原三信病院婦人科便り14

原三信病院　婦人科　片岡　惠子

いや～ほんとう～に寒いですね。地球温暖化はどこへ行ってしまわれたのか。
ｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞも我が物顔に猛威を振るっております。
みなさま、お加減いかがでしょうか。ここ10年ほどｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞはご無沙汰の片岡です。

ﾎﾙﾓﾝ補充療法を開始して4～5ヶ月経ちました。女性ﾎﾙﾓﾝ・ﾌﾟﾚﾏﾘﾝの威力を肌で感じています。まず、化粧の「のり」が違～う。原三信病院に出入りしている淑女であれば，ﾃﾞﾊﾟｰﾄの1階的化粧品売り場に行くと，お肌ﾁｪｯｸなるものをしていただけるとご存じですよね？ご丁寧に「肌年齢」も計算してくれる某何とかⅡのｶｳﾝﾀｰで、何かを購入するたびに不定期に検査されていたんですけど、ここ数年，毎年ちゃんと肌も年を取っていたんですよ。さもありなん、化粧品にこんなに投資していても肌は衰えていくのね，とか思っていました。ところが、ﾌﾟﾚﾏﾘﾝを開始してからぐっと年齢が若返りました。4~5歳？よしよし。このまま20歳くらいまで若返っちゃえ～。

後は、かーっと脚が熱くなって寝付きが悪くなる，あの「のぼせ」のような症状が消えました。・・・ええ、寒くなったというのも一つの理由でしょう。でもいいんだ。私に不眠は似合わないんだもん。数少ない長所の一つが，どこでもどんな体勢でも寝ようと思ったら瞬時に眠れる、恵まれた良い体質だったというに、朝方まで悶々と眠れず，「夜間頻尿」ここに極まれりとばかりにﾄｲﾚと布団の往復を繰り返す生活なんて、私の人生じゃないわ！！眠れないんだったらいっそのこと何か仕事でもしようか、とはならないのが私。

もう一つ飲み始めるときに楽しみにしていたことがあって、ﾌﾟﾚﾏﾘﾝを飲むと「ﾊﾞｽﾄのｻｲｽﾞが2つくらいｱｯﾌﾟする」という都市伝説みたいなものがあるんですよ。これを楽しみ～にしていて、少しくらい、このｱﾙﾌｧﾍﾞｯﾄが2つ，いや最低1つは進むのではないかと期待していたのですが・・・・
いや～なんですな。これには元々の素質，というか、天に与えられし運命というものがあるのでしょう。ぴくりともｻｲｽﾞ変わらず。ここに明記しておきます。

私の尊敬するみうらじゅんさんが、「どうせあなたの胸のｱﾙﾌｧﾍﾞｯﾄなど、正確なものは確かめようがない人がほとんどなのだから、好きなｱﾙﾌｧﾍﾞｯﾄを周知しておけばよい」とおっっしゃっておいでだったので、それを実行することにします。だいたい，あまりにも大きすぎると腹腔鏡手術をするときに邪魔になりますしね（・・・邪魔になったことがないので、これは推測）。

いいことずくめとはいかないまでも、割と良い傾向にある私のHRT（ﾎﾙﾓﾝ補充療法の略）ﾗｲﾌですが、この間の原三信病院で行われた定期健診で，肝機能がやや上昇しており、肝臓で代謝するﾌﾟﾚﾏﾘﾝは「もしかして合わないの?？」疑惑があるため、次回からはしばらく貼り薬（ｴｽﾄﾗｰﾅﾃｰﾌﾟ）を体験してやろうかと画策しております。また体験者ﾚﾎﾟｰﾄ書きますので，続編をお待ちください。