群馬県の山本一太知事は10日の定例会見で、自民党参院議員時代の2015年に参加した国際フォーラムの会場で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体のトップを交えて写真を撮影したと明らかにした。山本知事は「自ら望んだ撮影ではなく、団体の素性はまったく知らなかった」と述べた。

 山本知事によると、関連団体は「平和大使協議会」で、フォーラムを後援していた。写真には他に、主催した一般社団法人のトップ、フォーラム講師の英国上院議員も入った。会場に入った途端、これらの関係者と撮ることになったという。

 出席した経緯は記憶があいまいだとした上で、撮影については「上院議員も一緒だったので、その場で強く拒絶しなかったが、あまりにも不自然な出来事だった」とした。この時の写真が何らかの場面で使われた形跡は確認できなかったとしている。

 旧統一教会や関連団体とは、フォーラムの前後から現在まで「一切の関わりを持っていない」と強調した。初出馬した19年の知事選では、旧統一教会関係者へのあいさつを勧められたが、断ったという。今後も関係を持つことはないとした。

 ネット上に06年5月に旧統一教会関連のイベントに祝電を送ったとする投稿があることも明かし、過去の記録を確認したが、その事実は確認できなかったとした。