こんにちは、カナダのトロントで1年間ワーキングホリデーをしていたMinaです。
今回はワーキングホリデーをする際の最初の難関「ビザの申請」についてご紹介します。「カナダのワーホリに必要なものは何?」「どのくらいの費用があれば申請できるの?」といった疑問から、実際に申請を進める際の流れや必要な期間などをご説明していきます。
2019年からカナダのワーキングホリデーのビザ取得方法は一部変更がありましたので、そちらも併せてご紹介します。これからカナダのワーホリに行く予定の方はぜひ参考にしてくださいね。
当記事は2019年5月時点での情報を元に作成しております。公開から期間が経ち、情報が古くなっている恐れがございますので、記事内で紹介しているカナダのワーキングホリデーの申請項目については、別途申請前に最新の情報を「Government of Canada「How to get started — International Experience Canada」(英語)」よりご参照ください。
なお、記事内に記載の費用はすべて1カナダドル(CAD)=80.90円で計算しています。
[目次]
まずは、カナダのワーホリビザの概要や特徴についてご説明します。ワーホリについて知るうえでとても大事な部分ですので、しっかりチェックしておきましょう。
ワーキング・ホリデーとは、若者に対して国・地域の文化や一般的な生活様式を理解する機会を与えるために、一定期間の休暇を過ごす活動とその間の滞在費を補うための就労を許可する制度です。
滞在中は語学学校に通ってもよし、アルバイトをしてもよし、旅行に行ってもよし、という自由度の高いビザです。
ワーキングホリデービザは、以下の条件を満たしていると申請をすることができます。
ワーキングホリデーの許可が下りるまでに大きく分けて3つの段階があります。
それぞれについて詳しくご紹介します。
IECとは、カナダで就労や教育などの経験をし人材交流を図るプロジェクトのことです。IECの中にいくつかの種類のビザが用意されており、その中の1つとしてワーキングホリデー用のビザが用意されています。
そのため、まずはIECを申請し取得する必要があり、エントリー時に入力する情報を元に承認が下りるかどうかが決まります。申請はMyCICというアカウントを作成した上でインターネットから行います。
IECの申請が通ると、次はWork Permitの申請をします。インターネット上で質問への回答や必要書類の申請、費用の支払いなどを行います。
最後は、東京のビザアプリケーションセンター(VAC)で指紋の登録を行い完了です。指紋登録は事前の予約が必要なため注意してください。
※2019年度から義務付けられたステップです。
申請料はトータルで335CAD(約27,102円)が必要となります。その内訳は以下の3つです。
※申請方法・申請料ともに随時改正されますので、申請を予定している方は最新情報を確認してください。
ワーホリの申請から許可が下りるまで、トータルで約8週間ほどかかります。そのため、ワーホリに行くことが決まったらすぐにでも申請の準備を始めることをおすすめします。
まずは、カナダのワーキングホリデービザを申請するにあたり、条件を満たしているかを確認しましょう。細かな条件に関しては前述の通りですので、ここでは割愛します。
ワーホリの条件を確認したら、次はIECの申請を行います。申請の仕方を実際の画面を交えながらご説明します。
まずはカナダ政府ホームページからGCKeyを作成します。この際に登録するユーザーネームとパスワードはログイン時に必要となるため、忘れないようにメモしておきましょう。
GCKey発行時に入力する情報は以下の通りです。
GCKeyの設定が完了したらMy CICの利用規約が表示されるので、そのまま申請を進めていきます。その際、必要となる記入項目は以下の通りです。
ここまで進んだら、IEC申請のためのアカウント準備は完了です。
My CICログイン後のページからApply to come to Canadaをクリックし、IECの申請を行います。その際に聞かれる質問は以下の通りです。
ここまでで、IECに申請する条件を満たしているかのチェック項目が完了です。
次は、eServiceでさらに細かな情報を入力していきます。
1.Personal Details of applicant
2.Contact information
3.Application Details
上記が完了し、画面上にCompleteの表示が出たら次に進みます。最後に申請への同意をして秘密の質問に回答をしたら、申請完了です。受付が完了すると、アカウント内でレターの確認ができるようになります。
IEC申請が通ると「IEC Invitation to Apply Letter」という招待レターが届きます。メールでも連絡が来ますが、申請後は毎日MyCICにログインして申請状況の確認を行うことをおすすめします。
招待レターを受け取ってから10日以内に招待レターの受理を、そして受理してから20日以内にWork Parmitの申請を完了させる必要があります。
ついに第二段階に入ります。Work Parmitの申請です。
MyCICにログインし、必要項目の記入を行います。こちらは4つの内容に分かれています。
1.Personal Details
2.Contact Details
3.Work and education history
過去10年間の職歴を記載していきます。
4.Application Detail
過去の病歴、犯罪歴についての質問に答えます。
上記4つの内容に全て回答し終わったら、必要書類のアップロードです。
ここで必要な書類は以下の4つです。
必要書類のアップロードが完了したら、支払いに進みます。ここでは以下3つの支払いを行います。
(VISA、MasterCard、American Express、JCBのカードが使用可能です。)
アカウント上で申請完了のステータスを確認したら、申請完了です。
Work Parmit申請後、 24時間以内に「Biometrics Instruction Letter」が届きます。
こちらを受け取った後は、東京のビザ申請センターにて個人識別情報の登録を行います。登録はWork Parmit申請から30日以内に行う必要があります。
こちら(https://www.vfsglobal.ca/canada/japan/Japanese/schedule-appointment.html)を確認し、オンラインまたは電話で予約を行ってください。
なお、ビザ申請センターは日本では東京のみとなります。事前予約が必須のためご注意ください。
以下の3点を忘れずに持参し、指紋の登録を行いましょう。
上記が完了して、申請は全て完了となります。
受諾されるとメールでお知らせが来ると同時に、オンライン申請の画面でもWork PermitのステータスがApprovedとなります。
ここでは、カナダのワーホリ申請に必要な書類をご紹介します。
必要な書類は、パスポートと申請料を払うためのクレジットカードだけです。パスポートもクレジットカードもすでに取得済みの方は特に用意する書類はなく、申請時には氏名、生年月日、国籍、パスポート情報などの基本情報だけを記入します。
以下の書類が必要となります。
(※過去5年以内に他国で半年以上滞在経験があるなど特例の場合、就労ビザ申請後に追加で提出依頼が来ることがあります)
カナダのワーホリ申請に関するよくある質問を集めました。申請前にチェックして疑問を解消しておきましょう。
ワーキングホリデービザの取得にはおおよそ8週間かかります。
ビザは申請が受理されてから1年以内に入国をすれば良いので、出発日が明確に確定していなくても1年以内に行くことが決まっていれば、すぐに申請を開始することをおすすめします。
そして書類を揃えるまでに時間がかかるなどの可能性も踏まえて、最低でも3ヶ月前には申請を開始するようにしましょう。
カナダ政府から提出の要求があった場合や、現地に着いてから医療機関や老人ホームのような特定の機関で働く場合には、健康診断の受診が必要となります。
申請時に必要になる可能性がある方は、健康診断の結果がでるまでにかかる期間を逆算して余裕を持った準備が必要です。
入国の有効期限は、ワーホリビザの申請が下りた日(就労許可通知書発給)から「12ヶ月以内」です。ビザが下りてから1年以内にカナダに渡航すればいいということです。また最長滞在期間は、カナダに渡航した日から1年間です。
却下される原因としては、
などがあげられますが、6,500人/月が渡航可能なので申請が受理されないことはとても稀です。
可能です。ビザ申請代行サービスを提供している会社も多いため、自分で申請するのに自信がない方は使ってみるのも手です。
可能です。ただし、日本人枠として応募する場合は日本国籍が必要です。
ワーキングホリデービザは6ヶ月以上学校へ通うことができないため、それ以上学校へ通いたい場合は学生ビザの取得が必要です。
就労に関しては、ワーキングホリデービザなら自由に働くことができます。反対に学生ビザは、 語学留学では不可、大学や大学院で留学している学生は、週最大20時間までという制限があります。
可能です。行きたい国のワーキングホリデー申請の条件を満たしていれば問題ありません。
申請時に満18歳〜30歳であることが条件となります。実際に渡航する際に31歳を迎えている分には問題ないです。
ワーホリの申請に加えて、ワーホリに行く前に最低限やっておくべきことをご紹介します。
渡航後に語学学校などに通う予定の方は、日本にいる間に学校探しをして現地に着いてすぐに学校に通い始める方がほとんどです。学校を事前に決めていれば、ホームステイ先の提供や、空港送迎などのオプションサービスを申込めることも多く、準備をスムーズに進めることができます。
どうしても出発前に学校を決めきれないという方は、現地に到着してから学校の見学をし決めるのも良いでしょう。現地で申し込んでも翌日・翌週から通学ができることがほとんどです。
学校探しの方法に関しては、当社(https://schoolwith.me/)のように留学サポート会社を利用すると、簡単に複数の学校の情報を得ることができ、比較もしやすいです。特に当社の場合は実際に通った人の体験談が掲載されているため、留学経験者の生の声を知ることができます。
前述の通り、ワーキングホリデービザの場合は、学校に半年以上通うことができません。限られた期間だからこそ、自分に合う学校選びはとても重要です。
留学サポート会社などを利用して、事前にじっくり学校を比較し選ぶことをおすすめします。
渡航の日程が決まったら、航空券を手配しましょう。ワーキングホリデービザの場合、帰りの飛行機代を工面できることが証明できれば、入国時に復路の飛行機を予約している必要はありません。ただ、航空券は往復で購入したほうが安いので、その場合は復路の日時変更が可能な航空券の購入をおすすめします。帰国時にアメリカやメキシコなど隣国を旅行してから帰りたいなどの希望があれば、片道での購入で良いでしょう。
ワーキングホリデーの申請条件にも記載されているように、保険加入は必須です。1年間まるっと滞在する人は、1年分の支払いとなるため高額な保険料になりますが、現地で病院にかかる可能性を見越して保険はしっかり加入しましょう。
ホームステイは金額が高かったりホストファミリーとの関係性に悩んだりすることもあり、現地ではシェアハウスで生活をする人がほとんどです。
筆者のおすすめは、日本にいる間にまず最初の1ヶ月だけ住む家を決めていくことです。その理由は、1ヶ月の間に土地勘と自分の行動範囲を把握した上で、実際に見学をして家を決めることができるからです。
現地に着いてからは学校に通ったり仕事を探したりと、慣れない環境の中で忙しいですが、1ヶ月あれば家探しは可能かと思います。ただし、1ヶ月限定の入居というと嫌がるオーナーも多いため、最初だけはホームステイを申し込んでみるのも手です。
日本を出発する前にしておくべき公的手続きについてご紹介します。
現住所のまま住民票を登録しておくことも可能ですが、海外に長期滞在する場合は「海外転出届」を提出します。住民票をそのままにしておく場合、日本に居ないにも関わらず健康保険料や年金を支払うことになります。一方、海外転出届を出していれば支払いの義務はありません。
住民税は会社勤めをしている場合、前年度の所得額に基づいて会社が天引きしています。退職している場合は、自分で年4回に分けて支払う必要があります。日本で働いていなくても前年の所得額に応じての支払いが必須のため、カナダへ渡っても1年間は支払いの義務があるので注意が必要です。
住民票が日本にある場合は年金の加入が義務づけられているため、支払いが必要です。しかし、海外転出届を出している場合は、払い続ける必要は必ずしもありません。払わなかった分だけ受給金額は減りますが、納付期限から2年以内なら過去分の支払いが可能です。
カナダのワーホリ申請について、流れや期間、注意すべきポイントなどをご説明しましたがいかがでしたでしょうか。2019年から個人識別情報(指紋採取)のステップが加わったことにより、これまでインターネット上で全て申請が完結していたのが、ビザ申請センターへの訪問が必須となりました。
特に遠方に住まれている方は、東京へ訪れる日数も確保しなければいけないため、申請には日数に余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。
慣れない英語での手配に戸惑うかもしれませんが、今回ご紹介した申請方法を参考に準備してみてくださいね。みなさんの最初のワーホリスタートが少しでもスムーズに進む手助けになれば嬉しいです。
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