第2話 甘い誘惑
「お、おい兎姫……!? なにして……!?」
目の前であられも無い姿を晒そうとするいとこを慌てて止める。
しかし兎姫はきょとんとした顔で首を傾げた。
「何って……服を脱ぐんだよ?」
「いやそれはわかるけど……!?」
「まずはね、お兄ちゃんの認識を変えたいの」
「は? 認識……? あ、おい——、〜〜〜〜っ!!」
再び脱ぎ始めてしまう兎姫。元来マイペースな気質の彼女はもう止まらない。
ブレザーが脱ぎ捨てられ、スカートが床に落ちる。
これ以上は見ちゃいけない。
俺は目を瞑った上で、瞳を手で隠した。
「ダメ、ちゃんと見て」
しかし、完全に下着姿となった兎姫によって手を下ろされてしまう。
「兎姫っ、いい加減にしろって……!」
最後の抵抗として目は開けない。
「今の私は、お兄ちゃんの恋人だよ」
まるで諭すかのように兎姫は続ける。
「いとこじゃない。妹でもない。恋人、だから。恋人のカラダは、ちゃんと見てほしいな」
「くっ、兎姫……っ」
「見ていいんだよ、お兄ちゃん」
「〜〜〜〜っ」
「目を開けて、お兄ちゃん」
「……っ……わ、わか……った……、開ける、ぞ?」
「うん。どーぞ……♪」
優しい声に導かれるようにして、俺は暗闇を手放す。
視線の先にいたのは、下着姿の兎姫。
俺のいとこ?妹?いや、……。
(ゴクリ……ッ)
瞬間、無意識に生唾を飲んでしまう。
フリルのついた、淡いブルーの下着だ。爽やかな色が、艶やかに揺れる銀色の髪としっとりとした乳白色の肌にマッチしていて美しい。
続いて引き寄せられるのが、女の子らしい華奢でしなやかなボディライン。
お腹はキュッと締まっていて、しかし出るところはしっかりと出ていて、太ももや尻の肉付きもよく健康的だ。
顔は小さく、瞳は少し垂れ目で、優しげ。
他のパーツもバランスよくまとまっていて、可愛らしい。
神秘的な銀色の髪も相まって、彼女のことを天使と形容する人も少なくない。
(ああ、やばい、これ……)
嫌でも、気付かされてしまう。
ずっと子どもだと思っていた年下の少女は、知らぬ間にこんなにも成長していた。
俺は今、その扇状的な姿に情欲を駆り立てられている。
機械的に、兄として役目をこなそうとしていた数分前の俺が消えていくかのよう……。
「ふふ、目つきが変わったね」
釘付けになっている俺を見て兎姫は満足そうに笑む。
「ねぇお兄ちゃん。お兄ちゃんにとって、私は何? いとこかな? 妹かな? ……違うよね? 私は……」
「兎姫は……女の子で、恋人だ」
「よかった」
兎姫は銀髪を揺らし、ホッと胸を撫で下ろした。
「これでもそういう目で見てもらえなかったらどうしようかと思った」
そういう目——俺は今、間違いなく、兎姫をエロい目で見てしまっていた。
きっと兎姫から見てもそれがありありとわかるほどに瞳を焦がして、夢中になっている。
「私だって、成長してるよね? もう子どもじゃないんだよ?」
兎姫はすごく自慢気だ。そういうところはやっぱり少し、子どもっぽい可愛らしさ。
だけどそれ以上に、
「ああ、綺麗だな、兎姫は」
そのオトナなカラダに魅了されていた。
「……嬉しいな」
兎姫は下着姿のまま、ソファーに腰を下ろして、間近に擦り寄ってくる。
今までは全く気づかなかった、頭がクラクラするような女の子に香りに襲われた。
「ねぇねぇ、お兄ちゃん」
「なんだ……?」
「次は、触ってみよっか」
「え?」
「私の、おっぱい」
そんな兎姫の言葉が、俺にはもう甘い誘惑にしか聞こえなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます