夏樹陽子‥‥ドレメ通りでスカウトされて
愛知県立犬山高校から、東京の杉野女子短期大学部被服科(品川区)に進学しました。
当時、「被服科はお洒落な女子学生が多い」と噂になっていたらしく、最寄りの目黒駅から大学までの道(通称「ドレメ通り」)に、スカウトマンが何人も立っていました。
ある日、私も声をかけられ、それがきっかけでモデルの仕事をするようになったのです。
被服科は授業がぎっしりあって、宿題も山盛りに出る。
加えて、私はモデルをやり、ピアノ教室の講師もしていたので、時間に追われる日々でした。
卒業するときは「これでモデルとピアノの仕事に専念できる」と思い、その解放感は格別でした。