オーストラリアの海~グレートバリアリーフ~



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サンゴの成長は1年にわずか数センチ。そのサンゴが長い年月をかけて繁殖と成長を繰り返し、世界最大のサンゴ礁となりました。今も成長を続けるサンゴ礁は、さまざまな生き物にとって安住の地となっています。

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ヒフキアイゴ
分布:琉球列島、西部太平洋
サンゴ礁域に生息し、鮮やかな体色もつことで観賞魚として人気があります。体側の黒色の形や数には個体差があります。背びれ、腹びれ、尻びれには鋭い毒棘があり、刺されると激しく痛みます。

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ナンヨウハギ 
分布:高知以南、インド洋、西部太平洋
比較的水深の浅い水域に生息し、動物プランクトン、藻類などを餌としています。幼魚はサンゴへの依存度が強く、ほとんど離れずに暮らします。成魚は尾びれの付け根にある棘を使って同種間で闘争することがあります。あまり食用にはされず、美しい体色から観賞魚として人気があります。

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ハナゴイ 
分布:西部太平洋
サンゴ礁の周辺のドロップオフ(急に深くなるところ)や根と呼ばれる岩に大群をなしていることが多いです。オスは口先が尖り、尾びれが黄色くなります。沖縄ではその美しさから方言で「ジュリグヮーイユ」(遊女のような魚)とよばれています。

生物数が豊かなグレートバリアリーフ

長さが2,600㎞以上、面積は344,400㎞²もある有名なグレートバリアリーフは、オーストラリアの北東岸に広がっています。その大きさは日本列島と同じくらいで、宇宙からも確認できるほどです。微小な生物がつくり出した構造物としては世界最大です。グレートバリアリーフは、サンゴや魚類などさまざまな生き物の種類が豊富で、生物多様性を代表するサンゴ礁にふさわしく、1981年に世界遺産へ登録されました。


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