■進学の夢 メークの仕事に就きたい
「パパおめでとう」。今月23日昼前、県内の民間アパートの一室。高校2年の女子生徒(17)はタイ人の母親(49)、中学2年の弟(14)と共にタンスの上に置いた遺影と小さな骨つぼに声をかけた。この日は1月末に脳腫瘍で亡くなった日系ブラジル3世の父親の54回目の誕生日。父親が好んだ銘柄の缶ビールを供えた。
一家で唯一在留資格があった父親が亡くなり…
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