マンボウとの出会い
大きな鰭をゆったりと動かしながら海を漂うマンボウ。水面に浮かんでひなたぼっこをしたり、大きな群れを作ったり、一匹でのんびりと泳いだり、自由気ままに過ごします。ここでは「マンボウと目が合う」不思議な瞬間が訪れます。
マンボウ
最大で全長4メートル、体高は6メートルにも達し、重さは3トンにもなる大型魚です。フグの仲間に属します。マンボウは魚類の中で産卵数が最も多く、その数は約3億個と言われています。しかし全ての卵が成魚になれるのではなく、成長の過程で他の魚に捕食されるなどの理由で死に至るため、成魚になれるのはその中でも2~3匹なのです。
水槽内にあるシートの役割
水槽内をよく見ると、他の水槽にはないものがあります。みなさん気付きましたでしょうか。マンボウのために特別に用意したもの…それは、透明のシートです。
マンボウはとても神経質であり、何かの衝撃(しょうげき)で驚いたりした際に壁に激突することがあります。体が大きい分、力も相当あるため、致命傷(ちめいしょう)をおいかねません。このような事故を防ぐため、透明のシートは水槽内を一周し、壁にぶつかる前のクッションとなり、マンボウへの衝撃を和らげる役割をしています。
ゆったり泳ぐマンボウですが、速く泳ぐこともあり、計り知れない力を持っているためこのシートでさえも破られることもあるのです。