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婦人科部長の闘病記 番外編④
原三信病院婦人科便り 番外編④
原三信病院 婦人科 片岡 惠子
4月7日
ついに7都道府県に緊急事態宣言がなされましたね。
あべちゃんの布マスク姿にもだいぶん慣れてきました(それまではみかけるたびにウケていた)。
年始にはこんな事態になるとは夢にも思っていなかったので、ただただ見えないウイルスの脅威にひれ伏すのみですが。
皆様お元気ですか。 だいぶん、自粛に感染にマスクに、気を取られてお疲れモードではないでしょうか。
片岡です。
原三信病院では、新しい女性の先生もお迎えし、今まで老体にむち打ってがんばっていただいていた津田 知輝先生が健診センター専任となり、新しい春を迎えています。
コロナでかき消されて色々お知らせがぶっ飛んでおりますが、皆元気で過ごしています(報告)。
病院の、感染管理体制もおおよそ整いましたので、恐ろしがりながらも通常業務を行っていく方針です。
手術を実施する上で、何が一番怖いか、というと、
入院してくるあなたからの医師、看護師のもらいコロナです。
医師、看護師、他の患者さんから入院してくるあなたへのもらいコロナです。
幼いとき、よくうちのおばーちゃんが
病院でびょうきをもろてくる
と、申しておりました。
病院に行ったら
病院の手すり、ドアにさわんナ!
と怒られておりました。
今、まさにその教訓が生きるとき・・・!!
個人的にはだれがどんな条件で感染し、重症化したり命に危険が及んだりするのか悩ましく、しかもワクチンも特効薬も開発途上である現時点では、できる限り援軍が来るまで(つまり、ワクチン・特効薬ができあがり、流通するまで)とにかく逃げ回るしかないと考えております。
そうは言っても全ての患者さんが納得して手術を延期・中止できるわきゃないので
恐ろしがりながらも通常業務を続けていきます。
コロナだけで人間は死ぬわけではないし、他の病気も無視できない。
なぜかインフルエンザはなりをひそめていますが(私たち、やれば出来る子じゃん?)。
よって通常業務をこなしていくのですが
場合によっては
コロナが、でた~
で、スクランブル体制になります。フォーメーションが変わります。
ちなみに、1手術に付き最低
婦人科医 二人
麻酔科医 一人
看護師さん 三人
が、必要。これだけの人を動かして、手術は行われます。
入院中は病棟の看護師さんたちにもすごくお世話になるし。
大事なのは
手術出来るかどうか
ではなくて
「安全に」手術ができるかどうか
「安全に」入院生活が送れるかどうか
なんですよ・・・!!
スクランブル体制では、予定していた手術や検査や治療はその時点でぶっ飛ぶので先が読めません。
やはり、不要不急の手術は症状が許す限り(そして生活環境が許す限り)紫外線の強くなる夏頃までは、少なくとも延期することをお勧めいたします。
でも今の世界すごいなと思うのは
100年前にスペイン風邪(インフルエンザ)にいいようにされたことと比べるとワクチンも特効薬も比較的早く準備出来そうじゃないですか?
あのとき日本でも40万人が亡くなったと聞きます。
それよりは早く、コントロールできるようになるのじゃないかと思います。
皆で援軍を待ちましょう。
そして元気に手術を受けて下さい・・・あれ、おかしいな日本語。
気にしないで!