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記憶喪失のぼっちちゃんが五股させられる話 - nakの小説 - pixiv
記憶喪失のぼっちちゃんが五股させられる話 - nakの小説 - pixiv
9,043文字
記憶喪失のぼっちちゃんが五股させられる話
記憶を失ったぼっちちゃんがモテる話です
続きです→novel/19587212
53276212017
2023年1月30日 14:37

どうにも私は友人を庇って、車にはねられたらしい。
――らしいというのは、病院で目を覚ました今の私は高校生になってからの記憶をなくしているためだ。
家族から私がバンドに入り、友達までできて、ライブも成功したと聞いた。
――が、全く実感がわかない。人生そんなに上手くいくわけない。...でも、本当ならなんて幸せなことだろうと思う。バイト先には母から連絡をして、事故から目覚めたことや記憶を失っていることは伝えてあるらしい。
今日から家族以外との面会が許可される。バンドメンバーの伊地知さん、山田さん、喜多さんの誰か一人でも来てくれたら嬉しいな。でも怖い人とかだったらどうしよう。

...
コンコン
ひとり「え!?も、もしかして来てくれたのかな」
ひとり「あ、はい…どうぞ…」
喜多「その…失礼します…あの…こんにちは…」ガチャ
ひとり「あ、はい…えっと…」
喜多「ごめんね、わからないよね…私、一人ちゃんと同じ高校に通ってる喜多っていうの」
ひとり「あっ、あなたが喜多さんですね。母からお話は聞いています。同じバンドを組んでいただいていて、バイト先も一緒だとか」
喜多「そうなの、でも、そんな風に今の私がバンドをやれているのも一緒の所でバイトをできてるのもひとりちゃんのおかげで…」
ひとり「え、えー!そうなんですか!?」
喜多「うん、ホントにひとりちゃんには色々助けてもらって…それなのに、私ひとりちゃんにこんな仕打ちを…こんなことになってしまって、本当にごめんなさい!」
ひとり「き、喜多さん!頭を上げてください…その、今の私は何も覚えていないですが、それでもきっと自分がやりたくて、喜多さんを助けたんだと思います。だから、そんなに気負わないでください」
喜多「ひとりちゃん…ありがとう…本当にありがとう…」
ひとり「い、いえ、私も と、友達を助けられたなんて本望ですよ!」
喜多「友達…ね」
ひとり「えっ?あれ?違いました...か?」(もしかして、友達じゃなかったの!?どうしよう!勘違いしちゃった...)
喜多「違うの!実は…私とひとりちゃんは友達以上の関係で…その、付き合ってたみたいな…」
ひとり「えっ…!?付き合ってたって…私と喜多さんが恋人同士ってことですか!?」
喜多「うん…でも、覚えてないよね…」
ひとり「…すみません。思い出せません…」(自分にはその趣味はないと思ってたけど、記憶なくなる前は女の子が好きだったのかな)
喜多「謝らないで!むしろ、そうなっちゃったのは私のせいなんだから」
ひとり「あの…でも…」
喜多「だ、大丈夫!…こうなったのも自分が招いた結果で…気にしてないと言えば、嘘になるけど…私は記憶が無くなろうとひとりちゃんのことは大好きだから!...ひとりちゃんはこれからも、私の彼女でいてくれる?」
ひとり「その...すごく嬉しいです…でも、今の私は喜多さんのことを覚えていなくて…きっと喜多さんが好きになってくれた後藤ひとりではなくなっちゃったと思うんです…」
喜多「そんなことない!今少し話しただけでわかるよ、今のひとりちゃんも前と変わらない優しいひとりちゃんだって」
ひとり「い、いや、でも…こんな中途半端なの、やっぱり良くないですよ…」
喜多「お願い、そんなこと言わないで…ひとりちゃんが私を責めるのは当然だけど…どれだけ怒っても、好きなだけ叩いたり蹴ったりしてもいいから…それでもやっぱり別れたくない…もし別れることになったら私…」
ひとり「そ、そんなことしないです!わかりました。私も頑張って喜多さんのこと思い出せるよう頑張るので、不束者ですが、こんな私をよろしくお願いします!」
喜多「ひとりちゃん!」ダキ
喜多「でも…これから一生記憶戻ることが無くても、私はひとりちゃんを支えていくし、私のことを彼女って思ってくれてるだけで、私は幸せだから…」
ひとり「あ、ありがとうございます!」
喜多「そうだ!ひとりちゃんと私の馴れ初め話していい?もしかしたら、記憶が戻る助けになるかも」
ひとり「いいですね、お願いします」
喜多「ひとりちゃんは付き合う前から優しくてカッコよくって…

喜多「それじゃあ、そろそろ帰るね…今回の件は本当にごめんなさい、助けてくれてありがとう」
ひとり「いえ、また来てくれたら嬉しいです」
喜多「もちろん!彼女だもん!じゃあ、またね!」
バタン

記憶喪失のぼっちちゃんが五股させられる話
記憶を失ったぼっちちゃんがモテる話です
続きです→novel/19587212
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2023年1月30日 14:37
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