BMキャピタルとは
資産運用をしている人、これから投資を始めようと考えている人たちの間で口コミの評価が高いヘッジファンドにBMキャピタル(BM CAPITAL)があります。
BMキャピタルは、東京都を拠点とする国内ヘッジファンドで、投資対象も「日本株」と、まさに「日本のヘッジファンド」です。
世界的に見ればヘッジファンドは数多くありますが、日本国内にはまだまだ数が少なく優秀なファンドとなれば数えるほどしかありません。
世界の投資家がこぞって投資するヘッジファンドですが、海外のファンドの場合「million dollar(100万ドル≒1.5億円)」が目安になってしまいます。
国内で安心して手が出しやすいというだけでもBMキャピタルは高く評価でき、人気があるのも納得です。
知る人ぞ知るファンドとして評判は良いですが、「あまり詳しくはわからない」「初めて知った」という人も少なくないでしょう。
BMキャピタルは、いわゆる「私募」のヘッジファンドであり、大々的に情報が公開・発信されているものではありません。
にも関わらず、口コミでじわじわと評判を集め、今では個人向けヘッジファンドの中でも屈指の人気を誇っています。
そんなBMキャピタルについて、ここでは初めて知った人にもわかりやすいように要点をまとめて解説していきます。
ファンドとしての投資戦略、出資する上でのメリット・デメリット、またよくコメントで目にする「税金」についての疑問や「出資のスキーム」「運用実態」にまで深く踏み込んで検証しているのでぜひ最後までご一読ください。
BM CAPITAL会社概要
名称 | ビーエムキャピタル合同会社 |
---|---|
英名 | BM CAPITAL LLC |
所在地 | 〒106-0032 東京都港区六本木7-18-1 |
電話番号 | 03-3403-2508 |
bmcapital@bmcapital.com | |
事業目的 | (1)金融商品取引法に基づく有価証券及びデリバティブ取引 (2)各種事業への投資 (3)有価証券の自己募集 (4)経営コンサルティング業務 (5)前各号に附帯する一切の業務 |
参考:BM CAPITAL 会社概要 | BM CAPITAL
[予備知識]ヘッジファンドとは
BMキャピタルについて深掘りしていく前に、まずは大前提となる「ヘッジファンド」についておさらいしておきましょう。
ヘッジファンドとは、投資・運用を主たる事業とする会社・組織のことを指します。
つまり、投資の専門家・プロです。
主に、機関投資家や富裕層といったいわゆる「プロの投資家」を中心に「私募」で資金を集めており、その投資対象や投資手法は、一般的な上場株式から、不動産、金融派生商品(デリバティブ)にまで多岐に渡ります。
本来、リスクをヘッジ(hedge)して、資産を守りながら運用することを目的としており、相場に左右されない安定して絶対的な収益を追求しています。
このように、投資・運用を主たる事業とし、出資者(=投資家)の資産を最大化することを目指すのが本来のヘッジファンドです。
その運用規模は大きく、巨大なヘッジファンドの投資が株式市場全体に大きな影響を与えることも珍しくありません。また、世界的なファンド(や、その運用責任者であるファンドマネージャと呼ばれる著名な投資家)の買付情報は、多くの投資家の売買の判断を左右します。
最近は、一部の過激なファンドのせいで「ヘッジファンド=ハイリスク・ハイリターンな運用」というイメージが浸透していますが、ヘッジファンドの本来の姿はそうではありません。
また、特殊なもの(ex.仮想通貨や複雑なディバティブ)に投資しているイメージも強いかもしれませんが、一般的な上場株式で運用するヘッジファンドが大多数です。
一部の特殊なケースに目を奪われて、誤った認識をしないよう注意しましょう。
BMキャピタルの運用実績
そんなヘッジファンドの中でも特に口コミの評価が高いBMキャピタルですが、まずは気になる運用実績から見ていきましょう。
資産運用では、何よりもまずパフォーマンスが気になりますものね!
BMキャピタルのHPによると、同社の運用実績は以下の通りです。
- マイナスの年:0回
- 資産価値:5年で2倍
- 平均利回り:年10%以上
参考:BM CAPITAL
やはり、評判のヘッジファンドなだけあり、実績も申し分なく十分なパフォーマンスを記録しています。
中でも特に「マイナスの年0回」という脅威のリスクマネジメント能力は特筆すべきものがあります。
BMキャピタルは私の知る限り8年以上前から事業をしており、この期間にはコロナショックのように相場が暴落している期間も含まれます。
厳しい市況でも相場に左右されず、リスクを回避し安定した実績を積み上げているのはさすがです。
昨今の株式市場は高騰が続いており、インフレの加速も相まって、非常に危険な状態にあると言われています。
ここ数年のうちにアメリカ株式市場を含めて暴落するリスクも十分にあると危惧されているため、適切にリスクマネジメントしつつ運用することの重要性は非常に高まっています。
BMキャピタルが長期投資に向いているポイントについては『BMキャピタルに投資するメリット・デメリット』で後ほど詳しく解説します。
BMキャピタルの強み・弱み
では、BMキャピタルがどんなファンドなのか、その強み・弱みを見ていきましょう。
BMキャピタルは、数あるヘッジファンドの中でも特に「リスクを守る、損をしないように運用する」ことを重視したファンドです。
その投資哲学の持つ強みや、反対に注意しなければいけないリスクについても考えていきましょう。
BMキャピタルの強み・長所
BMキャピタル最大の強みは、その安定したパフォーマンスの高さにあります。
「年〇〇%のパフォーマンス!」「資産をXX倍!」と、パフォーマンスの高さをアピールするファンドは数多くありますが、そこに「マイナスになった年0回」という安定感を売りにしているファンドはなかなかありません。
大事なポイントなので何度も繰り返しますが、資産運用において重要なのは一時のパフォーマンスではなく、長期で安定したパフォーマンスです。
大きなリターンはもちろん魅力的ですし、それで資産を築いた人もいますが、当然リスクも伴います。
一時期、仮想通貨などで大きく儲けた人たちが取り沙汰されたりもしましたが、彼らのように運よく大金を掴む道を目指すのはおすすめしません。
もちろん当たればラッキーですが、ほとんどの人は失敗して終わります。
期待値の低い宝くじのような投資先で運用するのは、合理性も計画性もないただの博打です。
「安定」「損をしない」ことを重視しているBMキャピタルですが、一方で「平均年10%以上」という十分すぎるリターンも記録しています。
瞬く間に数億円を稼ぐようなビッグリターンは期待しにくいかもしれませんが、コツコツと積立運用するのであれば、年10%は十分すぎる高利回りです。
資産運用で必要な利回りについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある人はぜひこちらもご一読ください。
この「安定」と「高利回り」の両立を実現する根底にあるのが、BMキャピタルが実践しているバリュー投資です。
バリュー投資については次章『バリュー投資とは』で詳しく解説します。
BMキャピタルの弱み・短所
堅実で着実な資産形成に向いているBMキャピタルですが、一方で苦手なポイントとも言える弱みもあります。
BMキャピタルは、良くも悪くも「安定したパフォーマンス」を追求した投資手法を採用しているため、相場に影響されにくく、急激に大きなリターンは期待できません。
例えば、ここ2,3年のように相場が大きく右肩上がりの時期には、期待しているほどのリターンが出ないこともあるでしょう。
また、緻密な調査と分析によって投資先銘柄を選定するファンドの場合、短期で大きく当たることもなかなかありません。
着実なリターンが期待できる一方で、宝くじのような一攫千金はあまり期待できません。
特に、株式市場全体が上向きの時期などは、業績の良い会社の株を買っていれば誰でもそこそこのリターンを手にすることができるため、「投資は意外と簡単」「これだったらファンドに手数料を払わずに自分でやった方がお得」という考えに至る人が増えます。
もちろん、数年の短期で見ればヘッジファンドの方が振るわない時期もありますが、10年、20年という単位で見た時に、長い金融市場の歴史の中で相場に張るような個人投資家がヘッジファンドを上回ったことはありません。
「じゃあ相場が上がっているときは自分で運用して、下がりそうになったらファンドに預ければいい」と考える人もいるようですが、ほとんどの人が下がりどきを見極められず、気がついたときには、それまでの利益もマイナスに消えている、というケースが後を立ちません。
(本当に下がりどきが見極められるのであれば、その人は投資家としての才があります)
最近は相場の調子が良かったため勘違いしている自称投資家も増えているようですが、アメリカ経済などを見ていても、今後インフレ調整などによって上がりすぎた株価も調整される=暴落することはかなり懸念されています。
どのように投資・運用するかは、過信せずに慎重に判断することをおすすめします。
バリュー投資とは
BMキャピタルについて考えるために、BMキャピタルの投資の基本になっている「バリュー投資」について解説していきます。
バリュー投資自体は、特別な投資方法ではなく、一般的な投資手法の一つです。
ですが、手法自体に特殊性はなくとも、BMキャピタルのようなヘッジファンドは、それを非常に高い練度で実践することで、一般投資家以上の高いパフォーマンスを実現します。
バリュー投資では、会社のValue(=資産)価値に着目し、価値に対して価格(=株価)が低い、いわゆる「割安株」に投資することが基本になります。
既に割安になっている株式は、そこからさらに値下がりするリスクが低いという特徴があります。
そのため、市況が悪くとも、資産価値に裏付けられた株式は、株価が下がりにくく、相場に関係なく損をしにくいというメリットがあります。
この「資産価値が高く割安な株式」をいかに見極めるかがバリュー投資の真髄です。
投資先の調査や分析をいかに細かく・深く掘り下げてできるか、真の価値を正しく評価できるかがバリュー投資を成功させるポイントになります。
誰でもできる最初の基準として、会社の簿価やPBRは重要な指標ですが、ただPBRが低い会社を探せばいいというような簡単な投資ではありません。
会社の資産価値を見極めるには、簿価には表れていない潜在的なものの評価や、会計上評価されていない資産も適切に見極める必要があります。
BMキャピタルのようなヘッジファンドが本気でバリュー投資に取り組む場合、その会社のことはもちろん、取引先や関係会社の情報まで調べることもザラではありません。
また、その組織力を活かして、簡単には知ることができないような情報の開示請求をしたり、外部の専門業者に依頼して不動産の具体的な調査・評価をするなど、その徹底ぶりは凄まじいものがあります。
バリュー投資では、綿密な調査・分析を行った上で「コレ!」と決めた会社に集中して投資します。
そのためバリュー投資を主軸にした場合、むやみにたくさんの会社に投資することは少なく、5〜10社程度に投資するのが一般的です。
高い流動性が求められるテクニカル投資(チャートを見て判断するような投資)の場合、多くの会社に分散することもありますが、バリュー投資では異なります。
また十分な調査・分析に裏付けられた会社に投資するため、短期で売ったり買ったりを繰り返すのではなく、まとめて資産を投入し、数ヶ月〜数年単位で中長期的に保有率を高め、来るべき時にまとめて利確します。
特に、バリュー投資においては、表面的に株価が下がることは、むしろ買い増しのチャンスであり、より割安に株を仕込む絶好の機会です。
一時的な含み損は出ますが、本来の価値をきちんと評価できていれば最終的には必ず利益を得ることができます。
投資をあまり知らない人は「今後成長する会社に投資する」というイメージを抱きがちですが、これはいわゆる「グロース株投資」と言われる数ある投資の考え方の中の一つに過ぎません。
グロース株は、当たれば大きい一方で、不確実な未来を見極める必要があり非常にリスキーな投資手法です。
一方のバリュー投資は、大当たりはしにくいものの、既にそこにある資産に着目するため、不確実性が低く、突き詰めれば確実に利益を得ることができると言われています。
BMキャピタルの気になる評判・口コミ
では、話を戻して再びBMキャピタルについて見ていきましょう。
ここまで投資戦略や手法、メリット・デメリットといった少し専門的で難しいことも解説していきましたが、実際の評判・口コミが気になるという人もいらっしゃるでしょう。
実績(パフォーマンス)や運用手法についてはここまで書いてきた通りですが、「私募」という性質上、情報が少ないためネットやSNSでは様々な噂や憶測が飛び交っています。
大金が絡む話であり、(BMキャピタルとは関係ありませんが)投資の世界では詐欺やトラブルも実際に起きています。注意深く見ていきましょう。
出資スキーム
BMキャピタルについてよく目にするのが「金融庁への届出がされてない」「不認可のファンドだから怪しい」という意見です。
確かにBMキャピタルは、金融庁への登録が確認できません。
一般的な、いわゆる「公募ファンド」は、金融庁に届出をします。これにより、不特定多数の人から資金を集めることができるようになりますが、一方で運用に関して規制がかかり十分なパフォーマンスを得られないというデメリットがあります。
例えば、「1つの銘柄に投資資産全体のXX%以上を集中させてはいけない」「N銘柄以上に分散しなければいけない」といった制約があります。
これは、バリュー投資を軸に、優良な株式に集中的に資産を投じるBMキャピタルの投資スタイルでは大きな足枷となります。運用のパフォーマンスを最大化するためにもBMキャピタルは公募での登録はしていないのでしょう。
また、BMキャピタルは「合同会社社員持分」を販売するという形で投資家を集めています。
詳しいことはここでは割愛しますが、合同会社の社員持分の販売には、金融商品取引業の登録をする必要がなく、BMキャピタルの活動は決して違法ではありません。
実際に金融庁や関東財務局に問い合わせたり、弁護士などに確認している人もいるので、まず間違いなく問題ありません。
反対に金融庁の認可を受けている、登録されているからといって闇雲に信頼してはいけません。
本当に詐欺を働くファンドに限って、そういったわかりやすいポイントにコストをかけて外見を装い、資格や免許、権威などを大々的に振りかざしていたりします。
特に日本人は「認可」や「免許」に弱く盲目的に信じてしまう傾向が強いので注意しましょう。
運用実態 – 詐欺ではないか –
BMキャピタルのような私募のファンドについて調べる時に、必ず気になるのが「怪しい、詐欺ではないか」という点です。
結論から言ってしまうと、この手のファンドが詐欺かどうかを100%判断することはできません。
きちんと運用しているファンドが怪しく見えることもありますし、どんなにちゃんとしているように見えるファンドでも実は詐欺だったということもあり得ます。
金融史上最大の詐欺事件とも言われている、バーナード・マドフ事件の首謀者とされているマドフはNASDAQの会長をも務めた人物です。
金融業界において、それだけの経歴と実績を持った人物が率いたファンドでさえ詐欺を働いたケースがあるのですから、何を持って見極めるかは非常に難しいところがあります。
ちなみに、このケースではアメリカをはじめ世界中の投資家や資産家、日本の大企業や銀行までが被害に遭っており、その被害総額は650億ドル(約7兆円)とも言われています。
「BMキャピタルは絶対信用できるファンドですよ」と明言することは難しいですが、少しでも信用レベルが上がるポイントはないか調べてみましょう。
ファンドの詐欺の中で最も多いのが「ポンジ・スキーム」と言われる手口です。
ポンジ・スキームでは、出資者から集めた資金を実際に運用することなく、他の出資者への返金に充てたり、自分達の報酬してしまう、いわゆる自転車操業的な資金繰りを行います。
そのため、詐欺ファンドの場合、具体的にどんな投資・運用をしているのかがわからない(実際には中身がないため)ケースがありますが、BMキャピタルは、複数の上場企業の大量保有報告書でその名前を確認することができます。
※BMキャピタルの具体的な保有銘柄については以下の記事で詳しく調査・解説しています。
つまり、BMキャピタルは複数の会社の大株主として株を保有しており、実際に運用をしていることは確実です。この情報はBMキャピタルを信用する大きなポイントになります。
BMキャピタルのようなヘッジファンドの場合、集中して投資した時に大量保有報告書(※株式の5%以上保有すると開示の義務がある)に名前が出てしまい、情報が公になることは珍しくありません。
世界的なファンドであるバークシャー・ハサウェイが日本の商社株を保有していることが明らかになった時にも話題になりましたし、イーロン・マスク氏がTwitter社の買収に向けて株を大量に保有していることが明らかになった際にも大きく相場を賑わせました。
投資/解約の方法・条件
そんなBMキャピタルに投資(出資)する方法や条件について見ていきましょう。
BMキャピタルは「私募」であり、自社のHPでのみ問い合わせを受けています。
銀行や証券会社に問い合わせても紹介してもらえないので注意が必要です。
BMキャピタルに投資を検討するのであれば、公式ページから直接問い合わせて連絡をする必要があります。
公式ページには正式に問い合わせフォームも用意されています。
出資の際の条件ですが、HPから確認できるのは以下の2点です。
- 直接ファンドについての説明を受けること(要面談)
- 最低1,000万円から
- 募集の時期は四半期ごと
ファンドについての説明が必須なのは、出資の際の条件や手数料などの規定について齟齬が起きないようにするためでしょう。
面談の際には、一般には公開されていない(ネットなどに情報が出ていない)過去のより詳細な実績のデータや、投資事例なども教えてもらうことができます。
社外秘の情報も共有してもらえるようですが、その際に本人確認が行われます。
また、面談は対面を基本としつつも、地方在住オンラインで対応してくれる場合もあるようです。
私募のファンドは投資家一人一人と面談する都合上、何千、何万人もの投資家を受け入れることができないため、ある程度まとまった金額から出資を受け付けていることが一般的です。
BMキャピタルは「最低1,000万円」とされていますが、この金額はヘッジファンドとしては一般的なラインだと思います。
また「四半期ごとの募集」となっているので現時点でどのように募集が行われているのかは、問い合わせ・面談の際にきちんと確認する必要があります。
解約・ファンドでの利益にかかる税金について
BMキャピタルの解約条件(いつできるのか、いくらからできるのか etc.)については、ホームページの記載はありませんでした。
募集が四半期(3ヶ月)ごとなので、解約も同程度の期間かそれ以上だと考えられます。
また、解約に際し利益には税金がかかります。ただし「収益は課税対象」としつつも、その取り扱いは個人・法人などによって取り扱いが異なるようです。
解約条件や課税については、面談の際にファンドから詳しい説明があるようですが、こちらからもきちんと質問をして確認することをおすすめします。
また、どうしても不安がある方は、別途税理士や税務署に確認することをおすすめします。
BMキャピタルに投資するメリット・デメリット
では、ここまで見てきたBMキャピタルの特徴から、投資におけるメリット・デメリットを整理していきましょう。
- 相場に左右されない安定したリターンが期待できる
- 年10%以上の高い利回りで資産形成できる
- 長期間かけてじっくりと着実な運用ができる
- ファンドに丸投げなので手間がかからない
- 投資初心者でもすぐにリターンが期待できる
BMキャピタルの最大のポイントは、なんと言っても「損をせず安定した運用」が期待できる点です。
相場に左右されないパフォーマンスは、長期運用での資産形成に最適で、また相場を気にして資金を移動させたりする手間も必要ありません。
また、これはBMキャピタルに限らずヘッジファンド全般に言えることですが、ヘッジファンドは資金をファンドに預け運用をファンドに任せるため、出資者(投資家)側の投資の知識やスキルが必要ありません。
同じ条件で同じ金額を投資すれば、今投資を始めた人も、30年運用を続けてきたベテランも同じリターンを得られるのがヘッジファンドのメリットです。
一方の、BMキャピタルに投資するデメリットについても考えてみましょう。
- 投資の条件で最低1,000万円必要
- 募集の時期が四半期(3ヶ月)ごと
- 自分で投資先などをコントロールできない
- 損をする可能性もゼロではない
最大のネックはやはり出資の際の条件となる「最低1,000万円」でしょう。
デメリット以前に手が届く/届かないという問題があります。また募集の時期も限定的なので注意が必要です。
ヘッジファンドは一般的に「ロックアップ期間」を設けており、株や投資信託のように毎日いつでも売買(入出金、契約/解約)できるものではありません。
契約の時期や期間はファンドによって様々で、1ヶ月に1度のものもあれば、年に1度のものもあります。
BMキャピタルのロックアップ期間についてはホームページでは明記されてませんでしたが、募集の時期が四半期(3ヶ月)ごとであることを考えると、同程度か半年に1度くらいであることが予想できます。
出金できるタイミングについても面談の際にきちんと確認してみてください。
こまめに出し入れできないことをリスク(デメリット)と捉えることもできますが、そもそも資産運用は中長期でコツコツ続けてこそ意味があります。
投資で得た利益を積立てまた運用し、資産を増やすことで「複利の効果」を最大限に活用してこそ、大きな成果が得られるのです。
そのためには数年〜数十年といった長い時間をかけてじっくりと資産運用を考えていかなければいけません。
その観点から言えば、ロックアップ期間(たった数ヶ月程度ですし)はたいして気にする必要はありません。
それから、改めて明言しておきますが、BMキャピタルがどんなに安定した運用を重視し、損をしないことを優先に運用するファンドだったとしても、価格変動するものに投資する以上、必ず損をする可能性は伴います。
投資に”絶対”はありません。
どんなに安定した運用に強みがあろうとも、過去に一度もマイナスになったことがなくとも、未来の成果を保証するものではありません。
ここまで見てきたBMキャピタルの特徴は「これからも堅実なリターンを得る可能性が非常に高そう」という判断ができるまでです。投資の際には必ず自己責任で判断するようにお願いします。
BMキャピタルが合う人/合わない人
では、ここまで見てきたBMキャピタルの特徴・メリット/デメリットを踏まえて、BMキャピタルで運用することが合う人/合わない人、おすすめできる人/できない人を具体的に考えてみます。
あくまでも個人的な感覚ですが、自分がどちらに当てはまるのか参考にしてみてください。
- リスクを抑えて安定した資産形成がしたい人、長期的にコツコツ運用を続けたい人
- 根拠や裏付けのあるものが好きな人、伝統的な手法で運用したい人
- 忙しくて投資に充てる時間がない人、株や投資はよくわからなくて自信がない人
- まとまった資産を運用したいが不安な人
- これから投資を始めて勉強していきたい人
- 短い期間でどんどん資産を増やしていきたい人
- 新しいものや革新的なものに投資したりチャレンジしたい人
- 相場やトレンドに乗って次々と投資先を変えながら運用したい人
- 自分で運用する自信がある、自分自身であれこれ考えて投資したい人
もしここで少しでも「BMキャピタルが合う」に該当し、少しでもBMキャピタルに興味があるのであれば、出資の決断はせずとも一度問い合わせて直接話を聞いてみることをおすすめします。
やはりファンドの内部の人間から詳しい話を聞くことが一番の理解になりますし、ここでは確認しきれなかった疑問・質問も直接ぶつけてみることで解消するかもしれません。
口コミや評判も大事ですがやはり最も重要なのは、あなた自身が直接自分の目で見て話を聞いてみた感覚です。ヘッジファンドの雰囲気を掴むためにも、興味があれば積極的に問い合わせてみてください。