■ はじめに ■
この記事は、ホタテ貝殻焼成洗浄剤 (以下 ホタテ洗浄剤とさせていただきます) そのものを否定する記事ではありません。
ホタテ洗浄剤は アルカリ性を利用した洗浄剤であり
抗菌効果、抗ウイルス効果、脱脂効果、還元作用・・・これらはあると思います。
ただ、 このように 野菜や果物を浸して 農薬やワックスが取れる!!
と主張していて、 あたかもこのモワモワのほとんどが 農薬や(人為的に塗られた)ワックスである・・・かのように消費者に錯覚させる・・・
そういうイメージ戦略が気に食わない・・・と言っているんです。
もちろん、農薬がどれくらい落ちたか・・という検証は個人レベルでは厳しいです。
(クロマトグラフィーなどにかけないと できません。検査に出すだけで数万円(検証する場合、比較対象が必要ですので、検体の数も必要、そうなれば数十万円の予算です)、機械に至っては何千万円もします)
ただ、あのモワモワのほとんどが 農薬ではないんじゃない?ということを実証することはできますので、その実証を報告いたします。
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では、始めましょう!!
昨日のとりあえず、水に溶かしてみた~って記事にも書いていますが、
ホタテ洗浄剤の主成分が 「酸化カルシウムである」 と読んだ時・・・
「ん??アルカリ性を利用した洗剤であるのはわかるんだけど、純度はどれくらいなの?
もしかして、溶けきらないんじゃないの??」
と、一番初めに思いました。
なので、黒いお皿で溶かしてみたんですね。
で、思った通りでした。
初め、これは不純物かな??くらいに思っていたんですが
5分も放置すると うっすら 膜のようなものが現れます。
「お皿が汚れていたのかな??」と思って しっかり洗い、再度 やってみても やっぱり膜のようなものが現れます。
ん~??これはもしや、 空気中の二酸化炭素と反応して
酸化カルシウム ⇒ 水酸化カルシウム ⇒ 炭酸カルシウム(不溶性) となって 膜のように見えるんじゃないかな?? ということに気づきました。
実際、ホタテ洗浄剤のボトルにもこのように記載されています。
「空気にあたると効果が弱まる」
「時間がたつと効果が弱まる」
というのは、水酸化カルシウムが 不溶性の炭酸カルシウムに変化することにより 効果がおちるんですね。
で、今度は立体的に見やすいように 透明のプラコップに ホタテ洗浄剤の溶液 を放置してみます・・・
予想通り・・・
空気に触れている表面から白く濁ってきます
しばらく放置すると 不溶性の炭酸カルシウムが析出してきて
かき混ぜるとこんな感じ・・・
どうでしょう??
これは、リケジョじゃなくても だれでも簡単にできる 実験なので、もしお手元にホタテ洗浄剤があればやってみてくださいね!