富山県議会の議長経験のある自民党のベテラン議員・中川忠昭(なかがわ・ただあき)氏が、旧統一教会の関連団体から選挙応援として後援会名簿を貰ったことを認め、旧統一教会と富山政界とのつながりについても証言しました。

自民党の中川忠昭県議。当選回数6回のベテランで県議会の会派「自民党新令和会」の会長を務めています。

中川忠昭 県議:
「旧統一教会という宗教団体とは直接関係ないわけですよ。それが言われている世界平和連合とかだよね。そういう人が企画するものについて参加したということです」「宗教とは関係ないとおっしゃるから、我々も参加しているというわけです」



中川県議は、過去に旧統一教会の関連団体が主催する自転車イベント「ピースロード」などに参加していました。また取材に対して、旧統一教会系の関連団体から選挙応援を受けていたことを認めています。


中川県議:
「むこうさんから選挙で応援しますよということで、後援会名簿をもらったことは事実。どれくらいもらったかは、たいした数じゃないと思っている」

記者:
「それはいつくらいから?」

中川県議:
「7、8年くらい前からじゃないかなと思うけどね」

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後援会名簿の提供以外に、選挙での応援は受けていないということです。

記者:
「どういう経緯でこの団体とつながったか、何か思いあたりますか?」

中川県議:
「たぶんオープンカレッジじゃないかなと思うんだな。要するに市民向けにオープンカレッジやってるから…。参加費500円で話聞いてよ、みたいなところからいったんやと思う」

富山オープンカレッジは旧統一教会関連の「県平和大使協議会」が主催で、2008年から去年までに58回開催された公開講座です。

チューリップテレビの取材によりますと、旧統一教会関連団体の幹部など少なくとも信者8人が講師を務めていました。



また県議や市議など複数の議員も講師を務めていて、中川県議も「日本と台湾の関係」をテーマに講演を行いました。

中川県議:
「呼ばれてしゃべってくれといわれるからわかりましたと…。『宗教団体に入ってくれとか、寄付してくれとかそういうのは一切ございませんので』と。そういう面からいくとそういう社会活動というのかな、共感する部分があってやっているわけですよ。家庭とか、中国との覇権の拡大防止とか、それは自民党的にいってもほとんど合致しているその面では…」


記者:
「自民党の考え方と近い?」

中川県議:
「そういう意味では近いと思いますよ」

関連団体と宗教団体の旧統一教会とは別の団体だという認識で付き合いを続けてきたという中川県議。

中川県議:
「そんな反社会的なことをやってたのかと、昔は何か聞いていたけど、もうないと思っていたのに本当にそうなのという実感ですよ」「茂木幹事長が今後、社会的に問題が指摘されている団体との関係は一切持たないということを行動指針として党でね、出すということなので、そうしていく必要があると私は思っています」


記者:
「関連団体とのつきあいについても今後は?」

中川県議:
「そうですね、関係を持たないということやろね」