JR向洋駅周辺の高架化 16カ所の踏切を撤去、交通渋滞解消へ工事進む 広島市東部地区

4/5(水) 17:29

今月、一部区間が供用される広島市東部地区のJR線の高架化事業で、新しく設置された府中町にある向洋駅の仮設ホームと上り線路が5日朝報道公開されました。

2020年10月から本格工事が始まったこの事業は、府中町から海田町にかけてのおよそ5.1キロを高架線路にする計画です。
このうち第1期工事が進む府中町のJR向洋駅を中心としたおよそ3キロの区間に、高架線路を通すための準備段階として上り線の仮設ホームと線路が設置されました。

(青坂記者)
「仮設線路のすぐ隣にあるのが現在の線路です。現在の線路は今後撤去されて、その上に高架線路を通すことになります」

今回の工事では、対象区間であわせて16カ所の踏切を撤去。
交通渋滞の解消のほか、踏切事故や地域の分断をなくすことが大きな目的です。
山陽本線と呉線は今月16日の夜に現在の線路から切り替えられ、翌日の始発から仮設ホームと線路が供用開始となります。

(JR西日本 広島工事所・三木隆史所長)
「まだ長い道のりですが高架が完成すればすばらしい街に発展していくことに貢献する事業なので今しばらく工事に対するご協力を頂けたら」

向洋駅周辺の工事は2030年ごろに完了する予定で、海田町までの立体交差事業全体では2037年ごろの完成を目指しています。