【速報】最高裁で逆転無罪、ベトナム人の元実習生 死産の双子“遺棄”
熊本県の自宅で死産した双子の遺体を遺棄した罪に問われたベトナム国籍の元技能実習生に対し、最高裁は24日、逆転無罪を言い渡しました。
ベトナム国籍の元技能実習生の女性(24)は2020年、熊本県の自宅で死産した双子の赤ちゃんの遺体を段ボール箱に入れ、自宅の部屋に遺棄したとして死体遺棄の罪に問われていました。
これまでの裁判で、1審の熊本地裁は懲役8か月、執行猶予3年を言い渡し、2審の福岡高裁は1審から減刑し、懲役3か月、執行猶予2年としていました。
最高裁は24日の上告審の判決で、女性を有罪とした2審判決を取り消し、逆転無罪を言い渡しました。
裁判の争点は、女性が遺体を段ボール箱に入れ、テープで封をするなどして自室の棚の上に置いた行為が「遺棄」にあたるかどうかでしたが、女性側は先月開かれた弁論で「身のまわりの品々で丁寧に行われた安置だった」などとして無罪を主張していました。
また、女性は弁論後の会見で、「私と同様に、妊娠を誰にも言えず苦しんでいる技能実習生や1人で子どもを出産せざるをえない全ての女性のためにも無罪判決が言い渡されることを願っています」と語っていました。