サンゴ礁の海



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暖かく澄んだ海、サンゴ礁。サンゴ礁の海には多くの生き物が暮らしています。色鮮やかな魚たち、サンゴを隠れ家とする小さな生き物たち、色とりどりの美しいサンゴの仲間。さまざまな生き物が暮らすサンゴ礁は海のオアシスとも呼ばれています。

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ニシキアナゴ

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チンアナゴ

分布:南西諸島、フィリピン、モルジブ
分布:インド洋~西部太平洋域
サンゴ礁の砂底に生息しています。この仲間はガーデンイールとも呼ばれています。全長は30㎝程度ですが、普段は体を半分ほど巣穴から出し、流れてくるプランクトンを食べています。群れを作って生活していますが、時には喧嘩している姿も見られます。

サンゴ礁の役割とは…

サンゴ礁の占める割合は全海洋のわずか0.2%にすぎませんが、そこに生息する種数は全海洋の25%にも及び、生物多様性を象徴する環境となっています。豊かな生態系であるサンゴ礁は、人類にとっても貴重なもので、例えばサンゴの仲間であるカタトサカの一種からは、今までの抗がん剤に比べ170倍も強力な“アシルスペルミジン”という物質が発見されています。また、サンゴ礁には台風などで発生する大きな波を防波堤として受け止め、人々を災害から守る役割もあります。また、地球温暖化の防止するものとして、今までは熱帯雨林の役割が大きく取上げられていましたが、最近では、サンゴ礁が地球の65~70%に及ぶ多くの二酸化炭素を吸収、制御されていると考えられています。


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