茨城県古河市で、深夜に、車同士が衝突し6人が死傷した事故で、ワゴン車を運転していた男が、飲酒運転などの疑いで逮捕された。
この事故は、きのう午前0時ごろ、古河市本町の交差点で、右折しようとしたワゴン車と、直進してきた乗用車が、出合い頭に衝突したもの。
現場付近の防犯カメラには、画面の奥から走ってきた乗用車に、右から来たワゴン車が突っ込む様子が捉えられていた。衝突の衝撃により、乗用車は、近くの電柱まで、はね飛ばされるような形となった。


乗用車には4人が乗っていたが、このうち運転していた男性が意識不明の重体で、運転席の後ろに座っていた26歳の男性が死亡した。後部座席に乗っていた他の男性1人もアゴの骨を折る重傷を負った。
一方、ワゴン車には3人が乗っていた。このうち20代の女性2人は軽傷だった。ワゴン車を運転していた会社員の吉野浩之容疑者(32)もケガをしたが、事故後の検査で、呼気から基準値を超えるアルコール濃度が検出されたことが分かった。


茨城県警は、アルコール濃度の値を明らかにしていない。また、当時、現場では、ワゴン車側の信号が「赤の点滅」だったにもかかわらず、吉野容疑者は、一時停止していなかったという。
このため、県警は、過失運転致傷と道交法違反(酒気帯び)の疑いで、きのう夕方、吉野容疑者を通常逮捕した。吉野容疑者は、けさ、古河署から身柄を検察庁に送られた。

当時、吉野容疑者は、知人の女性2人を乗せて、ワゴン車を運転していたという。調べに対して、吉野容疑者は、事故を起こしたことについては、事実関係を認めている。しかし、飲酒運転については否認しているという。県警は、飲酒の状況などを調べる方針だ。
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