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原三信病院婦人科便り Part45

原三信病院婦人科便り Part45~コロナワクチンに対するわたしの見解

原三信病院 婦人科 片岡 惠子

いや~堪能しましたオリンピック~
選手の皆さん、お疲れ様でした。
勝負の行方は悲喜こもごもですが、どの競技も素晴らしかったです。すべてがはひふへほ五段活用(は~、ひ~、ふ~、へ~え、ほ~お)でしたよ

さて、余韻に浸ってられないコロナ関係。
起こってはいけない事件が起こり、関係者騒然としています。
コロナ感染で自宅療養中の妊婦さんが早産してしまい、赤ちゃんを亡くす、という・・・
これが医療崩壊と言わずして、何をもって医療崩壊と言うのか。
助かる可能性があった赤ちゃんをむざむざ失うことの恐ろしさ。

で、コロナワクチンですけど

もう、打とうよ~
他にいい方法がないんだし。

というのでは納得しない悩める子羊たちよ・・・!!おーまいがー

妊婦さんが中・長期的な影響を考えて、打たない!となるお気持ちはものごっつい、わかる。わかるが、それは

中・長期的な未来があること

が、常に前提であることをお忘れではないか。

いつもと変わらず平和な明日が、今後来るかどうか保証がされていないのが今の現状なのでは・・・?

医療を行う上で、好きな言葉があってですね、
「時の氏神」
という言葉です。

これは、土地の氏神さんは、自分の縄ばりの氏子さんをどの神様よりも面倒を見てくださる、ということから派生して、その時々で一番助けてくれる氏神さん的な人がいますよ、ということを指します。

神様は姿を変え、様子を変え、誰かに頼んだり、誰かに託したりして人を助けますよ、っていうこと。この言葉がわたしは好きだ。

神様のロープ、というお話があるのでご紹介します。

ある信心深い男が溺れていた。
ある人がロープを投げた。
男は「私には信じる神様がいます、神様を待ちます」と言って、ロープを握らなかった。
別の人が浮き輪を投げた。
男はやはり、「私には信じる神様がいます、神様を待ちます」と言って、浮き輪に乗らなかった。
さらに別の人たちが船を出し、ヘリコプターで救助隊も寄越したが、同じ理由で男は助けを拒んだ。
男は溺れて死んだ。
さて、男はよい人間だったので天国へ登ったが、そこで神様に初めて面会した。
男は言った。
「神様、私はあなたを信じて助けを待っていたのに、なぜ助けてくださらなかったのですか」
神様は言った。
「私はロープを投げ、浮き輪を届け、船を出し、ヘリコプターを飛ばして君を救おうとしたよ。助けを拒んだのは君自身だ」

ワクチンに関して、いろいろなデマや意見や警告や反響があるのですが、たとえ将来よい薬が現れ、治療が確立したとしても、今、あなたとあなたの大事にな人には間に合わないかもしれないじゃん・・・
細くてぼろいかもしれないけれど、今、ロープを握ろうよ。

気がついていますか?
ネットでわざわざデマや中傷を飛ばした人たちは、それがデマだ、悪言だとわかってもなお、謝ったり訂正したりはしないじゃないですか。
コロナに感染して重症化した方が、うんと体に悪い治療や薬が待ち受けている。
ワクチンは自分のためだけに打つのではありません。
あなたの大事な人のために、打つのだ、ということも忘れないでほしいです