2023.03.31

せっかく穏やかな「死」を迎えた78歳女性を、わざわざ「蘇生」させるために行われた「非人間的な医療行為」

実際、死に対して医療は無力なのに、世間の人はそう思っていないので、医者はベストを尽くすフリをせざるを得ないのです。それが患者さん本人にとって、どれほどの害を与えていることか。

死を受け入れたくない気持ちはわかりますが、何としても死に目に会うとか、最後の最後まで医療に死を押しとどめてもらおうとか思っていると、死にゆく人を穏やかに見送ることは、とてもむずかしくなります。

さらに連載記事<人はどう死ぬのか…医師が明かす「ご臨終」に至るまでの一部始終>では、人が死ぬときの様子を詳しく解説します。