京都浪漫 悠久の物語

KBS京都テレビ
第1・2週 日曜日 21:00-21:55放送 (再放送 第3・4週 日曜日 21:00-21:55)

第120回 谷崎潤一郎が愛した京都~神護寺・曼殊院門跡・石村亭・法然院~

2023年4月9日 放送

「細雪」や「春琴抄」などで知られる文豪・谷崎潤一郎。今回は、京都に暮らし京都を愛した文豪ゆかりの場所をめぐる。

まず最初に訪れるのは、右京区高尾にある神護寺。当時女性問題でマスコミに追いかけられていた谷崎が、静かに執筆出来るところを探し求めて辿り着いた寺。境内に建つ地蔵院に籠った谷崎は、抜群の環境で執筆に専念し、名作「春琴抄」を書き上げた。続いて向かうのは、左京区にある曼殊院門跡。「少将滋幹の母」を連載中だった谷崎は、物語の中に天台の教学を活かそうと考え足を運んだ場所。こちらには谷崎が寄贈した鐘があり、今も現役で活躍中だ。次に向うのは、谷崎が最も長く住んだ場所として知られる石村亭。通常非公開だが、特別にカメラが潜入し、谷崎の書斎や美しい庭園などを紹介。最後に谷崎潤一郎の墓のある法然院へ赴き、京都を愛した文豪・谷崎潤一郎の生涯に思いを馳せる。

第119回 春は大徳寺の本坊へ!~初公開の仏殿と名僧・茶聖の面影~

2023年4月2日 放送

京都・紫野の大徳寺は、「一休さん」こと一休宗純や沢庵宗彭といった名僧を輩出してきた臨済宗大徳寺派の大本山。今回は、今春39日間にわたり特別公開される大徳寺の本坊をめぐる。

まず最初に向かうのは、あでやかな朱塗りが麗しい三門・金毛閣。この楼上に設置された雪駄履きの利休像が、利休切腹の原因となった話はあまりにも有名だ。その金毛閣をくぐって次に向かうのは、特別公開の大きな見どころである仏殿。再建以来358年目にして初公開されるこちらには、方広寺にかつて存在した大仏の10分の1サイズの本尊・釈迦如来坐像が安置されている。また、本尊を祀る須弥壇の彫刻や狩野元信作と伝わる天井画も必見。続いて向かうのは、江戸時代の天才絵師・狩野探幽が描いた天井画「雲龍図」で知られる法堂。「天下一の鳴き龍」の響きに圧倒された後は、国宝・唐門へ。「桃山の三唐門」の一つに数えられる壮麗な門は、1日中眺めても飽きないことから「日暮門」の異名も持つ。番組では、修復工事中の国宝・方丈の内部の様子も特別に撮影。大徳寺が重ねてきた悠久の歴史と文化財を守り伝えてきた先人の思いに触れる。