◆みんな帰れる家、戻れる場所、進める道があってよかったよね


台風が過ぎるとぐぐっと冷え込みましたね。おはようございます。
先週はハロウィンなど全く関係のない週末を過ごしていたところ、Twitterで知り合いが書いているブログのリンクが流れてきて、読みに行ってみたら「じぃい〜ん」としたので色々と書いておくことにしました。


話を始める前に、まずは私がじぃい〜んとしちゃった記事をお読みください。

こちらから→これから会社や学校を辞めたい or 辞めた直後の人に伝えたいこと【脱サラ・退学】


この「人生ドロップアウトドア」というブログを書いているぴーすけくんは、親しくおつきあいしているわけではないけれど、一時期何かと顔を合わせる機会があり、ご縁のあった知り合いです。

彼と初めて会ったのはイケダハヤトさん主催のクラウドファンディングの勉強会だったかな。それとも私がアルバイトしているレストランにご飯を食べにきたのが最初だったかな。
もう3年も前のことになるのではっきり思い出せないけれど、まだぴーすけ君が高知に移住してくる前の話です。


知り合った頃の彼はイケダハヤトさんに憧れて、自分も会社を辞めて高知移住を考えていると熱く語っており、イケハヤさんを倣ってせっせとブログを書いていました。
尖った言葉遣いで極端な主観を基にした意見を書き、しばしば小さく炎上していたように思います。


私もひとのことは言えないのだけれど、彼は無駄に敵を作るようなオピニオンブログを、まずいことに実名顔出しで書いていたんですよね。
しかも、円滑に仕事をするにもつつがなく生活を営むにも人付き合いが何より重要な田舎にきて、確かな生活の基盤がない状態でそれをやっていたのだからロックです。

ロックンロール、ベイベー!


と、遅く来た青春がジャンジャカジャカジャン状態のぴーすけ君でしたが、ある時期からイケハヤさんとは距離を置き(詳しく知りませんが、あれほど慕っていたのに最近は一切絡んでないので距離を置いたように見えます)、SNSでの発信にも注意深くなり、会話をする相手への対応も落ち着いたものに変化していき、好感が持てるようになりました。
そこで、友達として繋がってはいたけれど一時期は外していたFacebookのフォローも再開しました。


ぴーすけくんを嫌いなわけではなかったけれど、私はぴーすけくんより遥かに早くイケハヤさんの言動の無責任さや妻子への態度に疑問を持ち始めて距離を置いたため、イケハヤグループの人たちを冷ややかな薄眼で見ていたのです。


ぴーすけくんはお付き合いしている彼女をはじめとした周囲の人たちの助けを得て、無事に冷静さと健全な精神を取り戻し、軌道修正できて本当に良かったです。

社会復帰おめでとう。

ずっと社会と関わっているのだから社会復帰という言葉は全く適当ではないけれど、他にぴったりくる言葉も見つからないので使います。


ぴーすけくんも記事にしているけれど、ネットで実名顔出しはしないほうがいいですよね。
私もそのことに途中で気がついて、ブログに出していた写真は全て削除し、Facebookは公開設定の投稿を削除、もしくは非公開に戻しました。



ただ、ネットで実名顔出しすることが問題にならない人たちもいるので、一概には言えません。

ネットで顔出しが問題にならないどころかメリットになる人たちとは、舞台に上がり人前に出ることを生業にしている方々(ミュージシャン、ダンサー、パフォーマー、芸人、役者、アナウンサーなどの職業)や、実体のある会社やお店を経営しており、そこで真っ当な商品やサービスを制作、販売、提供している方々です。

そのような方々は、テレビや新聞などのメディアに露出する機会も少なからずあるので、ネットで顔や名前を隠すことにそもそも意味がありません。世間に顔も名前も知られてます。


ネットで実名顔出しが問題となるのは、私のように何者でもないのにわざわざ敵を作るような発言をする者や、何者でもないのに起業ごっこに夢中になって、売れそうにない商品や詐欺で訴えられてもおかしくないようなサービスを得意げにリリースし、自分のカンチガイぶりを晒すだけでは飽き足らずにパートナーや子供の顔までネットに晒して世間の物笑いになるような人たちです。


私はぴーすけくんと同様にすでに過去の行いを後悔し、自分がしてしまったことと起こってしまったことに対しては諦め、同時に図々しく開き直ってもいますが、これからネットで活動しようと考える人たちにはよく考えていただきたい。


「匿名だなんてお話になりませんな」

「実名顔出しするのは覚悟があるから。できないのは覚悟のない人。卑怯者」


などというこけおどしの煽り文句に騙されないでください。
そんなことを言う人たちがバカなのです。


実名顔出しの件に限らず、今回のぴーすけくんの記事には1〜10まで頷けました。
いいこと書いてます。


ぴーすけくん以外にも2〜3年前にイケハヤさんが主催だったり、講師だったり、司会だったりの各種勉強会で知り合い、親しくなった主婦ブロガーのMちゃんも、当時は信者と言っていいほどのイケハヤファンで、なかなか過激なブログをせっせと書いていたけれど、今ではすっかり目を覚まして

「私がおかしくなっていた時に、常に冷静で、私が正気に戻るのを待ってくれた主人には感謝している。」

と言い、今ではブログから離れ仕事に子育てにと一生懸命な毎日を送っています。
脱社畜!と鼻息あらく会社や学校を飛び出しては討ち死にしていく中途半端なブロガーたちの実体を間近に見て、自分は踏みとどまりしっかり勤めて今年は昇進までしたのだから偉いですよね。


彼女とは時々会ってお互いに当時を振り返って笑いあっていますが、でも人生には子育てを辛く感じたり、仕事がしんどかったり、そろそろ後戻りができない中年なのにまだ何者でもない(社会的に成功していない)自分に焦ったりと、冷静さを無くしてしまう時期ってあると思うんですよ。

そんな時にもがいてみるのは、のちに黒歴史になろうともその時には必要なことだったのだと思います。
私も旧姓を使用し実名は出していませんでしたが、彼女もブログに実名は最後まで出さずに書いていたのが、一本気な男の子たちと違って小狡いですかねw

振り切っているように見せて、実は後戻りできる道はしっかり確保しておいた上での冒険でした。しかし、その狡さは「大人の分別」というものです。
自分だけの人生ではありません。家族がいるのですから。


「就職なんてバカのすること。はやいところ起業しなさい」

「若者が就職するならベンチャー。大企業はオワコン」


と、さんざん煽られていたOくんは、やはり勉強会で知り合いになった、私がこのブログを始める時に各種設定を手伝ってくれた学生さんです。
優秀であったためグループで書いていたブログとイケハヤさんのことはうまく利用し、綺麗に卒業し、軒並み内定をさらっていたベンチャー各社を蹴って誰もが知る大企業にあっさりと就職し、今では東京で楽しそうにエリートリーマン街道を歩んでいます。

彼が一番現実を見据えて将来を考えていて賢かったなぁ。


それぞれに帰れる家や、戻れる場所、進める道があって本当に良かった。

さて、会社を辞めちゃったり、就職をやめちゃったり、学校をやめちゃったり、家庭を出てきちゃったり、なんのあてもないのに高知に移住して来ちゃったその他の皆さんは、これからどうなさるんでしょうね?