■旧統一教会との関わりは県議会だけにとどまらない…

チューリップテレビは自民党の県議会議員32人全員に取材をかけました。返答を得た31人のうち、4人が旧統一教会関連団体の選挙応援を受けていたと証言し、13人が集会に出席するなどしていました。旧統一教会との関わりは県議会だけではありません。

今そのあり方が問われている、政治と宗教の関係。富山の政界にもその関係が浮き彫りになってきました。

富山市の藤井市長がUPFから「平和大使」に任命されていたこともわかりました。21日の定例会見で藤井市長は。

質問(記者):「きのう新田知事が会見の際に旧統一教会系団体から県知事選で選挙応援を受けていたと認めましたが、藤井市長は市長選の際にそういった団体から選挙応援を受けたことはございますか」

藤井市長:「はい。あのですね。一度その集会に選挙期間中か後援会活動中か忘れましたけど、いずれにしても市長選挙に際して集会に呼んでいただいて、そこでスピーチをさせていただいた記憶はあります」
質問(記者):「それはどういった団体名でしょうか」

藤井市長:「世界平和統一家庭連合」

旧統一教会関連団体から選挙応援を受けていたことを明らかにした藤井市長。「平和大使」に任命されたのは去年5月、市長選の翌月でした。

藤井市長:
「平和大使の集いか、平和の集いか、そういう集いに1回呼ばれてですね。そこでごあいさつをさせていただく機会がありました。そこで平和大使に任命していただいたことを記憶しております。その集会も頭しか出なかったんですけど、世界平和を考えるみたいな集会でしたので、特に違和感はなく受け止めた」

ただ、旧統一教会系団体との今後の付き合い方について明言を避けました。

藤井市長:
「ここではっきりどうこう申し上げるわけにはいかないわけですけど、1回しっかり立ち止まって自分なりに考えてみたいと思います」

一方、高岡市の角田市長も。

角田市長:
「(今年5月に県平和大使協議会の主催の講演会に参加)講演依頼をいただいて、高岡市も後援についていたりして、広報の方でお受けして出させてしゃべる機会をいただいた」

角田市長は市長選後のことし5月、高岡市内で開かれた講演会に出席。主催者は「富山県平和大使協議会」で高岡市が後援していました。

角田市長:
「(Q:講演は選挙応援の見返りではない?)はっはっ。全然ない(Q:例えば選挙協力を受けたことは)えっと僕の後援、支援していただいている方がどんな宗教とか、そういうのをされてるかすべて把握できていないですけど、事実、集会を開いていただいてお話をさせていただいた機会はあります」

高岡市がイベントを後援した経緯については不明だとしました。

角田市長:
「(Q:安倍元総理銃撃事件をきっかけに献金で家庭崩壊した山上容疑者のように社会問題化している団体の関連団体だった認識は?)ないですね。今回一連の報道を受けて大変心を痛めている1人ではありますんで、これから慎重に対応しなければいけないという思いは今はあります」
山口 広 弁護士:
「本当にがっかりします。知事や市長という社会的に責任のあるという人が継続的に社会問題を起こし、とくに一般市民の方々が深く傷ついている団体の支援を受ける。市民生活に身近な霊感商法の被害の問題ですから、本当に残念だし、私たちとしてはそういうことにならないように政治家の先生方に繰り返しお願いをしてきたところなんですけども」

一方、旧統一教会、現在の世界平和統一家庭連合は今月11日の会見で、UPFについては友好団体だとした上で、どの信者がUPFで活動しているかは把握していないとしています。
知事選に加え県議選、そして市長選までも。

旧統一教会と政治との近すぎる関係が問われています。