【BS朝日 毎週木曜 よる9時00分放送】
時代を超え、育まれてきた京都の和菓子には、雅で繊細な都人の美意識が宿っています。今回は、俳優の中村雅俊さんが、和菓子を通して京都の知られざる歴史を紐解く旅に出ます。
まず訪ねたのは八坂神社のほど近く、京都屈指の和菓子の老舗「亀屋清永」。こちらに伝わる「日本最古」と言われる菓子は、単に食べて楽しむ菓子ではないと言います。果たしてその味は?平安時代、いくつかの菓子のルーツが生まれますが、その一つが室町時代、都で起こった内乱「応仁の乱」で多くの人を救ったと言います。今宮神社の参道に店を構える「一文字屋和輔」へ。人々を救った菓子とは?また、内乱の最中、それを作ることが出来た秘密が、店の奥に隠されていました。続いて戦国時代。織田信長の天下布武をある菓子が支えていたと言います。南蛮渡来の菓子が果たした役割とは?しかし、本能寺の変で信長が死去。次に天下を収めた豊臣秀吉の政を支えたのが、茶人・千利休でした。その利休の菓子にも、大きな力がありました。江戸時代。和菓子はさらなる発展を遂げ、日本を代表する文化として確立します。訪ねたのは、御所近くの「俵屋吉富」。五感で味わうものとなった和菓子。その老舗が京都にはなぜ今も、数多く残っているのでしょう?その理由が分かる場所が「亀屋清永」。こちらに、京に和菓子文化が花開き、今も咲き誇る理由がありました。
4月からは「あなたの知らない京都旅~1200年の物語~」として毎週木曜日よる9時にお引越し。4月6日(木)はよる8時から「都で知る家康の真実 2時間スペシャル」お楽しみに
旅人:中村雅俊(俳優)