福岡県『地価』上昇率1位は? 約30年ぶりに上昇の自治体も
土地取引の指標となる『地価』が22日に発表されました。福岡県では、戸建て住宅の需要を背景に、約30年ぶりに住宅地の地価が上昇した自治体もありました。
調査は福岡県内51の市と町933地点を対象に、商業地や住宅地などの土地の値段を調べます。
■鬼丸記者
「今回商業地で最も上昇率が高かったのが、こちら福岡市中央区清川2丁目地点です。」
福岡市中央区清川2丁目は天神地区の南側に位置し、FBSの本社もあります。去年は1平方メートルあたり53万円でしたが、ことしは62万7000円と、18.3パーセント上昇しました。そのワケを専門家に聞きました。
■日本不動産研究所・高田卓巳さん
「商業地になっているが、マンション用地の需要で高い上昇率になっている。マンション用地は福岡市は奪い合いが起きている状況で、マンション用地不足が非常に顕著になっている。」
天神や博多駅に近くアクセスがよいエリアの中で、比較的、割安感のあった清川地区で賃貸マンションの需要が急速に高まっているといいます。
住宅地として発表されている福岡県内の上昇率トップテンは、福岡市中央区と博多区で占められています。中でも、去年の79位から8位にジャンプアップした地区があります。
■鬼丸記者
「マンションが建ち並ぶ、こちら福岡市中央区薬院4丁目の地価は1平方メートルあたり69万円。」
住宅地として人気がある『浄水通り』エリアです。分譲マンション需要は高い状態が続いている一方、建設用地が足りないことから、地価が上がっているといいます。
このエリアは、福岡市地下鉄七隈線の『薬院大通駅』に近くで、3月27日の延伸開業で利便性がさらに向上します。
■住人(30代)
「(マンションは)たくさん建っているんじゃないかなと思います。ここ1~2年で増えてきたなと思います。これから地下鉄で博多駅も通るということなので、かなり便利になると思っています。」
自治体単位で見てみると、福岡県内38の市と町で住宅地の地価が上がりました。福岡市やその周辺などでは、10年以上連続で上昇しています。
一方で、久しぶりに上昇に転じた自治体もありました。中間市は23年ぶり、広川町は25年ぶり、田川市は30年ぶり、大川市は31年ぶりです。
福岡県によりますと、戸建て住宅を3000万円前後で購入できるようなエリアが注目されているということです。
■高田さん
「人口が減少している都市でも、住宅需要は一定量あって、低金利でローンも組みやすい状況にありますので、その需要が向かいやすいエリアの需要が上向いている。そういうところで地価上昇につながっている。」
地価に対する新型コロナウイルスの影響はすでになくなっていて、このまま金利が低く維持されれば、県全体としては今後も上昇が続くとみられています。