さて、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、6月16日の天王寺Fireloopでのライブをもって、ギターのカザイアズサがgugagugaを脱退します。
この事は、そこそこ前から決まっておりました。
お互いのこれからを考え、尊重し合った結論です。
だから16日のライブイベントも、『卒業ライブ』と銘打って、仲の良いバンド達ばかりに集まってもらいます。
彼女とは2007年に出会いました。これまで約5年間共に活動してきた事になります。
元はと言えば、彼女がネットでバンドメンバーを募集していたメン募の記事に、僕がアクションを起こした事が出合ったきっかけです。
だから実はgugagugaはカザイさん発祥のバンドなんです。
でも実際政権を握っていたのは間違いなく僕ですが...
基本的に、僕がアイデア、素案を出す⇒彼女が具現化する⇒ダメ出し。
というサイクルだったので、場面によってはストレスも感じたでしょうし、苦労もかけました。
これは音の部分でもそうですし、アートワークやら企画やらも含めて全部です。
ただ、彼女は「自分はそんなにアイデアを出せないから、別の部分でカバーする」と、
非常にバンドに献身的なスタンスでgugagugaを支えてくれました。
その支えと協力があって、今日のgugagugaがあるのです。
本当の所、現状ではまだまだ、彼女は音楽を続けていく事が出来るのです。
彼女自身も、「今すぐやめたい」、という訳ではないのです。
では、何故か今か?
彼女にも当然、私生活があります。新たな人生目標や考えもあります。
そこで双方の今後を考える必要がありました。
彼女は、
『今後、常に「音楽」、「バンド活動」を自分と寄り添うような形で継続する事は難しいと思う』
と言いました。
そこで彼女の出した結論は、「その時期が来てしまう前に脱退する」でした。
僕らもそれを受け入れました。
彼女なりにgugagugaを考えてくれての選択だと思います。
それは仕方のない事です。
引き止める事で解決するような事ではないと思いますし、
むしろ、新たなスタートを応援すべきだとも思います。
当然、バンド運営としては歓迎出来る事ではありません。
あらたなメンバー探しとか、今までの楽曲はどうする、とか、問題は多々あります。
でも、このまま自分が残り、流れ流れて急にバンド活動が頓挫してしまうよりも、
自ら先手を打ってgugagugaの未来を繋げようと考えてくれたのです。
その点は感謝すべき事だと思います。
僕は物事を考える時、できるだけ両極から物を見て、その中心で考えるようにしています。
そして、自分の感情や哲学をただ押し付ける、という事がないように心がけています。
だから、彼女側にも「脱退」に対する感情がある事を理解し、その思いを汲取りたいと思いました。
それが僕の、相手に対する誠意、敬意、でもあり、僕の生き方でもあります。
おそらく彼女も、こちら側の感情を汲取ってくれているのではないかなと思います。
まあ、そんなこんなで5年程共になんやかんやとやってこれましたが、それも6月16日で最後です。
もう会えなくなる訳ではないですが、一緒に音を作って、出す、って事が無くなると思うと、やはり寂しいです。
バンドって音作って出すだけでもないですからね。
人間同士の付き合いなんで、スタジオとかでの会話とかやり取りも無くなってしまいます。
そういうの全部含めて、やはり寂しさはあります。
でも、それでもgugagugaは解散しません。
たぶん僕一人になっても「gugaguga」は解散しません。
一人だとちょっとダサいかも知れませんけど....
まだまだ続ける気でいます。
ここで辞めたら、カザイさんも良い気はしないでしょうし。
と言うより、今のところ辞める理由が思いつきません。
それが思いつくまでは辞めないと思います。
だもんで、16日のライブには出来るだけたくさんの人に見に来て欲しいと思っています。
お時間ある方は是非、カザイアズサがgugagugaでいる最期のステージを見に来て下さい。
よろしくお願いします。
で、ごく一部の方しかまだ知らないと思いますが、実はドラムMKCの脱退も急遽決まりました。
これは非常に急な事でして、メンバー一同、まさに青天の霹靂です。
ビックリです。
彼の場合、そういう素振りや、脱退したいというような話が以前から出ていたという訳ではありませんでした。
むしろ、最後までしつこく残るメンバーの一人、とも思っていたくらいです。
それが急展開の脱退劇です。
ビックリです。
まだ、決まって5日も経ってないくらいホットなニュースなんです。
ほんと、ビックリです。
彼から脱退したい旨とその思いは聞きましたが、正直、具体的な理由は明かされていません。
ただ、それを深く追求する気はありません。
そもそも具体的な利用なんかない気もします。
モヤモヤした思いが募った結果かもしれませんし、そこは彼の本心を聞かないと分からないです。
まあ、彼が話したければ自分から話すでしょうし、僕も絶対聞きたい訳でもないのが本音です。
とりあえず皆さんに向けて大まかに言うと、
「今は無理」
って事になるでしょうか。
彼にも当然私生活はある訳で、その生活とか精神状態とかと「今するバンド活動」を比べると、
やはり「バンド活動」にはどうしても軸足を置けない、ってのが彼の思いだと僕は捉えています。
そこで彼なりに逡巡した結果、「脱退」に繋がったのではないかと。
彼は音楽を辞める訳ではないようです。バンドも続けたいようです。
でも、「彼の今」はそれを許さないのでしょう。
彼の言葉を借りるなら、「悔しい」
その思いでバンドを去る決意をしたようです。
僕は元々、「音楽」に魅了された感が強いです。
そして誰かを音楽で「魅了」したいと思って音楽を始め、続けています。
でも彼は元々「音楽」に救われた人間なのかもしれません。
もちろん魅了もされていたでしょうが、それ以上に、自分を安定させてくれる存在だったのかもしれません。
そして、音楽で誰かを、さらには自分諸共を、救いたかったのかもしれません。
結果的に言うと、僕は「音楽」で彼を救えなかったのではないでしょうか。
それは無念です。
本当に。
分かりやすく言うと、僕にもっと才能と営業力があって早くに「売れて」いれば、この結果は無かったように思います。
売れるだけが全てじゃないってのは分かっています。
でも今回の脱退劇は、「売れていれば」、起こっていなかったと思います。
それは事実だと思います。
どこに責任があるとかでもないですが、フロントマンとして、メインコンポーザーとして、
その部分に責任を感じないとは言えません。
バンドは小さいながらも運命共同体です。
たとえその在籍期間が短くても、共同体になったからには、その運命を受け入れないといけません。
だから、僕が売れるような曲を、営業活動を、
それを出来なかったのであれば、本来メンバーも甘んじてそれを受け入れるべきでしょう。
でも僕は、その僕を信じて自分の人生の時間を割いてくれているメンバーに感謝の気持ちがあります。
言わば、「ワダ待ち」みたいな感じだとも思っています。
なので少なからず、僕の責任を感じずにはいれません。
そんな考えじゃバンドは続かない。
もう少し自分本位に考えるべきだ。
そう言う人もいるでしょう。
でも僕は、例え馬鹿にされても、揶揄されても、その考えを貫きたいと思っています。
僕は、メンバーが自分の一番のファンだと思っています。
そのメンバーの事を思わずして、バンド活動は出来ないのです。
まあ、最期一人になったらどうしようもないですけどね。
だから彼には感謝と謝罪の気持ちでいっぱいです。
力不足で申し訳ない。
でも、泣いても笑っても、彼は16日を自身のラストライブと決め、脱退します。
せっかくなら、険悪なムードでは無く、暖かい雰囲気で送り出したいと思います。
彼は自身の脱退を発表しなくてもいいと言いました。
彼なりに、急な脱退劇に対する負い目からの発言だと思います。
でも「ああそうですか」「勝手にしろよ」って何のアナウンスも無く、知らん間にバンドから名前が消えている、
なんていう事は悲しいじゃないですか。
gugagugaにとっても、MKCにとっても、なんの良い思い出にもなりません。
それに彼はまたステージに戻ってくると言っています。(gugagugaではないでしょうが)
そんな彼の一時離脱を、喧嘩別れみたいな感じで終わらせたくはないと思っています。
また戻ってくるなら、その時、gugagugaとMKCの仲は良好な方がいいじゃないですか。
何かあれば協力し合える関係の方が、お互いにとってプラスだと思うんです。
だから16日のライブ、
ほとんど『カザイアズサ卒業ライブ』で浸透してしまっていますが、
MKCも卒業するという事で、一つよろしくお願いします。
正直、ギターもドラムも脱退ってほとんど瀕死状態ですけど、何とかします。
ポケモンで言ったら、モンスターボールで楽々ゲットできる状態ですけど、何とかします。
ドラクエやったら完全にウインドウがオレンジになってますけど、何とかします。
マザー2やったら画面が揺れて「gugagugaにちめいてきなダメージ!!」ってなる状態ですけど、何とかします。
ゼルダやったら常にライフの警告音が鳴ってる状態ですけど、何とかします。
卒業する二人の為にも、何とかします。
実は、MKCが脱退すると打ち明けた次の日にベースのシバヤマ君と話合いました。
僕の家でワイン飲みながら。
そこで、今後のgugagugaの方針を決めました。
結論から言うと、gugagugaは終わらない。
新しい形で活動していく。
と、なりました。
具体策はまだないですが、漠然とイメージはあります。
一応、各方面に働きかけ、そのイメージをすぐに具現化出来るように既に動いています。
早く今後の展開を発表できるよう、日々尽力したい所存であります。
と、いう訳で、
なんかボーカルとベースだけがずっと昔から残っている「くるり」状態になってますけど、
gugagugaは止まることなく動いていきますので今後とも宜しくお願い致します。
で、16日の2人の晴れ舞台、是非見に来てあげて下さい。
出来るだけ多くの人に見送って欲しいと思っています。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございます。
長文、駄文で読みにくい点も多々あったと思いますが、自分の思いは出せたと思います。
今後各々がどんな活躍をしていくかはまだまだ未知数ですが、
どこかで皆さんの目に触れる機会があれば、そっと応援してくれればありがたく思います。
ここまで読んでくださって、ほんとうにありがとうございました。
では。
また、16日にお会いしましょう。
2012年6月13日
gugaguga ワダサトル