◆ポリティカリーコレクトネスが試される話題


日本で最も有名な女性ブロガーのはあちゅうさんがご結婚なさいましたね。



この話題はブログで触れずにおこうと思っていたのに、昨日Twitterで色々と目に入っちゃったので、ついに触れることにしました。



一連の流れをさらに詳しく知りたい方はこちらのまとめ記事をどうぞ→【まとめ】はあちゅうvs爆笑問題

ご本人も騒動について記事を書いておられます→爆笑問題さんのラジオの件について



まあ、しかしはあちゅうさんてどうして炎上に事欠かないのでしょう。それが彼女の才能なのでしょうけれど、その独特な才能には都度感心させられます。


みなさんツッコむところはそれぞれだと思うんですよ。

童貞をいじりたおしてきた人が性的な言葉でいじりを受けたことをショックだったとか、他人を見下す芸風のブロガーとして食べて来たのに、自分が見下されたように感じると怒るのですから、ご自分をすごく高いところにある棚にお片づけするのが上手な人なんだなと思っちゃいますよね。


「爆笑問題さんはわからないものをキワモノ扱いして見下している」と被害者ぶりつつ、ご自分もぱいぱいでか美さんやろくでなしこさんをキワモノ扱いするという合わせ技には目を奪われた方も多かろうと思われます。


キワモノ扱いされたことに対し、ろくでなしこさんの返しが鮮やかで痛快でした。




はあちゅうさんの旦那様に食糞の趣味があることについて述べられたものですが、「そうだよなw」と吹き出してしまいました。

はあちゅうさんがご結婚されたしみけんさんは、はあちゅうさんと出会う前からAV男優としてご活躍していらしたし、食糞という異常な趣味についても隠してはいらっしゃらなかった。
ですから、はあちゅうさんはそうしたことに理解のある方だと思ってしまいますよね。


それにしても、私が今回の件で何より驚いたのは、「きのうたまたま見てしまった(結婚に寄せられた)コメントが辛くて、恵比寿駅のベンチで泣いた」というツイートと、ブログ記事中の


仕事の時もプライベートの時も、
そして、本人だけでなく、家族まで、
人生の一大事も何もかも
AVと接続した見方をされてしまうのか、と。
ちょっと過剰に反応しすぎたかもしれませんが…。

「しみけんの結婚式ってたぶん」
「はじめての共同作業で新郎新婦による
チ◯コ入刀が行われ」
「大量の潮吹きで迎える」
「ブーケの代わりにテンガを投げる」
というリスナーからの投稿のくだり、
私は聞きながら、胸の鼓動がどんどんはやくなって、
ちょっと呼吸が苦しくなってしまうほどショックでした。
「しみけんさんを尊敬する」とおっしゃって頂いていたし、
話題にして頂いてありがたいと思うべきという
声も頂きましたが…
私が神経質すぎるのかしら…有名な方に話題にしていただいて
ありがたいと捉えるべきだよね?と何度も自問しましたが…

この放送を聞いた人たちが
「この結婚はバカにしていいやつだ」という認識をしてしまえば
また中傷、批判が増えるんだろうな、と暗い気持ちになって。
公表以来、汚い言葉を浴び続けて、
心の疲労を抱えていた身には、
全てがナイフのように刺さりました。


という下りです。


えっ…、だって…、自らがセックス好きの変態であることを隠さず、むしろそれを武器に人気を獲得してきた売れっ子AV男優さんとご結婚されるのだから、いろんなことを言われたり、思われたりしてしまうであろうことはあらかじめ予想されていたじゃない。
祝福されるばかりではないし、好奇の目に晒され続けることは分かっていて、それでもこの人をパートナーに選ぶのだと強い決意を固め、しっかり覚悟を決めたから結婚したんじゃなかったの?

と、豆鉄砲を食らったハトの気持ちになりました。私はてっきりそのように思い込んでいましたから。。。


はあちゅうさんの結婚の一報を聞いた時、これはどう反応すればいいのか悩むニュースだなと感じました。
私は、はあちゅうさんのような信者ビジネスをするプロブロガーが好きではないけれど、それはそれとしておめでたいニュースですよね。愛し合う男女が結婚するんですから。
結婚や出産は間違いなくおめでたいニュースのはずなのです。

ここはAV男優というお相手の職業は気にすることなく、「おめでとうございます」と祝福するのがポリティカリーコレクトというものです。
職業による差別も、その差別意識を表に出すこともポリティカリーコレクトネスに反する行為です。

そして、私は社会問題についてできうる限りポリティカリーコレクトな意識と態度で居たいし、ポリティカリーコレクトな行動をとりたいと心がけてもいます。


それでも、


「あ、うん。ふーん。そっか。そうなんだ。まあ、そうだな、とにかく結婚はおめでたいよね。。。お幸せに………えっと、なれるのかな。。。」


というような、歯切れの悪い感情が湧いてしまう。
どうして常にポリティカリーコレクトで居られないのかと、自分の人間としての未熟さを痛感させられてしまうのです。

はあちゅうさんの結婚はそういうニュースでした。


パートナーが他人にセックスを見せる職業である、ということ以前の問題として、1年のうちほぼ休むことなく毎日複数のセクシーな女性たちに触れ、セックスをしてから家に帰ってくるという、倫理だの道徳だのポリティカリーコレクトだのよりも、そういう生活を生理的に受け入れることができるのかを考えると、私なら理性が感情や生理的嫌悪を抑えきれず、やりきれなくてきっと心を病んでしまう。

けれど、ふたりは4年間も交際して、パートナーシップを築いた上で結婚されるのですから、その間にいろんな葛藤があっただろうし、けれどそれを乗り越えて来たのだろうし、一般的な恋愛結婚よりも相手を愛する努力と愛し抜く覚悟ははるかに多く必要だったはず。


と、私は脳内で勝手にストーリーを作り上げていましたが、昨日の一連の騒動を見て

「ん?はあちゅうさんて、もしかしてそこまでの覚悟は決まってなかったのかな」

と。


それとも、固い決意と確かな覚悟を持ってしみけんさんとの結婚に挑んだものの、結婚のニュースが流れて早々、しみけんさんの浮気相手が複数現れて結婚の門出にケチがついたので、夫にずっと裏切られていたことを初めて知り、新婚初日から眠れない夜を過ごしておられるのかもしれません。

しみけんさんは浮気相手の女性たちにより、過去に浮気を知ったはあちゅうさんが激怒して修羅場になっていたことや、それでもなお彼女の目を欺き、隠れて女性たちと連絡を取り続けたこと、セックスフレンドが100人以上居ることなどを暴露され、それが拡散されました。


そこで、昨日しみけんさんは自分の浮気を暴露した相手をプライバシーの侵害と名誉毀損で訴えるとツイートされました。





鼻から空気がフッと抜けるような、口の端が思わず歪んでしまうような笑みが漏れてしまいました。

「SNSの時代だからこそ発言に責任が求められる」とか、話をすり替えるんじゃないよ。
そもそもはあちゅうさんというパートナーが居ながら100人以上と常時浮気を繰り返し、大切な彼女とのプライベートも浮気相手にペラペラ喋っていたのはご自分ですよね。

それらの女性全員が結婚のニュースに快く祝福してくれるとでも思っていたのでしょうか。



セフレを見下してるんでしょうかね?( ̄∇ ̄)



浮気相手をプライバシーの侵害で訴えるのは、夫の壮大な浮気叙事詩を読まされ機嫌を損ねておられるであろう奥様に対するご機嫌取りと、「今後俺の浮気をネットで暴露しやがったら承知しないぞ」という、肉体関係がある女性たちへの脅しでしょう。

いや、それより浮気をやめようよ。奥さん、嫌がってるじゃん。


妻の信頼回復には浮気相手を訴えて裁判に持ち込むより、常にGPSを身につけ、スマホもパソコンもスケジュール帳もすべて渡して一切の隠し事をなくし、毎日仕事が終わったら早くお家に帰ったら?

それにしても、うっかり相手を訴えて大丈夫なのでしょうか。


該当ツイートはとっくに削除済みだったにも関わらず訴えられると知り、相手の女性は隠しカメラで性行為をしみけんさんに隠し撮りされたことや妊娠させられたことまで、さらなる秘密を暴露していますが、相手を脅せば脅すほど窮地に立つのは不都合な真実をバラされるしみけんさんの方かもしれません。
夫婦関係もですが、お二人とも人気商売ですしね。




弁護士を雇って法律を振りかざしても、人の心は法律では解決できませんよ。



落とし所のない争いは、なくして困るものを多く持っている方にデメリットが大きいように感じるのですが、振り上げた拳は引っ込みがつかないのでしょうか。


はあちゅうさんは結婚の公表以来心の疲労を抱えているそうですが、結婚を公表してまだ10日しか経っておらず、本来は今が一番愛される喜びに満ちたりて、幸せに満ち溢れている時期なのに、そんなに不幸そうなご様子でこのさき結婚生活が長続きするのかな。


ちょっと思ったのですが、性産業に従事する人を見下げてはいけないし、パートナーの職業を問わないのはポリティカリーコレクトでご立派だと思います。
けれど、無分別な夫の浮気を許すのはポリティカリーコレクトなのでしょうか。
浮気相手が100人以上って、もうどの女に嫉妬の矛先を向ければいいのかも分からず、感情の出口が見つかりませんよね。


me too 運動ではパワハラやセクハラを勇気を持って告発し、それに関しては私も新聞記事を読みながらはあちゅうさんを応援していましたが、どちらかといえば上司のパワハラやセクハラよりも夫の無分別な浮気の方が、より著しく女性の人権と人生を損ない、心身を傷つけるように思われます。当人はどのようにお考えなのでしょうね?


はあちゅうさんが今後どのような結論を出すのかに注目です。