昨年1月に沖縄署を多数の若者が取り囲み、一部が投石するなどした事件で、県警は17日、少年らと共謀して襲撃を呼びかけたなどとして、指定暴力団旭琉會二代目沖島一家組員の容疑者(22)を暴力行為等処罰法違反(集団的器物損壊)の疑いで逮捕した。認否については捜査に支障があるとして明らかにしていない。県警は襲撃のきっかけをつくり、少年らを指示した中心的な役割をしたとみて捜査を進めている。

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 県警によると、容疑者は騒動の現場にいたが、損壊などの実行行為は確認されていない。事件後に組員と認定されている。

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 逮捕容疑は昨年1月27日午後11時ごろから28日午前4時過ぎまでの間、当時16~19歳の少年7人と共謀の上、沖縄署に駐車中の乗用車などに石や生卵などを投げ付けたり、署の電光掲示板を石などで殴打して壊したりするなどした疑い。少年7人は昨年12月、同容疑で書類送検されている。

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 騒動は、昨年1月27日未明に沖縄市の路上で沖縄署の男性巡査がバイクを運転中の男子高校生に警棒をぶつけて右目を失明させた事件が発端。県警によると容疑者は被害者と面識はないが、被害者が倒れた現場に集まった十数人の中におり、少年の一人に人集めを指示したとみている。

 指示を受けた少年らは交流サイト(SNS)で「卵戦争するので集まれ」などといった趣旨の投稿で集結を呼びかけたほか、拡声器を使って現場を扇動していたという。

 一方、県警は昨年11月、高校生を失明させたとして、男性巡査(30)を特別公務員暴行陵虐致傷の疑いで那覇地検に書類送検している。