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旧統一教会関連 静岡・浜松市議11人に接点 イベント参加など 静岡新聞社アンケート

2022.10.9

 静岡新聞社が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関わりを尋ねた政令市の静岡市議(48人)、浜松市議(46人)のアンケートで、計11人が「イベントへの参加」などで接点があったことが分かった。「資金協力」や「選挙協力」は全員が「ない」とした。自民系会派が8人、そのほかの3人は自民系会派以外の静岡市議。静岡市議の山本昌輝氏(自民党市議団、清水区)は無回答だった。【文中リンクから全議員の回答詳細をご覧になれます】

旧統一教会や関連団体との接点が「ある」と回答した県内政令市議(敬称略)
旧統一教会や関連団体との接点が「ある」と回答した県内政令市議(敬称略)

 静岡市議(48人)は47人が回答を寄せた。「イベントなどへの出席」の有無について、最大会派「自民党市議団」の寺沢潤氏(清水区)、島直也氏(駿河区)、平井正樹氏(同区)と第2会派「創生静岡」の白鳥実氏(葵区)、石井孝治氏(駿河区)、栗田裕之氏(清水区)の計6人が「ある」と答えた。  ▶静岡市議・浜松市議 アンケート回答詳細を見る  寺沢、島、平井、白鳥の4氏は、友好団体の自転車イベント「ピースロード」への参加や実行委に名を連ねた。寺沢氏は関連団体による「日韓トンネル推進大会」にも出席していた。石井、栗田の2氏は、関連団体が主催した留学生弁論大会に出席した。  自民の宮城展代氏(駿河区)はイベントへの出席は「ない」としつつ、支援者の知人に頼まれてピースロード実行委のメンバー表に名前だけを書いたとした。  「資金協力」と「選挙協力」の有無については回答した47人全員が「ない」とした。  自民は一時、「旧統一教会関係のアンケートは受けない」と議員総会で申し合わせたが、会派内部で異論もあり、一転して個別対応した。  浜松市議(46人)は全員が回答し、最大会派「自民党浜松」の5人が「イベントなどへの出席」の設問に「ある」と答えた。いずれも旧統一教会の関連団体との認識がなく、依頼を受けたと説明した。  鳥井徳孝氏(中区)と高林修氏(東区)は、友好団体の自転車イベント「ピースロード」に出席。小泉翠氏(南区)は「名前を貸したが出席していない」とした。イベントは市も後援していた。  関連団体が3月に開いた「少子化対策セミナー」に、高林氏は「参加した」、小泉氏が「冒頭だけ参加した」と答えた。関係者によると、これらのイベントや講演は自民県議も参加していた。  露木里江子氏(南区)は7月の参院選前に開かれた関連団体のセミナーに参加。自民公認候補だった若林洋平氏が来訪すると県議から連絡があり、参加したという。  鈴木幹夫氏(西区)は関連団体の関係者がいる地域の会合で計3回、市政報告の講師を務めた。  ■アンケート実施方法  アンケートは8月末から9月上旬に全政令市議に調査票を配布して実施した。旧統一教会やその関連団体との関わりについて①資金協力の有無②選挙協力の有無③イベント参加や講演、メッセージ送付の有無-を複数回答で尋ねた。選択肢から「ある」と答えた場合は、時期や内容の記入を求めた。「わからない」や「答えられない」を選択した場合も理由を聞いた。政治家と関連団体が問題視されることへの見解も自由記述を求めた。

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