「#女子ウケしない車を晒せ」――。こんなユニークなハッシュタグがツイッター上を駆け巡った。これに反応し、軽オープン・スポーツカーのスズキ・カプチーノを投稿したのは、26歳の男性オーナーhudaさんだ。「荷物も乗らないし、ドリンクホルダーもありませ～ん」。そんなちょっとした自虐を込めた愛車のとびっきりなチャームポイントとは。

“運命の出会い”を果たした1台だ。1997年式の後期型EA21R。2020年に中古車店で購入した。

　カプチーノはずっと憧憬の念を抱いてきた。「中学2年生、当時14歳の頃に、近所の大学生？　くらいのお兄さんが乗っているのを見かけて、ひと目ぼれし、ずっと憧れの車でありました。それからは、友人と好きな車の話になれば必ずカプチーノの話をしていましたし、高校・大学とカプチーノに関する書籍やプラモデルなどを収集し続けていました」。

　その後、24歳のときに、近所で赤色の極上カプチーノが売られていることを知った。「『ひと目見て試乗させてもらえたらラッキーだな』くらいの気持ちでお店に行きました。当時社会人2年目で金銭的に購入する余裕もありませんでしたが、車を見せてもらったあと、こんなきれいなカプチーノに出会えるチャンスは二度とない気がして、勢いでローンを組み購入しました」。購入時から現在も、通勤用の足車と2台持ちだという。

　カプチーノは2シーターでトランクの容量が少なく、ドリンクホルダーも付いていない。今回、ツイッターのタイムラインで「女子ウケしない～」のハッシュタグを見て、ドライブデートに向いているかどうかの観点から、「まさにカプチーノが当てはまると思いました。自分の車の写真を付けて投稿すれば注目されるのでは？　と思い投稿しました」。愛車への愛情を込めて、クスっと笑える内容でツイートしたという。ちなみに、トランクについては「とても狭く、オープン走行時、ルーフをしまえば埋まってしまう程度の容量なので実用性はありません」とのことだ。

　もちろん、大好きなカプチーノをディスっているわけではない。魅力はたくさんある。「カプチーノのお気に入りポイントはなんと言っても車体が小さく、スポーティーで、かわいいと格好いいが両立されたルックスです」。ちなみに、女性に向けて「カプチーノはここが素晴らしい」といったアピールについて聞くと、「この両立されたルックスは、女性へのアピールポイントにもなると思います。まあ、かわいい車からアラサーのおじさんが降りてきたらキモいかも知れませんが笑笑」。

　それに、「生産から25年たった車でありながら、走行距離6万3000キロ（購入時4万3000キロ）でフルノーマル、修復歴等なしの極上車なところです」と自慢のポイントを教えてくれた。

　カプチーノと共に走る理想のカーライフ。hudaさんは「自分にとって、世界一の大好きな車ですので、大事にずっと乗り続けたいと思っています。また、SNSなどを通じてたくさん思い出を残したり、皆さんに自慢していきたいと思います！」と話している。

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