茨城県古河市で、深夜に、車同士が衝突し6人が死傷した事故で、ワゴン車を運転していた男が、飲酒運転などの疑いで逮捕された。

この事故は、きのう午前0時ごろ、古河市本町の交差点で、右折しようとしたワゴン車と、直進してきた乗用車が、出合い頭に衝突したもの。

現場付近の防犯カメラには、画面の奥から走ってきた乗用車に、右から来たワゴン車が突っ込む様子が捉えられていた。衝突の衝撃により、乗用車は、近くの電柱まで、はね飛ばされるような形となった。

画面の奥から走ってきた乗用車と右から来たワゴン車が出合い頭に衝突した(茨城・古河市)
画面の奥から走ってきた乗用車と右から来たワゴン車が出合い頭に衝突した(茨城・古河市)
この記事の画像(21枚)
衝突の衝撃で、乗用車は、近くの電柱まではねとばされるような形となった
衝突の衝撃で、乗用車は、近くの電柱まではねとばされるような形となった

乗用車には4人が乗っていたが、このうち運転していた男性が意識不明の重体で、運転席の後ろに座っていた26歳の男性が死亡した。後部座席に乗っていた他の男性1人もアゴの骨を折る重傷を負った。

一方、ワゴン車には3人が乗っていた。このうち20代の女性2人は軽傷だった。ワゴン車を運転していた会社員の吉野浩之容疑者(32)もケガをしたが、事故後の検査で、呼気から基準値を超えるアルコール濃度が検出されたことが分かった。

事故発生直後の現場の様子(13日未明 茨城・古河市)
事故発生直後の現場の様子(13日未明 茨城・古河市)

茨城県警は、アルコール濃度の値を明らかにしていない。また、当時、現場では、ワゴン車側の信号が「赤の点滅」だったにもかかわらず、吉野容疑者は、一時停止していなかったという。

このため、県警は、過失運転致傷と道交法違反(酒気帯び)の疑いで、きのう夕方、吉野容疑者を通常逮捕した。吉野容疑者は、けさ、古河署から身柄を検察庁に送られた。

送検される吉野浩之容疑者(32)(14日朝 茨城・古河署)
送検される吉野浩之容疑者(32)(14日朝 茨城・古河署)

当時、吉野容疑者は、知人の女性2人を乗せて、ワゴン車を運転していたという。調べに対して、吉野容疑者は、事故を起こしたことについては、事実関係を認めている。しかし、飲酒運転については否認しているという。県警は、飲酒の状況などを調べる方針だ。

この記事に載せきれなった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(21枚)
記事 1441 社会部

今、起きている事件、事故から社会問題まで、幅広い分野に渡って、正確かつ分かりやすく、時に深く掘り下げ、読者に伝えることをモットーとしております。
事件、事故、裁判から、医療、年金、運輸・交通・国土、教育、科学、宇宙、災害・防災など、幅広い分野をフォロー。天皇陛下など皇室の動向、都政から首都圏自治体の行政も担当。社会問題、調査報道については、分野の垣根を越えて取材に取り組んでいます。