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婦人科部長の闘病記 Part24
原三信病院婦人科便り24
原三信病院 婦人科 片岡 惠子
どうもどうもどうも~
片岡です。
めっきり寒くなりましたね!
個人的には10~11月くらいが一番好きな季節で、ずっとこの気温が続けば大抵の病気は治るんじゃなかろうかと思っております。
いかがお過ごしでしょうか。
衣替え済みました?
片岡、今年はまだブーツを出しておりませぬ・・・どうしようかしら。
最近ですね、「ブログを見て、来ました」という患者さんが増えています。ありがたや~
ここだけの話、原三信病院のホームページって雑然として閲覧しづらいじゃないですか?
各科が各科なりに好き~に改訂やリニューアルしているので、統一性もないし。
ちょっとした放置プレイでおおらかにやっております。お金がかかるので、ウエブデザイナーさんとかプロには頼んでいないはず(未確認)。
その読みにくいブログ、しかも好き放題書いているブログを読んでいただき
「楽しみにしています」
とか言ってくれちゃったりして。にくいね、この~
ハートわしづかまれてますよ~。大好き。
知り合いの、しかも大変お世話になっている先生に
「自分のプライベートをさらけ出してまで原三信に尽くしているなんてすごい」
とか、言われていますが、気にしない。
子宮を摘出したあと、男になっちゃうんじゃないか、とか
体調が悪くなっちゃうんじゃないか、とか
そういう心配をしている方に少しでも
「あら、男にはならないのね・・・」と感じていただければ幸いです。
ただちょっと気になるのが、「開腹術って痛いんでしょ」とのご意見もちらほらいただき、私があまりにも「犬に喰われた」とか言い過ぎちゃって、と反省しています。
実は、術式って手段であって目的ではないんです(ここ大事)。
私の信念、決めぜりふは
「世界一美しい手術は、手術をしないこと」 なのですな。
いくら小さな穴だけで手術をすると言っても、症状が取れず、以前と同じ状況だったら手術なんてしない方がマシ!なのです。
痛い思いをして、ある一定の期間、おうちのことも会社のことも家族のことも気になりながら保留にしないといけない「手術や入院」は、できるだけ
「そこで決めろ!かったおか~!」
という場面で使うべきではないのかな、と思う(今年、ホークスは終盤頑張りましたね)。
腹腔鏡手術も子宮鏡手術も、今まで痛い思いをして頑張らないといけなかったケースでも、なんとか痛みを10分の1くらいに減らしてできるようになりましたから、その手術が「目的を達成するレベルになるなら」こんないいことないです。でも、すぐ再発しちゃったり、症状が取れなかったりするならしない方がマシですよ~~~~~~~~~~(ここ一番大事なので絶叫)。
開腹術を大事な友達のおかげでなんなく乗り越えた私は今、
「ええと、あの手術を受けたのは平成何年だったっけ?」とぼけちゃうくらい、元気に変わりなく過ごしています。もちろん、痛かったよ。ものすごく痛かったけど、決して無意味ではなかった、と思います。2ヶ月も すれば痛みは忘れちゃいます。1年も経てば主治医の名前もおぼつかなくなります。・・・実は私が
「この患者さん治ったな・・」
と実感するのは
彼女たちが私の名前を「片山」と間違い始めたとき。
(どうも福岡では片岡より片山の苗字が主流みたいで、良く間違えられます。)
主治医の名前を忘れてこそ、その病気から真に開放されたと言っていいのではないでしょうか。私の主治医は大事な親友なので、名前を忘れるとかあり得ませんけれどもね。
ほんとうに大事なのは子宮や卵巣に生活を振り回されず、気にしないで生きていられること、だから、手段(腹腔鏡や開腹術など)は、「オプション」であって、「本質」ではない。
そうは思いませんか?