後ろ脚動かない子猫を救いたい、御代田中学校の野球部員ら奮闘 治療代工面へアルミ缶回収を呼びかけ
昨年夏に後ろ脚が動かない状態で放置されていた子猫を助けた御代田町の中学生らが、動物病院での治療代を工面しようと24日、アルミ缶回収をした。寄付金も募っており、資金が余った場合は、野良猫に不妊・去勢手術をして繁殖を抑える「地域猫活動」に充てる考えで、協力を呼びかけている。
中心になって活動しているのは御代田中野球部2年の掛川楓(ふう)さん(14)、柳沢琉海(るい)さん(14)、小西遼芽(りょうが)さん(14)、内堀叶絆(とき)さん(14)、中山琉(りゅう)さん(14)の5人。昨年夏、部活動で登校した際、駐輪場近くの草むらに横たわっている子猫を見つけた。生後2カ月ほどの雄で、毛は白く青い目。「近づいたけど逃げなかったのでおかしいなと思った」と内堀さん。5人は猫を町内の動物病院へ運んだ。
猫の脚はまひしており、原因は不明。現在は、中山さんの同級生宅に引き取られて「レオ」と名付けられ、脚は不自由だが元気に過ごしているという。
治療費約20万円を工面するため、有志で「レオを助けた子供たちの会」をつくり、アルミ缶回収をすることに。趣旨に賛同した軽井沢町の不動産業者が、御代田駅近くに所有するイベントスペースを回収会場として無償提供した。5人は24日、アルミ缶を持ち寄った住民にお礼を言ったり、お年寄り宅へ回収に出向いたり。柳沢さんは「僕たちが助けた猫の成長を今後も見守りたい」と話していた。
回収は25日午後3時まで行う。寄付金の振込先は「「レオを助けた子供たちの会」の八十二銀行御代田支店の普通口座で、口座番号は「416453」。