卒業後は京都の3つ星料亭「吉兆嵐山本店」で修業を重ね、在籍中の2017年、35歳以下の料理人のコンクール「RED U-35」で史上初の10代でファイナリストに。同年には、史上最年少でJALの機内食の監修事業を手がけた。
その後、フリーランスとなり、顧客の自宅や出張先で料理を作るケータリングシェフや、元ZOZOの前澤友作社長の専属シェフを務め、21年11月、銀座に1人3万円の高級割烹店を自らオープンさせた。
崎容疑者が本格的に料理を学んだのは、相可高食物調理科に入学してからだという。崎容疑者にとって母校は料理人の「原点」であり、母校にとっても一流料理人となった崎容疑者は「誇り」だったろう。
8年前、「まごの店」が国の「手づくり郷土賞」を受賞した際、当時、調理クラブ部長だった崎少年は「これまでの先輩に恥じない活動をしたい」と語っていた。自身がわいせつ事件の当事者となり、後輩に被害を及ぼした今、料理人を目指す母校の生徒たちは先輩の「恥ずべき活動」にショックを受けているはずだ。