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(めぐみ)ちょっと待って。(祥子)はい。
(祥子)行こうか。(めぐみ)およ。
♪~
♪「公園の落ち葉が舞って」
♪「飛び方を教えてくれている」
♪「親切にどうも」
♪「僕もそんなふうに」
♪「軽やかでいられたら」
♪「横切った猫に」
♪「不安を打ち明けながら」
♪「ああ 君に会いたくなる」
♪「どんな言葉が 願いが景色が」
♪「君を笑顔に幸せにするだろう」
♪「地図なんかないけど歩いて探して」
♪「君に渡せたらいい」
♪~
(ノック)
・(祥子)およ。
要るもんは なかと?うんにゃ。
舞や?保育園にお迎え。
何か手伝えることやなかか。あっがとう。
でも 無理せんとしばらく ゆっくりしちょったらよかけん。
(舞 貴司)ただいま。(めぐみ)あっ 帰ってきた。
歩。
お帰り。
(舞)よいしょ… ただいま。(貴司)お久しぶりです。
およおよ。 これからよろしく。
よろしく…。(舞 貴司)お願いします。
ばんば 今度の休みに この辺 案内するな。あっがとね。
行きたいとことかやりたいこととかある?
う~ん… 思いつかんね…。
ゆっくり見つけたら よかよ。うん せやな。
おいしか。
「犬を 猫が引っ張ってよっこいしょ どっこいしょ…」。
♪~
(ノック)はい。
あっ ちょっとええ?どうぞ。
あっ お母ちゃん。
ばんば どう?
(めぐみ)何や 眠られへんみたい。
(貴司)長旅で疲れてはるはずやのにな…。
(めぐみ)忙しいとこ悪いねんけどな…これ 直せる人 知らん?
♪~
ふう… ただいま。
おお。 仕事や どがんしたとね。昼休み。
ばんば もう ごはん食べた?
いや まだ食べちょらん。
今から 笠巻さんと ごはんやねんけどばんばも 一緒に行かへん?
(笠巻)技術教室?はい。
会社として 子供たちにものづくりのよさを伝えていきたいと思てまして。
うん…。
そうか。 いろいろ考えてんねんな。
ほんで 笠巻さんに先生になっていただきたいんです。
ええで。ありがとうございます。
いやいや こっちゃこそ。
やることないっちゅうんはしんどうてなぁ。 フフフフ。
ばんば お好み焼き どう?おいしか。
(雪乃)ああ ホンマですか!?よかった! うれしいわ! もう…。
お好み焼きが お口に合うやろかどうやろかいうて もうドキドキしながらチラチラ チラチラ見とったんですよ~!
(笑い声)(梅津)おいおいおい…急にしゃべりまくったら お前お母さん ビックリしはるやないか お前。
およ。何が 「およ」やねん。ねっ。
はよ これ持っていけ。 仕事せえ。およ。
気に入っとんな!およ?
(梅津)すいませんね お母さん。笠やんまで 何言うてんねん。舞ちゃん ごめんやで。およ。
(笑い声)
あっがとう。
貴司にいちゃん 奥使ってもええ?ええよ。(2人)は~い!
面白か店たいね。はい。 いつでも来てください。
本や… あんまり なじみがなかね。ええもんですよ 本。
そうね。
(貴司)おすすめ 何冊か持ってきましょか。
じゃあ 頼もうかね。はい。
♪~
は~い。
おお 笠巻さん。おはようさん。
おはようございます。ちょっとええか。 ちょっと置かして。
どないしたんですか?これな… あの 祥子さんに。
えっ。 こんなにいっぱい いいんですか?
佐知子がぎょうさん持ってきよったんやけどな食べきられへんよって。
よかったら ジャムにでも使てもろて。
ありがとうございます。ほなな。また。
気ぃ付けて。はい。
(貴司)大好きやな。料理してもらおうかな。(歩)いいよ 任せて。宇宙人は ちょっとね積み木で遊んでて。
うん 積み木で遊んでるね。何作るの?(歩)え? 今は たこ焼き。焼いたよ。宇宙人 まだ遊んでるから。(貴司)うん。
うん ええ感じやな。
♪~
お~ よかね。(笑い声)
ほんなら ばんば。はい。
はい。はい。
♪~
お~。
ふう~。
ピッタリや。ピッタリや。 はい。
(貴司)何してんのかな? 見てきて。
ん?食べたかか?
はい。 載せて… はい どうぞ。
はい 一口。 いける?
あ~ いける!(祥子)お~! おいしいか?
どう?あ~!おいしい。
ほっぺが落ちる~。おいしい?よかったなあ。
あ~ おいしかか?
母ちゃん。ん? 何ね?
(ラジオ)「…の風で 晴れのち曇りですがところによってはにわか雨が降りそうです。兵庫県の北部 南東の風…」。
ちゃんと直っちょる。
職人さんに相談したら 直してくれはった。
本当にあっがとね。
歩 一緒に聴くか?フフフ… あっがとう。
♪~
(御園)おはよう。おはようございます。
おばあちゃん 元気?はい おかげさまで。
よかった。1人で散歩もするようになって…。
本当! よかったね。ありがとうございます。ううん。
[℡]
刈谷先輩…。
もしもし。
[℡](刈谷)いや~ 久しぶりやね。元気にしとうとや。
はい。 お久しぶりです。
[℡]まあ そんな挨拶は よかっちゃけど…。
(刈谷)それより よか倉庫知らんか?[℡]倉庫ですか?
うん 作業場にする倉庫。
今まで借りとったとこ急に出ていけって言われたとよ。
やけん 代わりを探しとうと。
分かりました。 どんな倉庫 ご希望です?
[℡]う~ん…安くて 長く借りられる倉庫。岩倉 東大阪の町工場に詳しかろう?
はい。 分かりました 探してみます。
おお ありがと。
大至急でよろしく。 じゃあ。
大至急…。
ひとつき後 刈谷先輩は 玉本先輩を連れて舞ちゃんを訪ねてきました。
2人は ドローンを開発する会社を立ち上げていたのです。
(御園)ABIKILU… ふ~ん…。
国友一貫斎の飛行機ですか?
くにともいっかんさい?(浩太)そうや。江戸時代の発明家なんやけど そのころもう飛行機のことを考えてたんやで。
(刈谷)阿鼻機流大鳥秘術。さすがやね。ああ…。
(刈谷)でも 本当に助かった。
まさか あんな条件にピッタリの倉庫見つけてくれるとはな。
(玉本)ありがとう。これで 安心して 開発進められるわ。
開発って?
空飛ぶクルマたい!空飛ぶクルマですか?
(刈谷)ああ。
試作機 見に来るか?えっ ええんですか?
ええで。 引っ越しが落ち着いたら 呼ぶわ。
ありがとうございます。え~ 楽しみです。
そうやろ?
あの倉庫の片隅にうずくまっとうのは未来の空を夢みる翼とよ。
未来の空を夢みる翼…。
類が友を呼んでるわ…。
もう こういう歌は詠めません。
梅津先生は 苦しんでこそいい歌を詠む人だ。
誰もが気軽に 自由に空を行き来できる未来を 俺たちが作る。
ええかげん 現実見てくれや!
空飛ぶクルマ どうしても見たいんです。