沖縄の海~白保~



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石垣島白保の海には世界最大級のアオサンゴ群落が広がります。人の活動によって環境が破壊されてきたなかで、とても良好な状態で残されたこのサンゴ礁は、多くの生き物たちを育むだけでなく、人々にも恩恵をもたらしています。

生物紹介
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サザナミヤッコ 
分布:インド洋から太平洋
通常、単独で生活しています。体を縁取る青色がとても美しい魚で、ダイバーの間で人気がありますが、沖縄では成魚は食用にされます。

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オジサン
分布:インド洋から太平洋
下あごに2本のヒゲがあることからこの名前が付きました。このヒゲを使って砂のなかに潜む小動物を探し、捕食します。

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イロブダイ
分布:琉球列島~ハワイ諸島を除くインド洋、太平洋
成魚と幼魚では模様が異なります。成長すると体長が80cmほどになります。雄は雌2~3尾からなる群れをつくります。

奇跡のサンゴ礁・白保
 
白保は、沖縄県石垣島の南東に位置します。“Shiraho”の名を世界に広めたアオサンゴの群落や、大きな塊状のハマサンゴ(マイクロアトール)の仲間、コモンサンゴの仲間など数多くのサンゴが生育し、その種類はグレートバリアリーフに匹敵するともいわれています。
沖縄・八重山地方では、1972年にサンゴの天敵であるオニヒトデが大発生し、1985年までにその被害はほぼ全域に達しました。白保のサンゴ礁は、その中で唯一被害に遭わなかった貴重な海域です。また、漁場としても重要な役割をもち、地元の人々の生活に密接に関わってきました。


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