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「虹夏ちゃん」
「なに?」
「勝負しませんか?」
「何で?」
7月下旬、中学生は夏休みに入った時期だ。それに伴い時間があるふたりちゃんがうちに遊びに来ている。ちなみにぼっちちゃんはギターヒーローとしての仕事があるから今日はいない。付き合ったはいいけど、ぼっちちゃんは特に忙しいからあんまし2人きりの時間は作れていない。その分時間が作れたら思いっきりイチャイチャして…ない。約束した手前程々にしている
まぁそんなのはいいとして…ふたりちゃんは何を言ってるんだ?勝負?何の?
「あっあのふたりちゃん?私何か悪いことしたかな…」
「いえ何も」
「だったら何で勝負しようなんて…」
「まあ気分ですよ。今度の休みのお姉ちゃん所有権決めです」
「ふたりちゃん前からやたらとぼっちちゃんの所有権気にするよね」
この前もツアー前にロインでぼっちちゃんレンタル料とか言ってきたし、実は結束バンドのこと嫌いなのかな…。ぼっちちゃんの時間を奪ってるのは事実だし…
「言っておきますけど、結束バンドのことは大好きですよ?確かに私や家族からお姉ちゃんの時間を沢山奪ってきましたけど、それが悪いとは微塵も思ってません。むしろあんなお姉ちゃんを外に連れ出してくれたみんなには頭が上がらないです。だから心配しないでください」
「あっはい。ありがとうございます」
ふたりちゃんって人の心読めるの?あたしもぼっちちゃんの心くらいなら読めるけど…
「虹夏ちゃんも結構分かりやすいんですね。流石お姉ちゃんの彼女です」
「えっ」
「ということで勝負しましょう。嫌なら今度お姉ちゃんが休みの日は私がお姉ちゃんを独り占めしますから」
「え、ちょっ、ついていけない…でも私もぼっちちゃんと遊びたい…」
貴重なぼっちちゃんの休み、あたしも無駄にしたくない…。ふたりちゃんに譲りたい気持ちもあるけどね?というかふたりちゃんシスコンだな?
「だったら私と戦ってもらいます」
「分かったよ、戦うよ!何で勝負するの?」
「三番勝負です。お姉ちゃん暴露話とか、演奏対決とか」
「ああそんな感じか。てっきり殴り合いとかかと思ったよ」
「虹夏ちゃんはパワータイプと聞いてるのでそれはないです。そもそも中学生殴ったら普通に警察行きます」
「そんなことするわけないじゃん…」
あたしが殴るのはリョウくらいだよ!それもリョウが10割悪いことが殆どだし
「いま三番勝負って言ったよね?暴露話と演奏とあと1つは?」
「思いつかなかったのでじゃんけんです」
「ええ…」
「前2つは審査員が必要だと思ったのでお呼びしました」
「ここあたしの家なんだけど?」
「そこは審査員兼伊地知家の一員の店長さんに許可を取りましたので。店長さん、よろしくお願いします」
「おう。夜から店あるから早めにな」
「お姉ちゃんいつの間に!」
ふたりちゃんと仲いいんだね?リョウ曰くこの前姉妹プレイしてたらしいから心配だなぁ…。ふたりちゃんが否定してたし嘘なんだろうけど
「そして結束バンドメンバー兼私の期間限定バンドメンバーの喜多郁代ちゃんです!」
「お邪魔します!ふたりちゃん、郁代って呼ぶならそれなりの覚悟をしてね」
「喜多ちゃんもいるのかよ!」
いつの間に!完全にふたりちゃんのペースに持っていかれてる!こうなったらぼっちちゃんと遊ぶために本気出すか…相手は中学生だけど。流石に大人気ないか?
「詳しくは知らないけど、勝負して勝った方がひとりちゃんを嫁にするらしいわね?ふたりちゃん大きく出たわねー」
「嘘の情報が伝わってる!誰に聞いたの!?」
「え、違うんですか?店長からそう聞いたんですけど…」
「え、私はリョウから聞いたんだけど。違うの?」
「あいつ…!何でリョウ経由なんだよふたりちゃん!」
「発案者がリョウさんなので」
「もうみんな帰ってくれない?」
あいつの差金かよ!中学生に悪影響だから後で〆ておこう。碌なことになる気が全くしない
「待ってください。お姉ちゃんと遊びたいのは本当です。でもお姉ちゃんは彼女と遊びたいかもしれないと思ったから本人に聞いたら…」
『えっ私と虹夏ちゃんどっちと遊びたいかって?うーん、虹夏ちゃんって言ったら怒るでしょ?ふたりともたまには遊びたいよ。練習も見てあげたいし。あっどうしよう、決められないからそっちで決めてくれない?従うから』
「ぼっちちゃんいい人すぎない?ふたりちゃん、悪いけど私が勝つから」
「急にやる気出しましたね…。それで困ってなんとなくリョウさんに相談したらこうなりました」
「絶対にリョウを通す必要なかったと思う…」
(ひとりちゃんは自分で決めるのが面倒なだけだと思うけど…)
そっちで決めろのそっちにリョウは入ってないと思うんだけどな?ふたりちゃんはリョウと結構仲いいから心配だよ…お金貸してないよね?中学生から借りてたら流石にクビだからな?
「さて、いい加減始めましょうか。まずは後藤ひとり暴露話からです。1人1つずつなんでもいいからお姉ちゃんについての話をするので、審査員のお2人は好きな方を選んでください。同点だったら引き分けです。追加の話とかありません」
「それ面倒なだけだよね?まあいいや。どっちからやる?」
「私は妹なのでストック無限にありますし、虹夏ちゃん先にどうぞ。被ったら困りますから」
「家族の余裕ね。ふたりちゃんは強敵ですよ、伊地知先輩!」
「ぼっちちゃんの話ならなんでもいいから早く話せ、虹夏」
「なんだこいつら…」
ぼっちちゃんの暴露話かぁ…付き合い長いしそこそこあるけどみんな知ってることばかりだしなー…。最近のやつでいくか
「えーと、この前のツアー中にデートしたんだけど」
「店長、惚気話みたいですよ」
「虹夏、ふたりちゃんいるんだから健全な話にしろよ?」
「外野は黙ってろ!全年齢だわ!それで、歩き疲れたらたまたまあれなホテルの前に来ちゃって、冗談で休憩していく?って聞いてみたら─」
「先輩、殴られたいんですか?」
「ごめんって!いかがわしくないから許して!」
「あっ私耳塞いでるので続きをどうぞ」
「大丈夫だから!中学生も聞いてていいから」
「ほんとか?」
「うん。そしたらぼっちちゃんが…」
『あっその、私は虹夏ちゃんとそういうのもしてみたいですけど、まだ我慢します。あなたの夢をかなえて、私のやりたいことも一通りやって2人で満足したら行きましょう。それまではみんなで一生懸命頑張りましょう』
「…って、すっごく真面目な顔して言ってくれたんだー。もうぼっちちゃんイケメンすぎ!分かってても惚れ直したよ〜」
「…店長」
「ああ…」
「虹夏ちゃん、面白くないよ」
「「言っちゃった」」
「えっ!?」
面白くなかった?いや笑い話じゃないけどいい話じゃない?イケメンぼっちちゃんだよ、みんな好きなイケぼっちだよ
「惚気るのはいいですけど、暴露にしては弱くないですか?お姉ちゃんは真面目にそういうこと言う時結構ありますよ」
「そんな…いい話じゃない?」
「いい話ですけど普通すぎます。伊地知先輩しか知らないひとりちゃんの話が欲しかったのに」
「もう全年齢じゃ無理なんじゃねーの?ふたりちゃん、悪いけど耳塞いで…」
「あーあーうるさい!そんな話はまだないから!」
「まだですって、やらしい…」
「妹が穢れてしまう…」
「どっちだよ!」
もうやだこいつら…大人は穢れててダメだ。信じられるのは子どもだけ…ふたりちゃんも毒舌だったわ。うわーん!
「では次、ふたりちゃんどうぞ!全年齢向けじゃなくてもいいわよ」
「喜多ちゃん暫く黙ってようか」
「あっはい。これは私が幼稚園の頃の話です。小さい頃のことなんてあまり覚えてないんですけど、これは結構覚えてて…」
お次はふたりちゃんがぼっちちゃんの話を始めた。家族だからこそ知ってる話が無限にありそうだなぁ。羨ましい…
「経緯とかはよく分からないんですけど、お姉ちゃん変な霊に取り憑かれたみたいで、部屋にお札を貼っていた時期があったんです」
「それって私達が初めてぼっちちゃんの部屋に行った時にもあったやつ?」
「そんなこともありましたね…」
「何だそれ…」
「それです!その後私も取り憑かれたお姉ちゃんを見たいと思ってたんですけど、ある日お姉ちゃんの部屋から変な声がしてきたんです。変だなって思って覗いてみたら…」
「「みたら…?」」
「…喜多ちゃんの真似をするお姉ちゃんがいました」
「「え?」」
喜多ちゃんの真似…ぼっちちゃんのことだから陽キャになりきろうとか言って喜多ちゃんを真似してなんかやってたんだろうなぁ…怖っ!!
「なんか、『今日は渋谷で花火が上がるからみんなで見ようね!』とか、『お姉さん今ヒマ〜?どこ住み?ちょっと疲れない?どっかで休憩しよ!』とか謎なこと言ってきゃぴきゃぴしてました。『喜多ちゃんになりきるんだ…』とか呟きながら」
「私のイメージおかしくない!?ひ…ごとりちゃん…」
「ぼっちちゃんってほんとやばいな…」
「うん…」
喜多ちゃんもドン引きしてぼっちちゃんの呼び方またおかしくなってるし…。っていうかふたりちゃん記憶力良すぎない?よっぽど衝撃的だったんだろうなぁ
「でもあれですね、伊地知先輩もごととりちゃんもいかがわしいホテルで休憩しない?って言ってるならお似合いですね。よかったですね〜」
「どこに注目してるの?1番穢れてるの喜多ちゃんじゃん!」
「喧嘩するなって。で、私達はどうすりゃいいんだ?」
「あ、よかったと思う方を言ってください」
「私はふたりちゃんの方が強かったと思う」
「私もです!」
「じゃあ私の勝ちですね!」
「これは負けだわ…ぼっちちゃん怖え〜…」
本人のいないところで勝手に株が下がる私の彼女。私からの評価も下がりました。ドンマイ!
「では次は演奏対決です!」
「いいけど、楽器違うから審査難しくない?」
「そうなんですよね。詰みました」
「ええ…」
「それはどうしようもないですから、こういうのはどうですか?2人とも順番に私と一緒に演奏して、店長に評価してもらう。どうですかね?」
「うーん…いいかどうか分からん」
「まあなんでもいいよ。つーかふたりちゃんにかなり不利じゃないか?」
「ですねー。まあさっきの勝負は私が勝つと思ってたのでハンデです」
「ぐぬぬ…」
ひょっとして私舐められてる?ふたりちゃんはあれか、内弁慶ってやつか。私ってもう内なの?
「あれですね、ふたりちゃんの中間発表ということにしましょう。でも伊地知先輩、手を抜いたら負けちゃうかもしれませんからちゃんとやってくださいね」
「分かってるよ。じゃあお姉ちゃん審査員よろしくー」
「はいはい」
「─ありがとうございました」
「うん、お疲れ。分かってると思うが一応結果を言っとくと虹夏の勝ちだ。こればかりは仕方ないな」
「分かってます。これで虹夏ちゃんの負けだったらまずくないですか?」
「だな。まあ虹夏だってまだまだだけどな」
「精進しまーす」
順番に喜多ちゃんと合わせ終わり、結局私が勝ったようだ。そもそも楽器が違うから勝負が成立したかすら怪しいけど…。お姉ちゃんは相変わらず厳しいや。でも、私自身もまだ満足してないしもっと頑張らないとね
「じゃあこれで一勝一敗ね!最後は何をするんだっけ?」
「じゃんけんです」
「じゃんけん」
「盛り上がらねえ…」
「早く終わるからいいんじゃねえか?」
そうだけどさ…何かしら考えてきて欲しかった。これ対決内容もリョウが考えたのかな?だとしたら納得できる。リョウらしいや
「ではいきますよー!」
「唐突!よっしゃ来い!」
「さーいしょーはグー!じゃーんけーんぽい!」
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「…で、虹夏にじゃんけんで負けたと」
「はい…」
「伊地知先輩も大人気ないわよねえ。いくら彼女だと言っても年上なんだから譲ればいいのに」
「郁代は文句言わなかったの」
「喜多ちゃん結構楽しんでましたからね。結果なんてどうでもよかったんじゃないですか?」
「う…私はみんなとわいわいできればそれで幸せだから…」
「郁代らしいね。みんなで何かをやるのが好きな郁代らしい」
「えへへ…」
今日はお姉ちゃんが休みの日。夏休みだから私も暇だ。宿題はお姉ちゃんに似たのかコツコツやってるので心配はない。しかし、結局この前の三番勝負でじゃんけんに負けた私は、休みのお姉ちゃんの所有権を虹夏ちゃんに渡すこととなった。ぐすん
その代わりと言っては失礼だが、喜多ちゃんとリョウさんにうちに来てもらっている。元々喜多ちゃんとボーカルレッスンする予定だったんだけど、リョウさんが喜多ちゃんについてきたらしい。リョウさんって面倒くさがって来なそうなのに。この2人の組み合わせはそんなに見たことないかも。気になるな
「さて、そろそろレッスン始めようか。リョウ先輩もふたりちゃんに何か教えてあげてくださいよ、歌声綺麗なんですから」
「えー、郁代で充分じゃないの?どうしてもっていうなら1時間500円で…」
「リョウ先輩?中学生からお金取るなんてことしませんよね?」
「ごめんって…虹夏みたいな顔しないで…」
リョウさん相変わらずがめついなぁ。私としてはみんなから色々教わってるからお金払ってもいいけどね。お姉ちゃん以外。実は最近虹夏ちゃんにドラムも教わり始めた。全部やってると頭が爆発しそうだからベースとドラムはたまにだけどね
「はあ…私の憧れた先輩は何処へ…」
「ふたり知ってる?郁代って私に憧れて結束バンドに入ったんだよ」
「あっお姉ちゃんから少し聞いたことあります。ギター弾けるって嘘ついて入ったんですよね?」
「かはっ…許して…許して…」
「え、トラウマ刺激しちゃいましたかね…」
「だね。この話すると郁代はぼっちみたいになる。面白いよ」
「リョウさん趣味悪いですね…」
喜多ちゃんの結束バンド加入秘話は前にお姉ちゃんから聞いたことがある。それを聞いて思ったのは、喜多ちゃんの行動力って凄いなぁだった。私も自分から行動してメンバー探さないとね
「郁代が帰ってくるまで私がふたりに稽古をつけてやろう。もちろん無料で」
「母がお昼ご飯食べていってと言ってましたから、報酬はそれでお願いします」
「ありがとう後藤家。また教えにきてあげてもいいよ」
「お願いしますね」
これもお姉ちゃんから聞いた話なんだけど、リョウさんはお金がなさすぎて草を食べて生活していたらしい。まさか今も…?
「じゃあやるか。郁代には何教わった?」
「あっえーと、実演していきますね…」
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「…あれ?私は一体…ここは…後藤家よね?」
「あっ喜多ちゃん起きた。おはようございます」
「結構長く寝てたね、おはよう」
「おはようございます…そうだ、レッスンは?」
「私がやっておいた。たまにはいいでしょ」
「リョウさん教えるの上手いですよね」
「そうなのよ!私も昔ギターを教わってた時期があって…じゃなくて、ありがとうございます。あと気絶しちゃってすみません…」
「あっそれは私が悪いので…ごめんなさい」
「郁代も起きたし、ご飯ご馳走になりたいんだけどいい?」
「あっはい、お母さんに聞いてきますね」
ふたりちゃんが部屋を後にした。残された私とリョウ先輩。先輩と2人きりでいるのも今日が久しぶりかも?
「…なんか、珍しい3人ですよね」
「うん。郁代と2人きりなのも割とレアかも」
「私もそう思ってました。本当はもうちょっと一緒にいたいんですよ?1人でいるのが好きなのは分かってますけど。たまに一緒になれてもお金貸してくればかりで…」
「それは…ごめん」
「溜まってるツケ、そろそろ返してくださいね」
「この前のツアーで結構稼いだからいけるはず。早く言わないと消えるからまたすぐ言ってよ」
「競馬で当てたんでしたっけ…。少しは我慢してください!」
この前のツアーの合間、リョウ先輩はひとりちゃんと競馬に行ったらしい。しかもそこそこ当てたらしいのよね。ギャンブルはよくないと思うけど…。まあいいや、ツケを返してもらおう。こっちも帳簿に書き込む度に呆れるのは飽きたし
「分かってる。じゃないといい加減愛想尽かされからね」
「もう殆ど尽きてます。けど、お金出してくれるならデートくらいしてもいいですよ?」
「ほんと?だったら競馬で当てたお金まだあるから、それでどこか行こうか。あ、今度競馬場行く時は郁代もどう?ぼっちは結構楽しんでた」
「ひとりちゃんも先輩も絶対ギャンブル依存症になりそうなのでもうやめてください。そんなに甘いもんじゃないと思いますよ。あと、デートは行きます」
「分かった。虹夏だけじゃなく郁代にも怒られるのは勘弁だから」
「伊地知先輩は人の彼女になって幸せオーラ全開でもうダメです。これからは私がお世話してあげましょうか?」
どうやらデートしてくれるみたい。この人と出かけてデートってほどのものになるわけないけど。今までリョウ先輩係だった伊地知先輩がダメになってきたから私がしっかりしないと…
「虹夏にはぼっち関係なく一生すねかじるって約束したから。老老介護はダメらしいけど」
「あの人も凄いですね…。でもリョウ先輩、私じゃダメですか?」
「いいけど、後輩だから流石に申し訳ない」
「もうそんなの気にする歳でもないじゃないですか」
「郁代はまだ学生じゃん」
「まあ、そうですけど。バリバリやってますけど」
4年生だから意外と行かなくても大丈夫なんだけどね。必要な単位は殆ど取りきったし。だから今年はツアーにも行けた
「それなのにバンドやってふたりの面倒見て大変でしょ、私の介護まで加えたら過労死しちゃう」
「どうしてこんな時だけ気を使うんですかね…。私を舐めないでください。リョウ先輩より遥かに体力ありますから!」
「頼もしいね。まあ、少しは先輩面させてよ」
「変なところで見栄っ張りなんですから…分かりました。あの時憧れた先輩をまた見せてください」
「了解した」
「2人ともご飯できたってー!来てー!」
「ん、行こうか」
「ですね」
ふたりちゃんが呼ぶ声が聞こえてきた。ご馳走になるとしよう。食べ終わったら3人でどこか行ってもいいかもね、欲しいものがあったらリョウ先輩に買ってもらおっと。私は優しい後輩だから、お望み通り先輩面させてあげますよ
じゃんけん弱いです