悪霊と聞くと、何か悪い霊で悪魔を連想しますが、決してそうではありません。「悪い状態の霊」と理解して下さい。肉体が亡くなったのに、この地上に止まっている霊は皆、悪霊になります。大部分は墓とか仏壇に行く為、生きている者に直接影響は無いのですが、事故等で死んだ者は自縛霊となり、生きている者の意識を引っ張る為め、同じ場所で事故が続くという現象が起きてきます。一番の問題は、宗教等の指導者が亡くなった場合です。ほとんどの指導者が天上の世界へ帰れません。この地上に止まりその一部は、自らが「神」と称して生きている者に影響を及ぼして行きます。この事が、この世が混乱する基を作っているのです。

 「神」だ「仏」だと名乗る者は100%嘘です。例えで話しますと、空気を神として見て下さい。人は空気が無くては生きて行けませんから、どれが空気で、これが空気で、と言う必要は全く有りません。「生きているという事実」で空気が有る証明になります。神もこれと同じで、神のほんの一部分が人間の魂ですから、人間が居るという事実で神が居るという事になります。それゆえ、あえて「神」だ「仏」だと名乗る者は100%嘘だという事になるのです。

 歴史を見ても、この「神と名乗る者」によって混乱させられています。旧約聖書では、神が人を殺す命令を出していますが、これは悪霊が神の名を使ったのです。中世に入り十字軍遠征も神の名を語る悪霊によって起きています。神は人の不幸を願いません、まして人を殺す命令など出すはずは有りません。何故なら、神の一部が人間の魂なのですから。
 この様に、悪霊によって人間が動かされた事実は数えればきりがありません。大衆は悪霊の言葉を神の声と信じ行動してしまうのです。

 現代にあってもこれと同じ様な事が至る所で見られます。ただ、昔のようにあからさまに殺せとは言いませんが、言葉巧みに大衆を誘導しています。悪霊も知恵をつけてきている事を知る必要があります。
 「神の言葉だ」とか「宇宙からの通信だ」とか「自分は釈迦の生まれ変わりだ」とか「私はマリアだ」とか、最近では現在の有名人の名前を使い、霊の言葉として喋らしています。皆さん、誰が喋っているか見えたらびっくりしますよ。
 この世にはこの世のルールがあります、あの世のルールを持ち出すのはル-ル違反で「禁じて」なのです。これはまさに悪霊の使う手口だという事を知って下さい。

 それでは、私達は何を信じて生きて行けば良いのでしょうか。それは「心」です、「自らの心」の思うがままに生きれば良いのです。しかし、この情報の氾濫した時代にあっては、間違った情報で動かされる場合も有るかも知れません。その時は、すぐ起動修正すれば良いのです。過ちも自らの魂をより豊かにする一つの道である事を知り、常に「心に問う」人生を歩んで下さい。それを続けて行った時、周囲の喧騒には左右されない不動の自分が確立されて行きます。そして、自らの「人生の目的と使命」を果たして帰るようになるのです。



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