アツいぞ土佐っ子の軽音楽 全国コンテストで入賞続々、その訳は?
いま、高知の軽音楽がアツい。高校生が参加する全国規模のコンテストで入賞するバンドが相次ぎ、卒業後もプロを目指して活動を続ける若者が出てきた。好成績が相次ぐわけとは。
《ほんとにめちゃくちゃ濃い高校生活を過ごせました! これからの活動は全国を飛び回り今以上にどんどん活動していきます!》
高知県立伊野商高を1日に卒業した男子生徒が、ツイッター(https://twitter.com/Pierce20520245)に書き込んだ。
軽音楽部でロックバンド「Pierce(ピアス)」を組む3人。広島で1月に開催された全国高校軽音楽発表会では、予選を勝ち抜くなどした18組の中から最優秀賞を受賞した。昨年5月の全国アマチュアバンド選手権四国予選でも最優秀賞に選ばれた。
バンド結成は高校1年。軽音楽部に憧れて入学した村田涼弥(りょうや)さんが、片岡明将(あすま)さんと堀綾冴(りょうご)さんを誘った。自分たちの曲が聞く人の心に刺さるようにと、堀さんが「Pierce」と命名。放課後の練習の他、月に3回ほどライブにも参加して技術を磨いた。
片岡さんの力強いドラムのビートに、村田さんが綴(つづ)った青春期の心情を表現した歌詞を乗せる。失恋したときの気持ちを歌った「バイバイ」には、SNSなどで同世代から多くの反響があったという。
「大会で好成績を出すごとに、練習への取り組み方が積極的になってきた」。一緒に練習を重ねた同級生の三栖友花(ゆうか)さんは振り返る。
3人は卒業後もアルバイトをしながらバンド活動を続ける。「学校生活最後の大会(全国高校軽音楽発表会)で熱い演奏ができた。3人でやっていく新たな目標ができた」。目標はもちろん、メジャーデビューだ。
TV局が支える育成システム
5年ほど前から、高知の高校生が全国規模のコンテストで入賞するケースが相次いでいる。
2021年の全国高校生アマ…