ニュージーランドは格差が大きく、見た目の差別が根深く残る社会である。現地でも太った子、吃音の子は、例外なくイジメの対象になる。年配の人は「左利き」を「低脳」と判断し『あの子は脳に異常がある』と、差別する。年寄は差別をしないと思ったら大間違いだ。斜視(しゃし)の子も同じ。誰も、絶対に口(くち)に出して言わないが、誰もが斜視に対し、差別意識を持っている。もっと細かい人は、歯並びが悪いだけで差別の対象にするので、ドケチなニュージーランド人も高額な治療費の掛かる幼児の歯科矯正を重視する。すべては「差別」を回避する行動である。これらは、経験則により、現地の民の DNA に深く刻まれている。誰も、口(くち)に出して言わないので平穏に思うだけで、ニュージーランド人の差別意識は内面に深く存在するのため、より厄介である。