兵庫県丹波篠山市では、秋祭りに城下町を巡行する「鉾山」が約110年ぶりに完全な形で復活し、お披露目されました。

 城下町が残る丹波篠山。江戸時代から毎年秋の祭りで鉾山の巡行が行われています。しかし、約110年前の明治時代に町に電気が導入されて以降は、「山」に載せた「鉾」が電線の障害となるため、鉾を外した状態での巡行を余儀なくされてきました。そうした中、おととし一部の区間で電線の地中化が完了したことを受け、9基ある鉾山のうち2基の復活事業がスタート。このほど鉾山が完全復活し、今年3月19日にお披露目となりました。

 (地元の人)
 「めっちゃすごかった」
 「初めてあんなに高いのを見た」
 「復活してすごく良かったなと思っています」

 祭りの関係者は、残る7基についても鉾をあげての巡行を実現したいとしています。