいんですよ。
そうした日々の中で、逆に巨乳キャラは服のシワを描いているだけでも楽しくなりました。地味で地道な作画作業の中で、“大きなおっぱい”だけは描いているだけで元気がもらえるのです(笑)。
なので……現在では「二次元ではどちらかというと巨乳派ですが、三次元では貧乳派です」というのが一番しっくりくる僕の自己紹介かなと思っています。お見合いの機会でもあったら是非使いたいです。
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○ 二次元だからこそ描けるもの
物理的な理由で「二次元でしか描けない」というものが一番分かりやすいと思うのですが……二次元の世界では当たり前だけど、三次元ではありえないものというのは多いです。代表的なのが「アホ毛」とか「髪色」、「巨乳なのにスレンダー」とかもそう?「登場人物のほとんどが美少女」もそうか。
世間には「現実に近い」=「リアリティがある」と思っている人がいますし、そうした人達からすると「あんなものは漫画の中だけのことだよ。現実にはありえない」と嘲笑の対象になるのかも知れませんが……
裏を返せば、「現実(三次元)では超えられない壁を軽々と超越できる二次元ってスゲー!!」ということになりますよね。漫画やアニメなどの二次元は、その分だけ実写などの三次元よりも表現の幅が広いとも言えます(もちろん「実写にしか出来ないこと」もあるんですけど……)
まぁ……とにかく「二次元の中にしか存在しえないもの」は「二次元の中で楽しめばイイ」と僕は思うのですよ。
それは萌えに限らず、「かめはめ波なんて本当に出るワケないじゃん」とか「流川のジャンプ力なんかありえないから」みたいなことを言う現実至上主義の人って結構多くて……むしろ僕なんかは、こういう人ほど二次元と三次元を区別できていないんじゃないかと思ってしまいます。
話を萌えに戻します。
【物理的な理由で「二次元でしか描けない」要素】
アホ毛、髪色(ピンク髪、青髪、紫髪、白髪も?……などなど)、巨乳なのにスレンダー、とてつもない巨乳、全体的にみんな美少女―――
この辺は結構パッと思いつきますね。
「お母さんキャラがやたら若々しい」というのもあるか。でも、現実に若々しいお母さんもいるから二次元特有というワケでもない?
「物理的にありえない服」というのもありますが……最近ではコスプレされることを意識して衣装デザインされている作品も多いですし、数としてはそんなに多くないか。日本一の非モテを自称する僕は女性の服の構造がよく分からないので、「この服はどうやって脱ぐんだろう?」と思いながら描いています(笑)
【社会通念的な理由で「二次元でしか描けない」要素】
いい年齢なのにツインテール(?)、いい年齢なのにリボンをつけている(?)、時代を先取りし過ぎている制服、血が繋がっていないのに「おにいちゃん」と呼んでくる年下の美少女、無理矢理にメイド服を着させられているお手伝いさん(笑)―――
結構、僕も描いているものが多いですね……
ひょっとしたら「百合」とかもそうかな?少なくとも『ストパニ』のように女性同士の恋愛に全く抵抗がない世界というのは、二次元でしか描けないものな気がします。
バトルものとかでの女のコの露出の高さ(に抵抗感がないこと)も二次元特有?でも、三次元のビーチバレーとかフィギュアスケートとかも「別にあんな格好でやらなくても…」と思ったりしますしね(笑)
現実至上主義の人はこういうのが嫌いなんでしょうが、僕なんかは「二次元なんだから二次元でしか出来ないものを描きたい!」と意識して描いている部分があります。現実では許されないことも、許される世界として描いてしまえばイイのだし、現実とは違う楽しさを描ければイイと思っています。
【視点の問題で「二次元でしか描けない」要素】
ツンデレ、ヤンデレ、片想い
巨乳(へのカメラアングル)などなど―――
これは別に漫画・アニメなどの二次元限定ではなくて、実写などの三次元でも描けるので、どちらかというと“フィクション限定”だと思うのですが―――どこを視点にして物語を描いているのかというのは重要な要素だったりします。現実は(幽体離脱のスペシャリストでもない限り)一人称視点ですが、フィクションでは三人称視点の作品が多いですからね。
ツンデレの例で言えば……“ツン”と“デレ”の両方を見れるのは三人称の視点だからこそなんですよ。「今はツンツンしているけれど、デレデレすることもあるんだよね、このコ」と思えるのは三人称視点だからこそであって、現実にツンデレのコのツン期に出会ってしまったら「うわぁ……性格キツイなぁ」と思ってしまうだけです。
『WORKING』の伊波が可愛く思えるのって彼女の“照れ”を知っている読者の意見であって、実際にブン殴られている小鳥遊からすると「とりあえず自分の命が心配」としか思えないでしょう(笑)。伊波の例で言うと、実は“読者視点”のキャラとして種島が置かれているところがテクニックなんですが、それはまた別な話。
で、一人称視点/三人称視点の話とは別に……カメラアングルの問題もあります。
巨乳キャラを見て「シワの付き方がエロイぜ!」と言えるのは画面を挟んでるからであって、現実でおっぱいを凝視し続けたら「どこ見てんだ、この犯罪者予備軍!」と通報されてしまいますよね。オイコラそこ、「それは見てるヤツの問題なんじゃ…」とか言うんじゃねー。
ちょっと他の例は思いつかなかったんですが、フィクションの強みとして「現実では見られない(凝視できない)ものをじっくり見せることができる」という要素は確実にあって―――これをどう描けるのかが作り手に求められているポイントなのかも知れません。
ちょっと喩えは下品ですが……盗撮モノのAVとかは「結局のところ、これはヤラセなんだろ?」という疑念が頭によぎってしまいます。でも、二次元だったらヤラセどころの騒ぎではありません。ある意味で全てが嘘だし、全てが真実なのです。
現実がどれだけ僕らを裏切っても、二次元は決して僕らを裏切らないのです。
ありがとう、これからもよろしくな。二次元。
……まぁ、中には「夢オチでしたー!ププーッ!」みたいな作品もありますけどね。
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○ 次元すら超越するかも知れない「俺の嫁」
しかし……こうした「二次元と三次元は別だよねー」という話からすると、「○○は俺の嫁」という言葉が最上級の誉め言葉となっている2007年って貴重な時期なのかもなぁと思ったりします。
喩えば僕が「恵那は俺の嫁な」と言っている時に、実際に恵那が自分のお嫁さんになった時のことを考えているかというと……まぁ、正直そこまで僕は想像力が豊かではありません(笑)。というよりも、僕がその言い回しを使う時は、“嫁”というイメージから遠いキャラに対して使うことがほとんどですからね。
なので、「○○は俺の嫁」という言葉を使っている人が、現実的にそのキャラが嫁さんになっている様子をイメージしながら発しているワケではないと思うんですけど……それを踏まえた上で、「長門有希は俺の嫁」と言っている人が多いのって深い意味を感じてしまいます。
だってさ……設定とか色々なものをすっ飛ばして考えれば、『ハルヒ』ヒロイン3人の中で一番家庭と縁遠そうなのが有希じゃないですか。みくるは言うまでもなく、ハルヒだって何だかんだお嫁さんが似合いそうですもの。
でも、「みくるは俺の嫁」とか「ハルヒは俺の嫁」と言っている人よりも、「長門は俺の嫁」と言っている人の方が圧倒的に多い(多分)。これって凄く興味深い事象です。
「俺の嫁」という極めて三次元的な言葉を二次元のキャラに対して使うという時点で面白いのですが、その際に「このキャラ、二次元では良いけど三次元ではどうだろう?」と感じてしまう要素を一切無視して、「○○は俺の嫁!」と言えてしまう潔さが凄く心地良いのです。次元すら超越した大人の嗜好。
なんつーかさ。「あんなものは漫画の中だけのことだよ。現実にはありえない」としか言えないヤツの方が、よっぽど子どもみたいな発想しか出来ないヤツという気さえしてしまいます。
………と、ここまで「二次元と三次元の好みは別」と書き続けてきてアレなんですが。当たり前だけど、「二次元と三次元の両方で好き」なものもありますよね。
僕にとっては“イチャイチャ姉妹”がそうです。二次元ではもちろん、三次元の話を聞いていても幸せな気分になってしまいます。世界中がイチャイチャ姉妹になれば良いのにと常日頃思っていますが、自分で描いている姉妹にはそんなに萌えないというのが謎(笑)。
不思議なものですね。
萌えキャラ作るのは、どんなに理屈をこねて論理的に戦術を練ったとしても上手くいくものでもないのです。そう考えると、やっぱり長門有希……というよりは、パイオニアたる綾波レイは凄かったんだなぁと今更ながらに思います。ただただ尊敬。でも僕はマヤ派。
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| ヒンヌー | 17:30 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑
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