4年前、詐欺未遂の疑いで逮捕された後、不起訴処分となった男性が顔や声を加工しないまま犯人であるかのように放送されたのは名誉毀損や肖像権の侵害などにあたるとしてTBSテレビを訴えた裁判で、東京地裁は550万円の賠償を命じました。
男性は4年前、「改元詐欺」と呼ばれる事件に絡んで詐欺未遂の疑いで警察に逮捕されましたが、その後釈放され、不起訴処分となりました。
男性の訴えに対し、TBSテレビは放送には公益性があるなどと主張しましたが、東京地裁はきょう、「複数の情報番組において、テロップや出演者のコメントなどに男性が犯人であることを前提とした表現があった」と指摘。
その上で、「顔は出さないなどと約束する念書も書かれていた」などとして、男性側の訴えを一部認め、550万円の支払いを命じました。
TBSテレビは「判決内容を精査し今後の対応を検討します」とコメントしています。
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