22日夜、名古屋市名東区の県営住宅で56歳の男性が殺害され、40歳の妻が逮捕されました。2人には過去にもトラブルがあり、男性が警察に相談したこともあったということです。
フィリピン国籍のチバ・ロゼンダ・サラザール容疑者(40)は、夫の豊さん(56)を殺害した疑いで23日午前、愛知県警に逮捕されました。
22日午後8時半すぎ、豊さんの姉から「弟が妻に殴られている」と通報がありました。警察が名古屋市名東区にある県営住宅のチバ容疑者の自宅に駆け付けると、ダイニングキッチンで血まみれの状態で倒れている豊さんを発見しました。
豊さんは病院に搬送されましたが、間もなく死亡しました。
県営住宅の住人:
「10~15分ぐらいドーンと鈍い音がした」
警察は、鋭利な凶器で豊さんの首を刺して殺害した疑いで、チバ容疑者を逮捕しました。
近所の人によりますと、元々現場の住宅に住んでいたのは、豊さんとその母親の2人。そこへ数か月ほど前に、チバ容疑者が引っ越してきたといいます。
近所では夫婦で買い物に行く姿も目撃されていたチバ容疑者ですが、夫婦の間では過去にもトラブルがあったといいます。
夫の豊さんは2021年9月「妻と口論になり暴力を振るわれている」と警察に相談。しかし、ケガがなかったことなどから、警察による捜査は拒否したといいます。
調べに対し「わざとやったわけではありません」と話し、殺意を否認しているというチバ容疑者。警察は夫婦の間に何らかのトラブルがあったとみて、動機や経緯を調べています。
【動画で見る】「妻が暴力」と警察に相談も…県営住宅で男性が刺され死亡 逮捕の妻は数カ月程前引っ越してきたか