大西洋~カリブ海~



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大西洋に広がるエメラルドグリーンの海。カリブ海は大陸と島々に囲まれていることにより、独特の環境となりました。このため他の海域とは異なるさまざまな生き物たちが集う場所となっています。

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ルックダウン
分布:西大西洋、東部太平洋の熱帯海域
正面からみると特徴的な姿をしていて、英名の“ルックダウン”という文字通り見下ろしたような顔つきです。イトヒキアジに近い種類で、幼魚は尻びれ、背びれが長く伸びます。

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ターポン
分布:大西洋東部、西部の熱帯海域
カライワシ類では最大で体重がおよそ160kgとい記録があります。幼魚はマングローブなど、酸素不足になりがちな環境で過ごしますが、空気中の酸素を利用して呼吸できるといわれています。

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キューバンフォグフィッシュ
分布:カリブ海、南フロリダ、メキシコ湾、バハマ
成長に伴い体色が変化します。幼魚は全身黄色ですが、全長8~15cmになると、体色の赤味が際立つようになります。


大西洋の宝石・カリブ海の危機

カリブ海はメキシコ湾の南側で、大西洋に接する海域です。そこには世界の約3割にも達する面積(約50,000km2)を占めるサンゴ礁が広がっています。カリブ海には、その形が鹿の角に似ている“エルクホーン”とよばれるサンゴが生息しています。近年、カリブ海のサンゴ礁では、異常な海水温上昇が原因と思われる、サンゴの白化現象が加速しているようです。これは地球的規模で進む温暖化の影響ではないかと考えられています。


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